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辺りは誰1人声を発していない。


いや、出せない。


リューネの魔法により辺りが凍っており、息するたびに白い息が出る。


それに、リューネが珍しく“魔力の圧”を出している。つまり怒っている。


「リューネよ、ギルドマスターが上にいるってのは本当か?」


「魔力や気配を上手く消してるみたいだけど私からしたら空間の魔力が教えてくれるから丸わかりなのよ」


リューネの話が本当だとしたら


「ねえ、受付のお姉さん。何で嘘ついたの?」


俺は受付の女性に聞く。


俺はリューネの言葉を疑わない。というかリューネは冗談めいた嘘とかは普通に何とも思わず言ってくるが、怒ってまで言うときは俺のことを考えて言ってくれてる。


だから、嘘をつかれたことが久しく無かったのと覇水の指輪が買ってくれない事が重なって、ちょっと“怒り”が含んでしまった。


受付の女性は白目をむき倒れてしまった。


いや、女性だけじゃなく周りにいた冒険者のほとんどが倒れていく。


「何してんだこいつら?」


皆んなが倒れていくもんで俺は不思議に思う。


「…マサキ、それくらいにしてあげなさいよ。多分外も酷いことなってるわよ」


リューネがさっきまで怒っていたのに今は苦笑いしながら此方を見てる。


え?俺なんかしちゃった?


そう思っているとリューネが魔法を解き辺りは一瞬で元に戻った。


そして、すぐ扉を勢いよく開けて入ってくる誰かが来た。


「リューネ殿、マサキ殿なにしたんですか!?」


入ってきたのは汗びっしょりの団長だ。


「リューネが凍らせました」


俺はなにもしていない風に話すが


「マサキ殿も絶対なにかしらやらかしましたよね!?じゃなきゃ街の中での出来事が話つきません!!」


団長が俺に近づき怒ってくる。


なんか、気持ちが怒りから「あ、やべ」みたいな気持ちに変わってきた。


「お、俺はなにもしてない!」


実際になにもしていないし!


「リューネ殿の魔力が高まったかと思えば次は得体の知れない…まるで命をあざ笑かうような圧が街全体にかかり次々と人は倒れていき慌ててこっちに来たんですよ!」


団長の目が笑っていない。


俺はなにもしていない!


していないけど…


「団長、なんかごめんな?」


団長の肩に手を置き慰める。


「何で私が慰められてるんですかー!!」


団長が叫んだ後、ギルドに入ってきたのはブラックにタマ、エミリアといつものメンバーだ。


「リューネの魔力を感じたかと思えばすぐに逆らえない程の力を感じてこいつらを拾ってここに来たんだが…そうか、マサキか」


ブラックが2人を抱えて入ってきたの理由はそういうことか。


2人を離しブラックが近づいてくる。


「マサキよ、あれはいかん。あの力は使うべきじゃない」


「そうね。あの力はこの世界にとって災害と同じだわ」


ブラックとリューネがそう言う。


だが、言ってる意味が分からない。


力?いやいや俺そんな力使ってない。


「…マサキ、多分あの力はマサキが無意識に使っているから分からないのよ」


リューネが俺が分かっていないことを見抜いて言ってくれた。


「厄介じゃのぉ」


「厄介ね」


「そんな目で見ないでくれるかな!?」


こいつらにしか分からない話をして勝手にめんどくさいっていう目で見られたらたまったもんじゃない。


「しかし、何があったんだ?」


ブラックが辺りに気絶している冒険者たちを見て言う。


丁度全員いたので説明はした。


「マサキは金に関わると本当に強気だわー」


エミリアがはぁ。とため息をつく。


金は大事だ。1人ならまだしも今は仲間がいる。


後、俺のスローライフも。


「しかし、ギルドマスターが何故そういうことをしたのでしょうか」


団長が不思議に思う。


「俺もそれは思った。問いたださなきゃな」


「今は無理よ。マサキの力によって気絶してるわ」


「マサキ殿…」


「ええい!俺のせいじゃない!こういう状況を作ったギルドマスターが全部悪いんだ!!」


「開き直り…」


エミリアがマジかよみたいな目で見てくるが間違ってはいないだろうが!!


