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08

「…っは!?」


突然意識が戻り変な声を出してしまった。

ムクッと起き上がり周りを見渡す。


「雲?…あれ?」


ベットに寝ていたはずが見覚えのある場所に来てた。

起き上がりグルーっと見渡すとやっぱり一番最初にいた雲の世界だ。

ということはだ…


「やっほー。元気にしてグワッ!?」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。

なので、振り向きざまに右ストレートを放った。


「やべ、気持ちいい」


「痛いよ!神様を殴るなんて君が初めてだよ」


「あ、神様だ。久しぶりです」


「確認する前に殴ったの!?なに?私の声で条件反射で殴ったの!?怖いよ!」


神様は殴られた右頬をさすりながら涙目になっている。

だが、俺は決めてたのだ。

次会ったら必ず殴ると。

もう、夢は叶った。


「ということで戻してもらって良いですか?ここには用が無いんで」


「何、帰ろうとするの!?呼んだばっかりだから!」


やれやれ、とか言いながら立ち上がりブツブツとなんか言ってる。


「で、何の用ですか?」


「…なんかたくましくなったよね。前はアタフタしてたのに今じゃふてぶてしいし」


「神様のお陰で色々とふてぶてしくなりましたよ!」


「そんな~。褒めても何も出ないよ?」


「褒めてないわ!!」


ったく。

この神様、調子が狂うわ。


「で、本当に何の用ですか?」


わざわざ神様自身が来るってことは大事な用なのだろう。


「コホン。正木よ。これから神のお告げをします」


急に真面目になり後ろからまた暖かい光が…


「あの、光とかいらないんで早めに話してもらって良いですか?」


「私のアイデンティティを否定しないで!?」


神様が涙目になると光は消えた。


「何のお告げですか?」


「無視する感じ?神様本当に泣くよ?泣いちゃうよ?良いの?」


あーー!!

鬱陶しい。

また、この右ストレートを喰らわすかな…


「じ、冗談だって!!…異世界に行ってから性格変わったよね。というか元々こういう性格なのかな?神様悲しい」


「良いから!早く!」


「んもう。せっかちなんだから!…あの、その右手は力入れないでね?そ、そうだお告げよお告げ」


は~。


「正木よ。今いる国で緊急イベントが発生します。そのイベントに参加するように。1週間後に発生します。そして、イベント後に赤い騎士を仲間にしなさい。良いですね」


「何のイベント?」


「むふふ。それはお楽しみで」


「いや、そういうのは良いんで。言ってもらって良いですか?」


「何で!?言ったら楽しみなくなるじゃん!RPGとか何が起きるか分からないから楽しいじゃん!」


「俺、攻略本見ながら適正レベルより高いレベルで進むタイプなんで」


フ◯イナルフ◯ンタジー◯2の最強武器を取るために最初らへんの町の樽を壊しちゃダメなのを攻略本発売されてから知って俺は絶望したからね。

ああいう絶望をしないため最近じゃ攻略本を見ながらゲームしてた。


「と、とにかくイベントが発生するので参加するように!」


あ、無理に終わらしたな。


「ところで正木。異世界での旅はどうですか?」


「おかげさまで楽しんでるよ」


本当、神様のおかげだわ。


「それなら良かった」


「あ、聞きたいことある。ステータスの中身について…」


そう言うと


「あーあー聞こえない聞こえない。ステータスなんて聞こえない」


「聞こえてるじゃねぇか!」


ワザと両耳を塞ぎ聞こえないフリをする。


「正木。この世には知らない方が良いこともあるんですよ」


「何、真面目に言ってるんだよ!絶対言いたくないだけだろ!」


この様子じゃあ聞いても無理みたいだな。

仕方ない。

今は諦めよう、


「っと。そろそろですか」


「ん?」


神様が指をパチンと鳴らすと、俺の足元に扉が現れた。


「お、おい。まさか…」


「では、正木。頑張ってくださいね」


指をパチンともう一回鳴らすと扉が開く。

つまり、俺落ちる。


「またかよぉぉぉ!!次会ったら覚えておけよ!」


扉が閉まる前に神様にたいして言う。

落下していくうちに意識も次第に消えかかっていき……

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