7話 遭遇
今回からまた、主人公ちゃんに戻ります。
僕は、洞窟からでた後、森の探索をしていた。地形や、この世界の植生を見るためにね。
そうして、この森を見て回って思ったことは、地球と植生がにているな、ということ。
もともと、森林管理を志望していた僕にとって、植生を見る目は、外せないものだった。
なので、見ていて思ったのだ。
しかし、全く同じではない。あくまで似ているだけなのだ。
植物の種類は、ナラの仲間のように広葉樹である。あ、ナラの仲間は、いわゆるドングリの木ね。
そして、地面に近いところに生えている植物は、シダ植物に近い。
しかし、それでも近いだけ。
根本的なところはかなり違っていそうだ。その証拠に、シダ植物のような植物の色は緑色をしていない。どちらかというと、少し青色っぽい。
う~ん、とうやって、栄養を得ているのか気になる。すごく気になる。少し近づいてみようかな……
そうして、近づいていったら……
「ヒュッ」と、なにかが飛んできた。……ん?飛んできた?
そこで、なにかが飛んでいった方向を見たら、トゲ、というより蕀が刺さっていた。
誰が飛ばしてきたのか気になったので、飛んできた方を見たら、植物がいた。しかし、その植物は普通ではなかった。なぜなら、全身が蕀の塊のようだったからだ。
その姿に驚いていると、蕀がとんできた。
犯人はお前か!
僕に害意があるなら、倒しても良いよね?だって、弱肉強食が自然の節理だから。
良し、やるか。
この後、むちゃくちゃに切り刻んだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
そうして、探索していたら日も落ちてきた。夜はどうしよう。やっぱり、あの洞窟に戻るかな。
こうして、洞窟の近くまで戻ってきた。
そしたらなにやら声が聞こえるのだ。
「○×◇-☆!」
「-☆○+☆◇-÷×◇+☆÷◇☆○÷+◇@※×◇×」
うん、人間だ。しかし、何て言ってるのかわからん。
にしても、身なりから冒険者かな?
もしかして、洞窟に潜って素材を集めるのかな?
……隠れとこ。
そう思い、頭を下げた時だった。
そこら辺に生えていた草に頭が当たり、「ガサッ」と音が鳴ってしまったのだ。
……やらかした。恐らく警戒してるんだろうな。
……出るか。
こうして、僕はこの世界始めての人間に顔を会わせた。
僕が出てきて驚いているのか、人間達は固まっている。
まぁ、ぼくもどうしようか考えているじっと見つめたままなんだけれど。
そうしてたら人間達がなにか言った。
「+○÷◇☆◇」
「☆×◇--×☆○◇☆※€○」
うん、さっぱりわからん。
しかし、次の瞬間言っていたことを理解できた。
何故なら、人間達が武器を取り出して、構えたからだ。
……人間は、やりたくないな。
そんな思いとは裏腹に人間達はこうげきをはじめる。
どうにかして無力化できないかな?
とりあえず攻撃は避けよう。そして、どうしよう。
う~ん…………
こうして、攻撃を避けるだけになっていると、火の玉が飛んできた。
飛んできた方を見たら、一人の女性がてをまえにしていた。
スゴい、魔法だ!
そう、感激していると、また火の玉が飛んできた。
そうだった!今、戦闘の最中だった!
無力化の方法……やっぱり、気絶させた方がいいかな? うなじをチョップする感じでね。よし、やってみよう。
そうしたら、まずしっぽを『刃物化』させる。このとき、両刃にしてしまわないようにする。イメージは、刀。
そしたら、後ろに素早く回り込み、「トン」と刀背でやる。
安心しろ、刀背打ちだ。
そしたらあとは、全員やる。こうしてトントン拍子でやれた。
とりあえず気を失っている人間を固めるとして、放置は良くなさそうだな。
……みていてあげるか。
前回の主人公ちゃん視点でした。
主人公ちゃんは、スキル『解析鑑定』の存在を忘れてる気がしますね。
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