買ってくれない理由を教えてもらうしか今はどうしようもない。


「一先ずここにいてもいつ目覚めるか分からないから宿に戻ろうか」


ギルドを出て目を開いた。


外にいる人間…いや生物が全員倒れてる。


「良し、俺は何も見てない」


「流石にそれは無理がありますよ」


団長が苦笑いするが俺は何も見てない精神で宿に戻った。


途中泡を吹いてる人間や気絶した鳥の群れが地面に横たわっていたり阿鼻叫喚だったが、俺は知らない。俺のせいじゃないんだ!


「お客さんいったい何をしたんだい?」


宿に戻ると汗だくのマークスがいた。


「何もしてない!」


「マサキ殿!なんでそう嘘つきますかね…」


団長がマークスに説明をする。


説明している間リューネとブラックがマークスを見て少し感心してる。


「どうしたお前ら?」


「あの、マークスとかいう人間。あの力に抗えるとはな」


ブラックが腕を組み何か考えている。


リューネも同じく何かを見定めるよう見てる。


うん。2人で勝手に話していてくれ。


と、団長が説明を終えマークスがこっちを見る。


「お客さん、災難だっね」


「全くだよ。ったく早く売りたいのに」


「ははは。それよりもお客さんが起こしたことの方がビックリだよ。急に意識を刈り取られそうだったからね」


マークスは笑うが未だに汗をかいている。


「なんか辛そうだな?大丈夫か?」


「大丈夫大丈夫…と言いたいが正直意識を保っているだけで今は精一杯だよ。こういう状況に陥るのは初めてだよ」


「そうか。まあ、なんか俺が起こしたらしいから、なんだ、そのすまんな」


頭を下げる。


自分では無自覚だろうが仲間が俺がしたって言うなら謝るしかない。


「良いよ良いよ!それに原因はギルドマスターだからね。恐らくだけどギルドマスターが決めたんじゃないと思うわ」


「どういうこと?」


「ギルドマスターの上の奴らだと思うわ」


上の奴ら。


ギルドマスターより上といえば…分からん。


「貴族ですか?」


団長が即答する。


「恐らくね。ただなんで貴族が関わっているのかは分からないがね」


「貴族か…。あいつか?」


腕を組み貴族と言われたらあいつが頭にすぐ来る。


だが…


「可能性は無いとは言えませんが今回に限り0に近いです。そもそも覇水の指輪なんて誰が取るかなんて分かりません。冒険者じゃなくても漁師とかも参加しますし売ってもおかしくはありません。それに、流石にまたマサキ殿と絡むとは思いません」


