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魔法少女るり物語  作者: 魔法少女るり
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序章:魔法少女の目覚め

「ねえ、聞いてる、るりちゃん?」

「おーい。もしもーし?」


るり「え..」

-ここは..?-

-学校..?-

-この子は..小学生の時に友達だったれみちゃん。-

-なんで...?-

-って、なにこれ...私の手・足...小さくなってる。-

-胸も小さく...ってそれは、元からだった....-


るり「ご..ごめんなんだっけ?」

たしか、この後お昼どうしようかって話なんだっけ?

あの日の事はよく覚えている..

れみちゃんとの最後の日だったから

そっか..私そうだったんだ?

魔法少女になっていたら、れみちゃんを...


れみ「この後お昼一緒にどうかなって..」


るり「え..あ、...うん。いいよ」


-それにしてもこれは..夢なのかな?-

-だとしたら、夢の中くらい自由に行動してもいいよね?-

-私の好きなように..れみちゃんに接しても良いんだよね?-


--お昼ご飯--


お弁当を広げて、仲良くご飯を食べていたら、少年が近づいてきた。


少年A「また、仲良く食べてるよー。」


れみ「何よ!あんたはあっちにいってよね」

れみ(るりちゃんと私の時間を邪魔しないでよ!)

れみ(ああ..るりちゃんるりちゃん♪ どうして、るりちゃんは、女の子なの?)

れみ(..いや、ガサツな男子が良い訳じゃ無いんだけど...)

れみ(..キスとかしたら、甘いのかな?)


るり「え..」

-今..なんて...-

-今のは...?心の声?-

-夢だから?それとも?-


少年A「へーへー」

少年A(魔法使いになったら、そんな口きけなくしてやるからな!!)


るり「あんた!」

-元を考えたら、こいつの...こいつのせいで-

もちろん、言いがかりである。

でも、今のるりはこのような形でしか怒りを表現出来なかったのだ。


少年A「な..なんだよ?」

少年A(あの大人しいるりが、こんな声出せたのか..)


-そんな口きけなくしてやるですって?魔法使いになるですって?-

-そんな事しゃべれなくしてやるんだから!-


そんな事を口には出さずに強く思った。..そう念じたのだ。

あの時の様に。


--ビルから飛び降りた直後--


あの日。ビルの窓から身を乗り出したるりを襲った痛みと恐怖にるりは耐えれなくなった。

そして、死にたくない。助けてと強く願った。

魔法少女になる条件。20年程の募らせた恋心を内に秘め続ける事で、魔力を籠らせる事。

魔法を使いたいと強く願う事。


あの時るりに足りなかったのは、魔法を使いたい気持ち。

ビルから身を投げ出し、生命の危機に陥っている状態で、強く助かりたいと願う事で...

魔法少女の条件を満たした。


るり?「..」

-空が見える。手も足もぼろぼろで、血まみれ-

-そっか、飛び降りたもんね-

-お腹に穴も開いちゃった...-

-苦しいな...?あれ痛くない-


るり?「痛いの痛いの飛んでいけ~」

たちまち傷が癒えていく。

痛みを無くなり、元の姿になった。

服だけがぼろぼろのまま。


るり?「..そっか、魔法少女か。...行かないと」

るり?「あの日。あの場所へ..」


--現在?--


男子A「ご..ごめん」


急にしおらしくなった。

そう、しゃべれなくなったのだ。


れみ(るりちゃん..かっこいい!! 今までのかわいいるりちゃんも大好きだけど、こっちもイイ。)


れみ「あ..あの! るりちゃん..私、ずっと..」


私は、この先の言葉を知っているし、どうなるかも知っている。

当時の私は魔法少女になりたかった私は、拒絶して傷つけて...れみちゃんは来なくなった。


だから、私は。


そっと..人差し指をれみちゃんの唇に押し当て、静かにの合図。

耳元でささやく。


るり「放課後..屋上で待ってるね。」


耳まで真っ赤にしたれみちゃんは、コクコクと頷いてくれた。


これで..いい。とりあえずは、これでれみちゃんがこの後..午後の授業が始まる前に、教室を飛び出し

二度と登校しなくなる事は..無くなった。

けど..この後どうすれば?

そもそも、どうしてれみちゃんは登校しなくなったのだろうか..


そして、さっきからだけど、周りの空気?

誰が何を考えてるだとかいうのが、オーラとして解るようになってる。


どうやら、私は本当に魔法少女になったみたいだった。

でも、まさか過去に戻るなんてね..


とりあえず、魔法と言えば..スキル名だよね?

パッシブスキル-オーラ察知-

うん、これで良い感じだね。

パッシブだから、唱える事は無いけど..


--屋上--


るり「ずっと考えてたんだけど..私の事好きって事なんだよね?」


れみ「うん。ずっと、好きだったの! 小さくてかわいいし..」

れみ(ドキドキするし、近くで吐息を感じると、胸が張り裂けそうになるの!)

れみ(気づいたら、るりちゃんの事ばかり考えてて..夜もそわそわして寝れなくて..)

れみ(だから..あの時も)


るり「あの時..?」


れみ「え?」


るり「あ、ごめんなんでもない。実は友達から..って思ってたんだけど..」

るり「まず、私の事を話すね」


そうして、今までの事をれみちゃんに話していった..


れみ「魔法少女..なの?」


るり「うん、そうみたい。」


れみ(魔法少女...魔法....魔法........なんでも思いのまま...)

れみ(ごくり)


-今、生唾飲み込んだよね?-

-それに、心の声が...私の事好き..なんだよね?-

-それとも好きって..こういう事なのかな?-

恋愛と無縁だった私にはよく解らなかった




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