テンプレ?
こんにちは!!
この作品が初めての作品となるので見苦しいところがあるかもしれません。そんな時は!
気になるところを教えて下さい。これからの作品作りで、そこを気を付けながら良い作品をつくって行けるようにがんばります。その他の評価などもぜひよろしくお願いします。
「はぁ、今日は遂に実践練習か、」
そう、今日は王都と、このアルバート領の間にある森で、魔物を倒す実践練習をする日なのだ。今は朝早く起きて、そのための準備をしている。
そこでふと、思い出した。
「そういえば、『ファミリーフェアリル』ってどうなったんだろう。」
『ファミリーフェアリル』とは、一生を共にする妖精のことで、洗礼式の時に授かるのだ。この世界に転生する前に、神様たちと選んで楽しみにしていたのだ。
「おーい!ファミリーフェアリちゃーん!」
すると、手のひらサイズくらいの妖精が、いかにも恐る恐るといった感じで出てきた。薄いピンク色のドレスを着ている。頭には白い花を刺している。妖精というだけあり、背中には向こう側が見えるくらい透き通った薄い水色の羽が小さくぱたぱた動いている。
「あ、あの。私にはまだ名前がついていないのです。あなたがつけてくれませんか?」
「いいよ。名前か....そうだ!『ノエル』はどうかな?」
「良いですね!有難うございます!」
ファミリーフェアリルは、普段は主以外には姿が見えないらしい。人間の姿になると、他の人にも見えるようになるらしい。ファミリーフェアリルに選ばれなかったフェアリルは、『ようせいのもり』という森に住んでいるらしい。そして、森には特殊な結界が張られていて、中が見えないようになっているらしい。そんなこんなで話ながら歩いていると、先生たちとの集合場所に着いた。
私達がついてしばらくすると、先生たちも到着した。
「あ、トアくん!待ったー?」
「いいえ。今着いたところです。」
...なんかデートみたいだな。でも私は中身女だし、なんか複雑だな。
「今日行くのはあの森よ!」
そう言ってアンナさんが指差したのは、薄暗い森だった。
「あの森には、中級から超級の魔物がいます。奥にいけばいくほど、敵の強さが上がっていきますから注意してくださいね。といっても、トアくんは強いのでどの魔物もちょちょいのちょいです!」
その自信はどこから出てくるのか。
森まではまだ距離があるので、案内してもらいながら目的地へ向かう。森に入ってすぐに魔物が出てきたが、どの魔物も弱かった。
私が調子にのってきた頃。
「キャァァァアア!」
私たちの思いは同じだった。
「「「いくよ!!」」」
私は探しながら『サーチ』を使った。
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見つけた。方向は南西、五キロメートル先に20人ほどの人間が魔物に襲われていた。すぐさま二人に報告する。
そして、すぐにそちらのほうへ向かった。
「「「加勢します!!」」」
まずは状況を把握する。敵は、超級の魔物の『尾裂狐』だ。怪我をしている兵士がたくさんいて、亡くなっている兵士もいる。その兵士に守られるように座り込んで震えているのは、何処かの貴族のご令嬢かもしれない、金髪の美少女だ。。動きやすいように工夫されたドレスを着ている。
『サーチ』をしたときよりも兵士の人数が減っている。まずい。
しかし、相手は超級。動きが読めない。早すぎる。まるでワープしてるように見える。
私は、相手の動きを読む事ができる方法を探す。そして、見つけた。相手は、ワープする前に耳を傾けていた。傾けた方向にワープしていた。
行ける。
私はすぐにその事をみんなに伝える。
魔法で視力強化をして、見逃さないようにした。
数分後、攻撃を与えて体力を削るようにしていたのが良かったのか、動きが鈍くなってきた。
「いまだ!!『サンダーカッター』」
遂に倒した。私はすぐさま、兵士と少女のほうへ駆けつけた。
「大丈夫ですか?お怪我はありませんか?....これは大変です。すぐに直します『パーフェクトヒール』『メンタルヒール』怖かったですよね。もう大丈夫です。」
私は安心させるために、優しい声と笑顔で接した。
すると少女がお礼と自己紹介をしてくれた。とても洗礼された動きと、声代わりしていない可愛らしい声だった。
そこまでは良かったのだが、その後が問題だった。
「有難うございます。私は、ファニエスタール王国第一王女のクリスティアーナ・ファニエスタールと申します。」
テンプレ的な展開きたーー!しかも王女様!?まずい、馴れ馴れしく話しかけてしまったかも。死刑とかになったらどうしようーー!
