序章:魔法少女は世界に立ち向かう
魔法少女るり物語 序章編は、ここで終了となります。
--れみ視点--
れみ「ねえ、るり。隷属魔法..解いてよ!私の事好きでしょ?」
-隷属魔法の効果は絶大で、私の魔法詠唱を阻害する恐れが非常に高い-
-元の世界へ戻るには、私がタイムリープを唱えなければいけない-
-そうじゃないと、よく似た別の世界へ飛ばされてしまう...世界旅行をしたい訳じゃないんだよ-
るり「嫌だ...それは出来ないよ..れみちゃん。」
れみ「ど...どうして....」
-るりの事好きだし、めちゃくちゃにされてもいいけど...私は-
-元の世界へ戻りたい-
るり「この心の高まりを離したくない。ドキドキするのが気持ちいいの」
-そうドキドキ...え?-
そういうと、るりの体は白く輝きだした。
-そうか! 魔力の高まり。絶対量がるりの中で増えてるんだ-
-私もドキドキしたし、温かい気持ちを感じたけど...るりはその比じゃないって事?-
それは、れみを包み込み..そして、光はるりの中に消えた。
-白い-
-これがマナの流れ-
-目を閉じてマナの流れを感じるように...-
ちゃぷん
-まるで、水の中にいるみたい-
-優しく包み込まれる感じ-
-手も動くし...魔力も十分-
-これなら、もしかしたら..-
れみ「るり...ごめん」
-我、魔法を行使する魔法少女なり-
?(ならん! れみよ、そなたを魔法少女と認める事は出来ない)
-え..-
同タイミングで、るりはれみの心の中で、ある声を聞いていた。
るり(どういう事ですか?私はどうすれば、れみちゃんを助けれるんですか?)
るり(隷属魔法の解除? でも、それは...)
るり(...わかりました。やってみます。けど...私はれみちゃんを諦めません)
そして、時は流れる..
るり「れみちゃん..るりの名の元に...隷属魔法解除。タイムフリーズ!」
るり「我、魔法を行使する魔法少女なり、心の内に秘めたし魔力を解き放て..」
るり「ターゲット、れみ。汝を魔法少女と認定する。時空の狭間よ、かの者の故郷への道を記せ」
るり(開いた!)
れみ「るり!一緒に...私の世界へ!」
こうして、るりの生まれた死んでしまった世界から脱出し、れみと共にれみの世界へ旅立つのだった。
しかし、既に異変は起こり始めていた。
各世界には接点があり、ある世界で起こった事は他の世界にも影響を及ぼす。
るりの生まれた世界が滅びた事により、
れみのいた世界や他の世界にも影響が出ていた事をまだ二人は知らないでいた。
それでも、魔法少女が二人いれば、いずれ...困難を乗り越えられるかもしれない。
魔法少女るり物語 序章 完
次回、魔女編を執筆予定です。
一旦、構想を練るのに時間がかかるので、更新は金曜日くらいと考えて下さい。
※あらすじは、追記しました