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第2話 転生とか、ありえない

 ここはどこだろう?

 明るい光に包まれた世界。

 天国かなぁ。

 ちょっとイメージと違うかもなぁ。


(なに安らかな顔して天に召されようとしてるんですか?)


 え? この声……じゃないな、あたまの中に直接響いてくるメッセージはなんだろう。

 神様?


(神とかまったく信じてもいないくせに……

 それほどたいしたものじゃないですよ。

 天の意思を伝えるもの、あなたの持っている知識で一番近い存在と言ったら天使でしょうか?)


 天使……そういうのいるんだ。

 天使がわたしを天国まで導いてくれるのかな?


(そんなずうずうしいことをよくもまぁ考えれるものですね。

 それに、あなたが連れて行かれるとしたら、どう考えても地獄でしょうね)


 うーん、地獄かぁ。

 まぁ、そうだろうね。わたしが天国とか似合わないとしか言いようがない。

 それでもいいか。天国とか行っても知り合いあまりいなそうだし、地獄なら知り合いたくさんいそうな気がする。


(地獄にも行けやしませんよ。

 あなたが運命に流されまくって好き勝手に生きてきたせいで、世界はこんな混沌としちゃって。世界中で戦争起こったり、いろんな災害起こったり、地球温暖化がどうとか、もうしっちゃかめっちゃかじゃないですか! どうしてくれるんですか、これ)


 え? それってわたしのせい?


(あなただけのせいとは言いませんよ。

 さまざまな人のさまざまな行動、それらが複雑に絡み合って歴史は流れていきます。歴史に与える影響の大きい人もいれば、そうでもない人もいる。

 でも、あなたほどの能力や影響力のある人がちゃんとした人生を送っていたら、世界ももう少しだけマシになっていたはず。

 天はそう見ています)


 そういうもの?

 でも、清く正しくとか、世界平和のためにとか……そんなのわたしにはムリだったと思うけどなぁ……


(あなたにそこまでは期待していません。どう考えてもムリでしょうし……)


 天からも見放されてるとか、笑える。


(笑ってる場合じゃありません。

 天はあなたにもう一度機会を与えることにしました。

 運命に流されず、しっかりと考えて生きてみてください

 別に何の制約もかけるつもりはありませんから、自由に)


 もう一度機会を与える?

 それなに?


 しばらく待ってみたが、その答えはなかった。

 そして視界がまっくらとなり、意識が遠くなっていった。



 一瞬、気を失ったような気がしたものの、目を覚ますとそこは遠い記憶に残った光景。

 小学校の教室?


 え、これって転生? そんなのありなの?

 でも、小説やマンガで流行の異世界転生とかじゃないよね。

 異世界とは思えないし……


 だいたい転生とかありえない……ということは、今までの人生は小学生のわたしが授業中に見た夢?

 一炊の夢ってやつ?

 それこそ、ありえないでしょう……


 思わずキョロキョロと周囲を見る。授業中なのであまり思い切った行動はできない。

 遠い記憶に、この現在の身体の記憶が上書きされつつ、急速に融合していく。

 そう、わたしは小学5年生。


 そして今日は昭和50年10月14日……どうして、この日なのよ!

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