.....取り乱してしまいごめんなさい。
「お、王女様ですか!?それはこんな馴れ馴れしくしてしまい申し訳ありません。私は、アルバート子爵家は長男トア・アルバートと申します。それと、お聞きしたいのですが、どうしてここに?」
王女様達は、次期女王になるための勉強として、国の事を知るためにきたが、道に迷ってしまったらしい。
「そういうことなら、道をご案内いたしましょうか?」
「ぜひ、よろしくお願いします。」
道案内している間はずっと会話をしていた。同い年ということもあって、気があった。そして、あだ名で呼び会うなかになった。
「着いたよ!じゃあね。ティア。」
「はい。今日はありがとうございました!またね!トアくん!」
先生たちとも分かれ、家に帰り着いた。
「ただいまぁ!」
「「「「お帰りなさい」」」」
その後はすぐに夕食になり、質問攻めになった。それから、明日はお城に行って謁見があるとの事。
.....休ませてくれないかな。
───翌日。
今日は、謁見がある。お城はどんなところなのかな。謁見ってどんなことをするのかな?王様はどんな人?
いろんな疑問が浮かび、緊張よりわくわくが大きい。
馬車のなかでは、礼儀作法について母上から教えてもらっている。父上は仕事があるのでこれないらしい。
そして、お城に着いた。
「わぁ!きれい!大きいなぁ。」
今までに見たことがないくらい立派な建物だった。見たとたんに言葉を失った。
そして、すぐに待合室に案内された。待合室と言っても、私が想像した所とは全然違う。豪華な装飾がされた部屋だ。
待っている間はそんなになかった。
コンコン。ガチャ!
「アルバート子爵様、謁見の間に案内します。」
城のなかは広かった。いくら歩いても全然つかない。─数分してやっと着いた。あとは、粗相のないように気を付けながら歩くだけだ。
玉座まで延びる、真っ赤なカーペットの上をゆっくり歩く。
そして、王様の御前でひざまづく。視線が痛い。
「面を上げよ。」
顔をあげると、そこには豪華な服をまとった、けど、その輝きに見会うくらいの威厳がある男性が、私を見て微笑んでいる。かなりのイケメンだ。この世界の顔偏差値はどれだけ高いのか。
国王様が口を開く。とても通る声で話す。
「昨日の夕方私の娘である第一王女、クリスティアーナが、超級の魔物『尾裂狐』に襲われた。」
ざわざわ.....。
「静粛に」
宰相と呼ばれる人の声が響く。途端に辺りが静かになる。
「そこに、このトア・アルバートが駆けつけ、魔物を倒してくれた。まだ八歳にも関わらず、小さな体で勇敢に戦った。」
ざわざわ.....。
「そんなのは嘘に決まっている!」
「この子供にそんな事できるわけない!」
そんな声は、段々と大きくなる。
「黙れ!」
今度は国王に怒られた。
「その功績を称え、トア・アルバートを徐爵して男爵とし、屋敷と領地、そして白金貨500枚を授ける。」
ざわざわ.....。
「トア・アルバート、いいな?」
「……はい、謹んでお受け致します。」
こうして、謁見は終わった。
謁見のあと、わたしと母上は、謁見の間とは別の部屋に呼ばれていた。
すぐに、国王様と、宰相が入ってきた。
「疲れているところ悪いな。トア殿あのときのはなしをよく聞かせてもらえんかな?」
「はい。まず、僕たちは魔法と剣術を教えてくれる先生二人と、実践練習をするためにあの森にいました。魔物を探している途中に叫び声が聞こえたのでいってみると、王女様方が、『尾裂狐』に襲われていました。僕たちが着いた頃には護衛達がすでに何人か亡くなっていました。『尾裂狐』は、動きが素早く、中々ダメージを与えられずにいたので、何か動きについて決まりなどがないか、探していました。わかったのは、移動する前に耳が傾くこと。その傾いた方向にワープしていることです。」
「あの伝説の『尾裂狐』がいたのか。一度見てみたいな。話をもどすが、ワープとは?」
「あ、正確にはワープではないかもしれないのですが、『空間移動』をしているように見えたので。」
(空間移動か、いつかできるようになりたいな。)
「なるほど。ありがとう。それでは領主のことに話を移そうか。」
「あ、その事なのですが、僕が学園に入学してから領主の仕事をする。という事で良いですか?」