団長がそう言う。


うーん。言われればそう思うし、違うと言えば違ってみえる。


「まあ、なんにせよギルドマスターが復活してから話に行こう」


街全体が機能していないなら今日はゆっくり休んで明日行こう。俺が部屋に戻ろうとした時、リューネ、ブラック、タマ、団長が何かに気づいた。


「マサキ殿。ゆっくりしている暇はなさそうです」


エミリアと俺は何がなんだが分からない状況だが4人とも神経を尖らしたように集中している。


「あちらさんは殺す気みたいね」


リューネがやれやれっていう感じで言ってくるが顔は真顔だ。


「こんな殺気丸出しじゃあどこに誰がいるなんて教えてるのと同じですね」


団長が剣を抜く。


「あ、あのさどうしたお前ら?急に」


「マサキ殿。この宿の周りに隠れている者がいます。複数と。しかもこちらを殺す気満々ですね」


「おいおいマジかよ。ヤバくないか?」


「今は大丈夫です。多分ですがギルドマスター関連の者かと思われます」


つまりは俺たち絡み。


はぁ~。なんとなくそうじゃないのかなって思ってた。あまりにもタイミングが良すぎる。


「あーマークス。悪い」


特に関連していないマークスに迷惑をかけてる。


「んー大丈夫大丈夫。それに今いる“外の奴ら”はあなた達の実力を知らないお馬鹿さんだろうから、宿とか壊れたらきっちり支払ってもらうさ元締めにね」


流石は元冒険者か。


肝が座っている。


「マサキどうする?マサキの命令でならすぐさま行動に移すわよ」


リューネがそう言う。


一応リーダーは俺だから待機してたのか。


俺はもう一度マークスを見る。


「私のことなら心配ないさ。構わずやっていい。それにどちらかと言うと今の対応しているギルドマスターに腹立つから遠慮なくやっちゃいな!」


マークスはそう言うと剣を携えた。


良し。


皆んなの顔を見る。


「誰だか知らないが俺達の邪魔をするなら徹底的に潰す。覇水の指輪が売れいないのもそうだし俺達を殺そうとするなら黙ってやられるわけにもいかない」


俺はそこで一息つく。


魔物の狩りじゃない。殺気を向けてくる人間を殺すために俺は出来るのか?


いや、出来る出来ないの話じゃない。守りたい仲間がいる。後、売れなかったからムカついてるのもある。


「良いだろう。全面対決だ」


ただいま俺は宿の扉の前にいる。


扉を開いた瞬間襲いかかってくる…と皆んなが言ってたので俺が自分から囮になるって言った。


流石にリューネやブラックが囮になるなら死なないが、ここはリーダーであり唯一男である自分が意地を見せなきゃ男が廃るってもんよ。


しかし、改めて考えてみるとだよ?


俺何してんだろ?


いや、さっきまでは自分たちに対して色々やってくれるじゃねぇかギルドよ?


的なノリでグワァァってなってたんだけどさ、急にその気持ちがスンと無くなり冷静になってみたらさ…別にここのギルドに売らなくても次のギルドに売れば良いんじゃない?って思ってきた。


しかも自分が囮になるってカッコつけたものの…なんか俺じゃなくても良くね?男の意地?


そんなもん覇水の指輪と一緒に売ってやるわ!


ああ、めんどくさい。ここで「やっぱりやめね?」って言ったらこいつら絶対冷たい目で見てくるに違いない。


あれ?どっちにしろ俺終わってね?


