表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/34

5話 人間同士の話し合い

「なんだと!?」

 あの洞窟の近隣の国、〔デリカ王国〕のある部屋にて、話し合いがされていた。その様子は、騒がしく、焦っているのが伺える。その理由が理由だからだ。それは、初心者から、中級者に人気の洞窟の中にC+~D-の魔物の死体が転がっていたと言う報告がされたからだ。さらに、その死体は基本的に切り傷がある。だが、致命傷にはならないだろうと言う。

「では、何が魔物(奴ら)を死に陥れたんだ? 他の傷は無かったのか?」

 その質問をした男、ギルド〔ランサー〕のギルドマスター、ハーバードンは、思考を巡らせる。

(切り傷が致命傷でないのならば、他の傷の可能性か。)

そんな考えとは裏腹に、返ってきた答えは予想外のものだった。

「他の傷は無かったそうです。変わりに泡を吹いていたと。」

「はぁ? 泡を吹いていた、だぁ?」

ハーバードンは、思わず聞き返してしまった。

「はい。」

報告者、ギルドのサブマスター、グジールは落ち着いている。

 このような感じで二人には上下関係があるように見えるが、実は幼いときからの幼馴染である。だから、一緒に話しをし、仕事してたのしい友、と二人は思っている。

 しかし、それを仕事に持ち込むわけにはいかないと言うことで、他人行儀のような形になっている。

 そんな二人として、いや、ギルドとして大きな問題が出来てしまった。それが洞窟の件だ。

 お互いにあらゆる原因を考えている。

 しかし、答えは出てこない。

 ここでグジールが、口を開いた。

「……なぁハーバードン、ここからはいつものように二人で考えないか?」

「……そうだな。いつもどうり、友として対等な立ち位置にするか。」

 こうして、結局上下関係はなくなるのである。

「それで、グジール。何か思い付いたか?」

そう問うハーバードン。

「たぶんだが、毒でやられたんじゃないか?」

「やっぱり、お前もそう思うか。」

「なんだよ、ならば聞くんじゃないよ!」

 そう、二人は考えることが似ていることで、有名なのだ。そして次も。

「「しかし、誰がやったんだろうな。」」

 そうして、二人はまた考え出した。

 その中、グジールが口を開く。

「……とりあえず、魔物だと仮定して、毒を使うやつを絞るとしないか?爪などか鋭い、鋭くない限らずな。」

「そう、だな。まず、スパイダー系列。それと、スネーク系列だな。」

「この辺りだとそうなるな。ただし、高くてもC-ぐらいまでだがな。」

「となると、スパイダー系列という可能性が高いな。」

「そうだ……、いや、待てよ。」

 グジールは、気がついた。

「ユニーク個体という可能性は?」

「っ!?」

 グジールの言葉にハーバードンが、衝撃を与える。

「もしそうだとしたら、その個体はAは悠にこした化け物だぞ!」

「そうだが、まだ可能性の話だろ?」

「そうだが、これくらいしか考えられなくなってしまうぞ!」

「……そう、なるか。」

 このような会話をしているが、正解は分からない。この二人に分かることは、かなり危険な魔物だということにになる、ということだけだった。

 ハーバードンは更なる情報を得るために、ハイレベルの調査隊を向かわせることにした。

「グジール、ハイレベルな調査隊を出してくれ。それと、そうだな……護衛も追加で一パーティー出してくれ。それも、B+ランク以上のだ。」

「ハーバードン。まさかだが、最新部の方まで調査させるつもりか?」

「そうしないと、情報が足りなさすぎる。」

「……はぁ、わかりましたよ。ギルドマスター。」

「よろしく頼むよ、サブマス」

 こうして、人に動きができたのである。


 この先の未来が荒れることになるのは、まだ、誰も知らない。

 世界はもちろん、その中心となる魔物も…………

今週、忙しくて更新が遅れてしまいました。

皆さま、誠に申し訳ごさいませんでした!

m(_ _;m)三(m;_ _)m


 今回、主人公ちゃんの活躍がなかったですね。もしかしたら、次回めこんな感じになるかもです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