「ほう?」
そう、この世界には学園―――王国立ファニエスタール学園がある。飛び級もできるが、大体の人は十歳~十五歳の間、学校に通う。三年生までは、数学科、国語科、歴史科、地理科しか学ばないが、四年生になると貴族科、魔法科、剣士科が増える。それから寮生活になる。貴族科は、領主をする予定のある貴族は絶対に受けないといけない科である。あとは、好きな科選ぶことができる。身分に関係なく通うことが出来るが、寮は貴族と平民で別の建物になる。
「───その理由を聞いても良いかな?」
.....どうする?ここで神様の事、転生してきたことをうち明かすか?でも正直それが理由だし、誤魔化すのも好きではない。
……よし。正直に話そう。
「陛下、母上、本気で聞いてください。長くなりますが.....」
私は、転生してきたこと、そして神様と直接話し、この世界を救うように頼まれたことを正直に話した。みんな真面目に聞いてくれた。そして、私が話したことを信じてくれた。
それを聞いた母上は、一瞬、何かに気付いた様な表情をした。
「─────それで、口調から何から何までが大人びていたんだな。」
「それにしても神様と直接話したのはすごいわね。もしかしてそれがあのステータスに関係があるの?」
「ちょっと、母上!」
「あのステータス?トア殿のステータスに何かあるのか。」
しまった。はぁ.....
「まぁ、そうなんですけど...」
私は目線で、母上にステータスを見せるべきか聞いた。
すぐに母上はうなずいた。
『オープンステータス』
トア・アルバート レベル589
称号:異世界から転生した者 前世の記憶をもつ者 全ての神から期待されし者 全ての神から加護をもらいし者 アルバート子爵家長男
魔力:65766
適性:雷(ランクMAX)光(ランクMAX)水(ランクMAX)闇(ランクMAX)火(ランクMAX)植物(ランクMAX)
体力:78423
スキル:創造魔法:レベルMAX鑑定:レベルMAX
魔法操作:レベルMAX 回復魔法:レベルMAX グラウンドサーチ:レベルMAX ワープ:レベル3 聖魔法:レベル6
「「!?」」
「.....!?な、なにこれ。」
「なにこれ。ではないだろう。自分のステータスであろう?」
「最近は、怖くて見れてないんです。」
「怖いとはなんだ....。それで、『全ての神から加護を授かりし者』というのは?」
「うっ、それはステータスを最初に見たときに、それを見た神様たちが、心配して加護をくださったんです。」
実際、全ての神に会うことはできていないが、私が会った神様たちは実は、神様のリーダーみたいな偉い人達で、その神様全員に加護をもらったわたしは、全ての神に加護をもらったと同じことになるらしい。
「....本当に、お主には驚かされてばかりだな。」
「こやつなら、ティアを任せてもいいかもしれぬ。(小声)」
ん?なんか意味深なことを言いやがったぞ。
国王は誰にも聞こえない様に言ったつもりだろうが、私にははっきりと聞こえた。
「え?陛下、なにかおっしゃいましたか?」
「いや、何もない。長い時間疲れたであろう。もう帰ってもよいぞ。」
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こうして、(色んな意味で)終わった。そして同じ事を、父上たちにも話した。みんな同じ反応をして、同じことを聞いてきたので、2回分疲れた。
つかれた=すぐに寝た。
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そういえばノエルちゃんはどうなったかだって?
狩りの時は離れたところで見守ってくれていたし、お城に行っていたときは、一人でお留守番していてくれたよ。本当偉いよね。あの子を選んで良かった。
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魔物について
ランクの下から
低級 中級 強級 超級 災害級
神獣・・・今回の『尾裂狐』を含む、伝説に乗っている魔物のこと、日本で言えば妖怪のような存在で、中々現れない。強級より上の強さのものしかいない。