序章:魔法少女は時空を超える
お話の後半にキスシーンがあります。
お気をつけて、お読みください。
※全体の1割未満
れみ(魔法少女って、つまり...ルリカルレミカル♪かわいくなぁれ)
れみ(それで、かわいくなって、..それで、るりちゃんの心は私だけのモノになるし)
-れみちゃん...私にはすべて聞こえちゃうんだけど...-
れみ(それでそれで...ぐふふ....)
-そして、ぐふふは....女の子としてどうかと..-
れみ(あ、いけない変な笑い声が...というか笑いを堪えるのがきつい)
れみ(ば...ばれていないかな)
-って、やばい、笑いを堪えれない-
-時間よ止まれ!!...ルリカルレミカル-
その後、盛大に笑う少女がいた。
るり「ふぅ...」
-まさか、本当に止まるなんて-
-時間停止...タイムフリーズといった所かな?-
-なんだか、ものすごく魔力を消費しそうだよね-
-そういえば、魔法少女になりたてで..奴隷...じゃなくて、相棒とか作れないのかな-
ガシャンっ
るり「え?なに?」
-ガラスの割れるような音?-
れみ(よかった。ばれていないみたい)
れみ「るりちゃん?」
るり「え? あ...ごめん」
-時間が動いた?どうして?-
-ガラスが割れるような音が意味するのは一体?-
るり「れみちゃんは、信じる?魔法少女って..」
れみ「もちろん信じるよ。私は、るり様の人形ですから」
れみ(大好きなるりちゃんの言う事だもん。)
れみ(それに、私はるりちゃんの..え?モノ?)
るり「れみちゃん..何を言って?」
-いや、でも今までの心の声があるからな...-
-でも、何かがおかしい。-
-まさか...いやでも-
れみ「るりちゃん?」
るり「れみちゃん...」
-スカートを持ち上げて、今はいている下着を私に見せなさい-
れみ「はい。るり様」
そういうと、れみは、スカートの裾を掴み...
るり「な..なし!今の無し!!やめなさい!」
れみ「はい。るり様」
れみ(え..?え!?)
れみ(口が勝手に...私どうなってるの?)
れみ(今日の下着はかわいくないから、見せれないのに...)
-ど...どういう事なの?-
れみ「るり様。あなたのお掛けになられた魔法..隷属契約による影響で、私..」
れみ「れみは、人形となっています。この世界の理に干渉し....」
どさっ
れみは、そこまでいうと、気を失い倒れてしまった。
しばらく、唖然としていたるりだったが、我に返り、家に連れ帰る事としたのだ。
るり「このまま抱えるには...ちょっと他の生徒やご近所さんに心配させちゃうよね。」
るり「我、この時間を支配する者。魔法少女るりの名の元に、この世界の時間よ止まれ。」
るり「タイムスリープ!」
-なんだかちょっと、かっこよくしすぎたかな?-
るり「...太陽も空も灰色....時間が止まると世界は灰色なんだ..白黒テレビみたい」
んっしょ
-意外に重いな..れみちゃん-
-いや、私の力が無いだけか...-
-軽く...いや違うな、イメージだイメージ-
-私の部屋...私の部屋....-
-すぐに家に帰りたい!-
屋上の床..コンクリートが白く輝き、包まれる少女達。
るり「成功したのかな...」
-タイムリープ...っていうんだよね?-
-れみちゃんをベッドに寝かして...-
-それにしても...戦争でも....あったのかな?-
-周りの家が全部崩落していて...コンクリートには亀裂が入り-
-空と太陽は色があるのに、他は灰色の...時がとまってるみたい-
-それに...ここは30歳だった時の部屋だよね?-
-時空を超えてワープした訳か...まさにタイムリープ-
-私の魔力って一体どうなってるんだろう?-
れみ「んっ...」
-ここはどこなの?-
--れみ視点--
-なに?ここ...映像だらけ?-
-世界の理?その中にいるの?-
-どうして?-
-魔法少女るりの隷属魔法による自己学習機能?-
-魔法行使者のサポートが出来る様に、世界の理が見せている物?-
-よく解んないけど、勉強してるりちゃんを助ければいいんだよね?-
-がんばるよ!私..大好きなるりちゃんの為だもん-
-魔力が非常に足りない...5分時間をあげるから?-
-え..聞こえない。何?また時空を超えて...え?-
-テレビの雑音みたい。魔..少女る..から、魔..を..け取..-
-ここは..どこ?大きなベッドで、私は横たわっているの?-
-体がうまく動かせない...それだけ魔力不足で、脳からの電気信号が阻害されているのか-
-どうしようかな..口も動かせない...るりは.....いた。私を心配そうに見ている-
-閉ざしている意識を覚醒させて、心の入り口を開いて...信頼するんだ!るりを-
-ここは、どこなの?-
-よし出来た!-
るり(よかった。起きないかと思った。)
るり(けど、これからどうしたらいいのかな?)
るり(ここ...私の30歳だった時の部屋をどう説明すれば...)
-30歳の時?どういう事?-
-...るりは、私に隠している事があるの?-
-いや...信頼するんだ。信頼しないと、成功する物も成功しない!-
-意識を手に集中して...放つ!-
-よし、伸びた。-
-れみが願うは、魔力の供給。主、るりが我に力を与えんとする-
-願う願う、時満ちる。-
-スキル 魔力チャージ発動!-
-後はるりが手を...-
-う...力が....今のでかなり効いた.....-
るり「れみちゃん?だ..大丈夫?気分が悪いの?」
るり(ど..どうすれば....あわわ)
るり(魔法...でも、どうすれば)
--るり視点--
れみ「ふふ...るり....」
るり「何?どこか苦しいの?」
れみの耳元へと近づいていくるり。
れみは、体を少し起こすと...
迫る互いの顔。
鼻と鼻がぶつかる様な至近距離まで迫ると...
れみは、るりの唇を奪うのだった。
そのまま、手をるりの背中に回し、るりが離れなくすると、
そのままベッドに引き付けるような形となった。
るり「れみちゃん...どうして?」
れみ「どうしてキスをするのか? 好き..だからだよ」
体の中を流れる何かがある。体が熱い。すごくドキドキしてる。
これが、恋をするという事なのだろうか...
れみ「ねえ、るり。隷属魔法..解いてよ!私の事好きでしょ?」
るり「嫌だ...それは出来ないよ..れみちゃん。」
れみ「ど...どうして....」
るり「この心の高まりを離したくない。ドキドキするのが気持ちいいの」
そういうと、るりの体は白く輝きだし、れみを包み込み..そして、光はるりの中に消えた。
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