【番外編】美久子 学院祭 高校生編(24) 葉月と流青(3)
「あ、あ、あの」
「……こちらに置いてもよろしいでしょうか?」
「あっ、は、はい!ぜひっ、おねっ、お願いしますっ!」
固まっていた千鶴が流青に話し掛けられ、
慌ててテーブルの上に置いていたスマホをミニカバンに仕舞った。
千鶴の顔は真っ赤になっていた。
葉月は未だ固まっていた。
す、すごい……。
現実にこんな美形な人っているんだ……。
……でも、こ、怖い。
やっぱり怖いっ!!
流青が先に千鶴にケーキセットをサーブしようと、
ジュースの入った紙コップを持って右腕を伸ばした瞬間、
恐怖で立ち上がった葉月に手がぶつかってしまった。
バシャッ!!
「きゃっ!」
「っ!すまない!大丈夫かっ!?」
「葉月!大丈夫っ!?」
葉月の制服のセーラー服の左胸辺りからスカートまで、
被ったジュースでびっしょりと濡れてしまった。
「あ……だ、大丈夫です!ちょっとトイレに……」
「待て。俺が連れて行く。
真壁!すまない、ちょっと行ってくる。後は頼むぞ」
「えっ!?いえっ、私だ、大丈夫です!一人で行けますからっ」
「「「「「きゃー!」」」」」
流青は嫌がる葉月の手首を掴み、
コスプレカフェを出て行った。
あっという間に出て行った流青達を、
千鶴も真壁もコスプレカフェにいた全員が、
ただ唖然と見ているだけだった。




