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【番外編】美久子 学院祭 高校生編(21)  空手部『世界の美女喫茶』にて(3)


「うわぁ……すごい……」



湊人所属の空手部の『世界の美女喫茶』は、

なんと言うか……凄かった。

美久子は最初に美女湊人を見たので違和感がなかったが、

喫茶の中は湊人が言う『バケモノ屋敷』とまでは言わないが、

もの凄い光景が繰り広げられていた。



「らっしゃいませーっ!そこの兄さん!空いてるぞ!寄っていけ!」

「おい!オーダー……あ、違った。はあい!オーダー入るぞ!」

「(グシャッ!)きゃー!」「すまん。紙コップが柔らかすぎて握りつぶした」

「おい!誰だ!お盆割った奴!」

「うおー、歩きにくいっ!スカート破ってもいいっすかっ?」



ゴツイ空手部男子が美女になって、

お客さんをおもてなししていた。

常盤武将の様な岩みたいなガタイの男子たちが、

ものすごい女装をしている。


ゴールドの総スパンコールのロングドレスを来た男子、

チャイナドレス姿の男子、

ウェディングドレス姿の男子、

カウボーイの女の子バージョン姿の男子、

インドのサリー姿の男子、

看護師さん姿の男子等々。

もう、何でもアリな『世界の美女喫茶』だった。


で、皆総じて胸が大きい。

そのテクニックを美久子は本気でご教示願いたいと思った。


それにしても、

湊人はお世辞抜きで、嫉妬するレベルで可愛い。

美久子は改めて湊人の可愛さの凄さに驚いた。



「湊人……あなた、どさくさに紛れて何やってるのかしら?」

「あー!お手々繋いでるー!乾くんに言いつけちゃおー!」

「へ?あああっ!!」



七海につっこまれてやっと気付いた美久子は、

美女湊人と繋いでいた手を大慌てで離した。



「ちっ!あーあ、気付いちゃったよー」

「手っ!八木くん、超美女だから完全に女子と繋いでる気分だったー!」

「「「あはは!」」」

「なら、私の仕上がりは完璧ってことね!

頑張ってよかったわ!さあ、何食べるか決めなきゃねー」



美久子は恵と七海が座っていたテーブル席に座り、

メニューを見て色々と悩んだ結果、

三人とも湊人オススメの『握力自慢☆サンドイッチセット』を頼んだ。



「ぶふっ!何度見ても、この『握力自慢☆サンドイッチセット』のネーミングが笑えるわー!」

「握力自慢って何でだろ!?気になる!」

「具のゆで卵を空手部男子が、自慢の握力で粉々に潰したからだってー」

「あはは!ナイスネーミングだね!」

「ほんと!何だかカオスみたいな空間だけど、

よく見たらみんな一所懸命頑張ってるのよね」

「わかる!初め見たとき恐怖を感じたけど、

今は何か目が慣れてきた気がする……」

「そうそう!色白の細マッチョくん達は本気で可愛いしね!」

「ほんとだ!あのツインテールの子、可愛いー」

「八木くんはぶっちぎりの出来栄えだよね」

「あれは卑怯だわ」

「卑怯じゃないわよ!実力よ!」



美女湊人がサンドイッチセットを持って来た。



「わー!きたきた!」

「お腹空いたわー、食べましょ!」

「八木くん、ありがとー!」

「ちょっと!お盆引ったくらないでよっ!

貴女たち、落ち着いて!もうっ、ちょっと、落ち着けって!」

「「「いっただっきまーす!!!」」」



美久子は楽しい仲間たちに囲まれて、

学院祭を思いっ切り楽しんでいた。



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