前からは殺しにくる奴らに後ろにはリューネ達。


まさに絶体絶命だ。


ああめんどくさい。めんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさい。


「…マサキ!!」


リューネが俺の体を後ろから抱きしめる。いや、リューネだけじゃない。ブラックもタマも団長もエミリアですら俺を抱きしめる。


「何してんの君達ぃぃいい!!!?」


さっきまでの憂鬱な気持ちが飛び今は柔らかい感触に狼狽える。若干1名鎧が当たって痛いがそんなの気にならないレベルで柔らかい。


「おま、お前ら何してんの!?いや、嫌じゃないが…って違う違う!!なんで抱きしめてんの!?嬉しいんだけど恥ずかしいからやめてくれない!?」


もう俺は無理矢理全員を退かした。


はぁ~~。ドキドキとまんねぇよ。


「本当マサキは危ないわね」


リューネが汗を手で拭う。


その言葉に全員が頷く。


「なんなの君達は!?俺は女性に対して話すのは良いが抱きつかれたりしたらアタフタする小心者なのだよ!?嬉しいがやめてくれるかな!」


「いつものマサキね」


エミリアがアタフタする俺を見てホッとする。


「…うん。どうやら大丈夫みたいね」


リューネが目を細め俺を見る。


「なんかさ俺だけ空回りしてる気がするんだが…というかこんなのんびりして良いのか?外には…」


「大丈夫。いなくなった」


リューネは力強く言う。


「いなくなった?はたまたどうしてだ?」


「簡単よ。マサキの力に気付いたのよ」


「は?俺の力?意味わからないんだが…」


俺には隠された力が…って厨二病じゃないんだからそういう考えは…いや、かっこいいけども。


「あ~疲れた。流石に今日は休みたいわ。主にマサキのせいで」


「そうですね。マサキ殿のせいで疲れましたね」


団長やリューネが俺のせいにして疲れた疲れたって言ってブラックやエミリアまで同じこと言ってくる。


「なんかすっごい納得いかないんだが…」


「マスターお疲れです!」


「タマ…」


タマだけ俺を慰めてくれる。


俺はタマの髪をぐしゃぐしゃと撫でる。


タマは目を細め嬉しそうにする。


ああ、タマだけが癒しだわ。


「はは、仲がいいことだね」


マークスがこちらにくる。


「他の奴らは早々に部屋に戻る薄情な奴らだからな!タマだけが俺の味方さ!」


だが、タマはぐしゃぐしゃされた後部屋に戻っていった。はは。照れてるんだな。可愛い奴め。


照れてるだけなはずだ。


「ん~薄情ではないと思うけどね」


マークスは苦笑いしながら言う。


「ま、いざとなったら頼れる仲間だ。だがな、俺に対してもう慣れたのか扱いが酷い時とかあるからな!」


「仲が良い証拠じゃないか!さて、今日は外にはいかないんだろ?」


「部屋で引きこもる予定だ」


「なら、ゆっくり休んできな。飯が出来たら呼ぶからさ!」


俺は頷き部屋に戻る。


ベッドにダイブして今日の事を思い出す。


めんどくさい1日だったな。


後、柔らかかったな。


そのまま考えていたら寝ていったーー


「マスター朝だよ!」


「もうちょっと…」


タマは某アニメの妹みたいに布団を掴み揺らして起こしにきた。主人公が怪異と関わるアニメで妹達が起こしにくる、まさしくその場面と似てる。


「タマ、おいで」


布団をめくりタマを誘導する。


別にいやらしい感情は無く、一緒に寝てしまえばこちらのもんだ。


タマは少し考えた後布団に潜り込もうとした。


「さっさと起きなさい」


リューネの魔法により阻止された。


フワリと俺は床に立たされた。


「タマ、こう言う時は無理矢理起こすのよ」


「はーい」


リューネとタマは部屋から出ていった。


いつの間にかタマはリューネの真似をし始めた。良いことなんだが俺からしたら悪い事を覚えなければ、と思うんだ。


だから…


「ブラック行くぞ」


振り向かなくてもいつものパターンならいるんだよ。現に…


「今日の朝飯食べ遅れるぞ」


俺の横を普通に通り過ぎる。


うん。平和だな。


俺は着替えて食堂に向かった。


どうせ俺以外は全員集まってるんだろうよ。


「おはよう!よく寝れたかい?」


「ああ、もうちょっと寝たかったけどな」


「はは。朝食は用意してあるから食べてってな!」


マークスが洗濯物を持って外に出る途中で会った。


ある程度会話した後マークスは外に行った。


「もぐもぐ…マサキの貰い」


「何してんだエミリア」


食堂に行くとエミリアが俺の朝食を食べようとしてたから頭を掴み阻止した。


ったく。お転婆娘が。


椅子に座り朝食を食べ始める。


「今日はどうなさるつもりですか?」


「ん~…ギルドマスターの所に行こうと思っていたけどめんどくさくなったから次の目的地決めて準備でもしようかな」


