001 引きこもり召喚!
初連載ですがよろしくお願いします!ちょこちょこ改投していく予定です。
「このままでは国が滅びる……」
小国レグルスの国王は呟いた。
「レグルス王国」―――大陸の平和な小国であったが、この国は今最大の危機に瀕していた。
きっかけは隣国の「ディスフィロア皇国」―――大陸最大の100万にのぼる軍勢を持つ最強侵略国家である。他国への侵略を続けていたこの国の魔の手が今まさに小国レグルスに及ぼうとしていたのだ。
「……大賢者よ、この国を守るためにはどうすればいい?」
大賢者と呼ばれた女は余裕顔で答えた。
「異世界から大量の人間を呼んでぇ訓練すればいいんじゃねーのぉ?!楽だしぃ!てかーこの国ぶっちゃけ少子高齢化だし~長い間平和なせいで軍隊とかなり手がいないしぃ……これしかないっしょ!」
大賢者のあまりに軽薄な物言いにぎょっとさせられた国王であったが
「そうだな……それしかあるまいな…………」
こうしてレグルス王国は国をあげての異世界からの大転生を行うこととなった。
国中からかき集めた魔導師らは円となり巨大な魔方陣を展開。その中央で大賢者が魔法を唱える―――
「来たれぇ数多の守護者よぉ。大賢者の名の元に命じるぅ。我が名はクロコ――――」
やる気のない声が響く。
(言い方気持っ)
(あんなやつが大賢者とかなめてるだろ…)
(あーもうこの国終わったわ)
(死んだら異世界転生してーエルフとハーレムだぁ)
魔導史たちは内心こう思っていた。
――――魔方陣が光る――――
「やったか?」
儀式を見守っていた国王は身を乗り出して言う。
「うーんとぉ。まあ一応成功したよぉ」
「一応?とは……」
「いや本当わぁ、異世界のぉ、軍人とか召喚する予定だったんすけどぉそのぉ―――――」
目の前の巨大魔方陣には大量の人間。10万はいるだろうか…
「異世界の引きこもり召喚しちゃったぁー☆」
「は?」
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