6話 調査隊
今回も遅れて申し訳ございません。
俺の名前はロールス。ギルド〔ランサー〕に所属しているB+冒険者パーティー〔ダットサン〕のリーダーをしている。
そんな俺たちは今、ある洞窟の入口に来ている。ギルマスから、調査隊についていって欲しいと言われたのだ。
もちろん、詳しい内容などを聞いた。
どうもこの洞窟で、異常が発生しているらしい。しかもその異常がかなり厄介そうだった。
というのも、ここに入っていた初心者パーティーが、魔物が毒で殺されているのを見つけたらしい。
そう聞き、俺は本能的にヤバいと感じた。それと同時に興味もわいた。
なので、この依頼をうけたのだ。
そうしてここまで来て、入口に目をむける。
「何なのこれ!?」
そう叫んだのは、ここに来ている人物の一人、セリカだった。彼女は俺らのパーティーメンバーた。
そんな彼女が驚くのも無理はない。何故なら、その洞窟の入口が切り倒された大木で封じられているのである。
なぜ切り倒されたものとわかったのか。それは、小口が綺麗に面になっているからである。
「どう見たって人為的なものだが……それでも切り口が綺麗すぎる。まるでとても切れ味の良い刃物で切ったみたいだ。」
そう呟くのはパーティーメンバーではない。さっき言っていた調査隊の一人だ。
さすが、調査隊に入っているだけある。すぐに気がついたようだ。
「にしても困ったな。こんな状態じゃ調査どころか、中にすら入れない。」
俺はそう呟く。周りのメンバーも同じ考えのようで、解決策を考えているようだ。
そうして話し合いをしているうちに日も暮れてきていた。
そこで俺は、
「とりあえず、今日はもうキャンプを作らないと危なそうだ。」
夜は魔物が活性化すると言われている。ここから少し離れた方がいいと思う。しかし、洞窟も監視した方が良さそうだ。
「少し洞窟から離れたところに良い所はないか? 出来れば洞窟を監視できるところが良いが……」
俺は、そう言葉を発した。その言葉にこんな答えが返ってきた。
「それだったら、ここから少し離れたところに丘があったはずだ。そこならどうだ?」
答えたのは、調査隊のリーダーであるトラッドだ。
「良し、そこにしよう。もう動き出さないと魔物の餌食だぞ。」
そうして動き出そうとして、洞窟とは別の方向に振り向いた時だった。そいつが現れたのは。
そいつは『ホワイトポイズンスネーク』の幼体だった。おそらく、この辺りが奴のテリトリーなのだろう。
しかし、幸いなことに向こうの動きが止まっている。
いや、止まっているということは、こちらを獲物として認識しており、誰から狩るか見定めているのだろう。
「お前ら、噂をすれば魔物ががいらしたぞ」
俺がそう言葉を発したら、パーティーメンバーか声を返してくれる。
「知ってますよ!」
「こいつ、ワイらを狩る気でっか。」
そんな中、調査隊の一人が俺に耳打ちしてきた。
「ご存じかもしれませんが、今回の調査の目的は、洞窟内で発生した魔物の不自然な死についてです。そして、その死因は、おそらく毒死。これが指すことが分かりますか?」
そこで俺は、理解してしまった。理解したくないがそう言うことだろう。
俺はその調査員に対して、無言で頷いた。
私生活との都合で遅れてしまいました。誠に申し訳ないです。
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