32/132
【番外編】美久子 学院祭 高校生編(2) フォークダンスで思うこと
今日は教室には行かず、
直接それぞれのクラブの出し物の場所に向かう。
出欠確認もそこで行われる。
学院祭での出し物は、各クラブ毎に行う。
聖陵学院生は全員必ずクラブに所属していて、
所謂帰宅部員はいない。
学院祭でクラス毎にすることと言えば、
二日目の最後にグラウンドで踊るフォークダンスのみだ。
このフォークダンスの練習は、
今月の始めから体育の時間に男女合同で行われていた。
フォークダンスに慣れない美久子がモタモタと他の男子生徒と踊っていると、流青は一緒に踊る女子から熱い視線を浴びながら、氷の表情で美久子と踊る男子達を睨んでいた。
意味が分からず睨まれる気の毒な男子達は、
冷や汗をかきながら必死に美久子と踊った。
後で美久子に『授業で仕方ないんだから、そんな睨まないで。私だってヤキモチ焼いてるけどめっちゃガマンしてるんだから!』とプリプリ怒られたが、流青はデレッデレの笑顔で美久子を抱き締めながら頭を撫でた。
この時、流青は『当日は絶対に美久子と踊る(ように仕向ける)!』と心に決めた。