ギルドマスターには色々聞きたいが、めんどくさくっていう気持ちが高いため辞めた。


次のギルドに行った時に売った方が良いわ。


「確かにここにいてもトラブルしか無さそうですね」


「ま、すぐ行くわけじゃないからノンビリしようぜ」


慌てても仕方ない。俺は朝食を食べ終えそのまま部屋に行こうとしたらリューネに止められた。


「二度寝させないよ?」


「チッ…流石はリューネだ」


「ふふ。それより湖に行ってみない?暇なら歩きたいわ」


えーめんどくさいー。


って思っててもどうせ強制参加だ。


仕方ないから付き合ってやるかな…。


部屋に戻り外へ行く準備をする。


といってもお金を持って行くだけで準備と言えるほどの準備はしない。散歩だし、歩きながら何か食べれれば良いかなって感じ。


部屋から出て扉の前まで来ると全員いるようだ。


ただ…


「お前ら何処か魔物でも狩に行くのか?」


外での移動するラフな格好じゃなく、魔物と戦っても良いようないつも通りの格好だ。


「ふふ。行ってからのお楽しみよ」


リューネがこう言う時は大抵良い事は無い。


俺はクルッと回り部屋に行こうとダッシュした瞬間


「マサキ行くぞい」


「逃がさないわ」


リューネとブラックが俺の手を片方ずつ持つ。


「嫌だァァアアア!!絶対トラブル起きるに決まっている!離せぇえ!!」


しかし、俺の叫びは無視され連行される。


こうなってしまってはどうしようもない。


二人は俺を引きずり外に出る。


「何してんのさ」


苦笑しながら話しかけてきたのはマークスである。


「強制連行…ってマークスもなんでそんな格好してるんだ?」


普段エプロンをして動きやすい服装をしているマークス。だが、今は腰に剣を掲げ体には鎧を着てる。髪は後ろで縛っており冒険者らしい格好をしている。


「私もついて行くよ」


「あら?私の意図に気付いたのかしら?」


「まあね。なら、力を貸そうかなって」


リューネとマークスが話してるが一切分からない。


マークスは元冒険者って言ってたな。


だからと言ってこの格好をしている理由は分からない。


「リューネ殿。2つに反応を感じます。二手に分けますか?」


「湖に行きましょう。もう1つは行かなくても大丈夫よ。そのうち湖に来るから」


「了解です」


みんながみんな、分かってるみたいで話しあってるが…


「いい加減説明してくれよ!?」


「う~ん。着いてからのお楽しみにね!」


「尚更行きたくねー!!」


俺の叫びは無視され連れてかられるのだった。


街の中はいつもと違う騒がしさがある。


強制連行で引っ張られていて暇だから街の中を見渡すのだが、どこもかしくもピリピリしている。


本来なら店を出している所は畳んでおり、漁師たちが頭を抱えている。


ますます湖に行くのが嫌になる。


「こんなん初めてだ…」


「ギルドマスターに今何人も問い詰めているが…」


ちらほらと漁師達の言葉が聞こえる。


「なあ、湖に何か起きてる感じなんだが…俺達が行く必要あるのか?」


「私達じゃなく“マサキ”が行かなきゃならないのよ。どうしてもね」


「良し戻ろう!厄介ごとはゴメンだ!」


ジタバタ体を動かすが全く解放される気がしない。


もう、無理だ。誰か助けて!!


心を無にして連れてかれること10分程で湖に着いた。湖の周りには漁師達やギルドにいた冒険者達が湖を見ている。というか人が多すぎて前に進めない。


「なんで、こんなに人が多いんだ?」


俺はリューネ達に言ったつもりだったが、近くにいた漁師らしき人物が答えてくれた。


「あんちゃん知らないのか?昨日から魚が1匹も見つからないんだよ!どの色の湖にもだ。今まで1回も起きたことがない現状だから昨日から大騒ぎさ!」


「1匹も…?そりゃあ大騒ぎするわな」


でっかい湖に1匹も魚がいないとなると大事件だ。


湖に入った時は小さい魚はかなりいたからそれがいないとなると…人の仕業の可能性があるよな。


「昨日の街の人間が全員倒れてからおかしくなったんだ!だから今ギルドに問いかけてるんだが…」


「あ~……」


なるほど。俺が原因か。


「ダーランの親方も漁師達と一緒に魚がいないか湖をくまなく探してるが…」


漁師の顔が上手くいっていないと語っている。


「ならここにいても仕方ないな。帰る」


「帰さないわよ?」


「リューネ…聞いたろ?魚がいないのは、その、アレがあったからかもしれないが今俺達が出来ることは無い。なら、帰ろう」


「いいえ。マサキ。もう帰れないわよ?」


リューネが指をさす。


そこにいたのは最初絡んで来たモブ達だった。

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