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39階は洞窟でした。


で、扉の前まで来ました。え?はしょりすぎ?


いやいやはしょってないハショッテナイヨ?


「さあ、40階のボスは何だろうな」


「何だって良いわよ。マサキが倒すんだから」


「俺は倒しませーん!次はリューネがやれよ!」


「私がやるわけ無いでしょ?マサキが倒す以外誰も動かないわ」


「何で俺ばっかりなんだよ!って先に行くんじゃねーよ!」


リューネは我関与せずを貫き勝手に入って行きやがった。仕方ないから俺も文句を言いに行こうと中に入る。


暗闇が無くなり目の前の光景にビックリする。


今まではボス専用のある程度広いフロアだったのだが、今回は壁が無く見渡す限り砂。


つまり、砂漠だ。


「ボスがいないエリアなんて初めてじゃないか?」


そう、ボスがいないのだ。


「いや、マサキよ。この先に強い魔力を感じるぞ」


ブラックが指をさしそう言ってくる。


「それじゃあ行きましょうか」


リューネの魔法でいつも通り進む。


ある程度進むと、遠くに何かが見えた。


「ありゃ何だ?」


ピラミッドにしては変な形だな。


近づいていくにつれてそいつの形がわかってきた。


ピラミッドじゃねぇ。アレは…


「スフィンクスじゃねぇか!?」


そう、顔は人間の顔をしてるが体がライオンみたいな体をしてる。あのスフィンクスである。


だが…


「ちょっと体大き過ぎじゃない?ピラミッドより大きいんだが」


そう、近づくにつれて分かったのはデカさだ。


リューネがぶっ壊したピラミッドより遥かに大きい。


スフィンクスの手前で止まる。


「この魔物は古代魔物であるスフィンクスですね。私も書物でしか見たことがありませんでしたが書かれてある通り大きいですね。因みにSSSランクの魔物です」


この団長の知識はいったい…。


いや、今はとりあえず


「これを倒すとか無理ゲーじゃない?」


目の前のスフィンクスは目を瞑っておりその風格と見るやボスに相応しい。


「とりあえず団長攻撃してみたら?」


「そうですね。私の攻撃が喰らうかやってみます」


まずはジャブだ。


団長が剣を抜き真っ直ぐスフィンクスに向かって高速で近づき剣を振り下ろーー


キィィーーン


団長が近付いて振り下ろそうとしたら、その手前で弾かれた。


「何が起こったんだ?」


と、その時スフィンクスは目を開けた。


ゾクッ


何か嫌な予感がする。


「ブラック!!」


俺は咄嗟にブラックの名前を呼んだ。


ブラックは俺の言葉を聞いた瞬間その場から消え団長の場所にいた。


そしてーー


「ッ!?」


ブラックは何かに吹き飛ばされたかみたい真横に吹き飛んだ。


「大丈夫かブラック!?」


俺は吹き飛んだブラックを心配しながら声をかけつつもスフィンクスからは目を離さなかった。


「大丈夫じゃ、これくらい」


ブラックは吹き飛んだ筈なんだがいつの間にか横にいた。団長を連れて。


「初めてだ。ここまで来た冒険者は」


スフィンクスがそう言った。


こいつ喋るのかよ!?


「マサキ殿。どうやら私はこの魔物には歯が立たないようなのでお任せします」


団長は実力の差が分かったのか冷や汗をかいて悔しそうにしてる。


「我はこのダンジョンの最後の砦である。冒険者達よ我に勝ってみよ」


スフィンクスは座っている状態から立ち上がった。


「なあ、ブラック、リューネ。これ俺らじゃ勝てなさそうだから任せて良いか?」


「ダメ…って言いたいところだけど今回は許してあげるわ」


リューネ、おまえどんだけ俺に戦わせたかったんだよ。


「ブラック。今回は私がやるわ」


「む?そうか。なら任せたぞ」


珍しくリューネからやる気が出てる。


「では、参るぞ!!」


スフィンクスは雄叫びを上げた。


戦闘開始だ。


スフィンクスは右足を上げ振り下ろした。


それだけで強力な風が俺たちに襲いかかる。


そうか、ブラックを飛ばしたのはこいつの風魔法か。


「あら、涼しいわね」


暴風の中リューネは髪すら揺れてない。


「…流石は精霊王だ」


「あら?気付いてたのね」


リューネはゆっくりと浮き上がる。


「当たり前だ。いつかは倒さなければならない化け物の魔力は覚えてい当然だろうが」


そう言って次は左足を振り下ろす。


地面は捲りあげ飛ばされれないよう踏ん張ってるがヤバイ。


「化け物って…酷いわね」


パチン、と指を鳴らすと暴風は止まった。


「ック…やはり強い」


「あまり時間はかけたくわないから…」


そう言うとリューネの手に淡い光が集まり始める。


「やらせるか!」


スフィンクスはその巨体にもかかわらず団長より早い動きでリューネに突っ込む。


だが、リューネに当たる前で勢いが無くなる。


「われの体が動かないだと?」


「行くわよ」


リューネの右手には眩しいほど光が集まっていた。


それをスフィンクスに向けて放つ。


「グオォォォオッ!!?」


スフィンクスは光に包まれる。


そして、ありえない程の熱が発生する。


その余波でこっちまで熱が伝わる。


「さ、これで終わりよ」


そう言って火の矢を見渡す限り現れた。


それをスフィンクスに向けて放つ。


火の矢は光に包まれているスフィンクスに次々と突き刺さる。


「やべぇ、リューネまじ化け物だ」


「化け物じゃないわよ。レディーに失礼だわ」


いつの間にか横にいたリューネかプンプンだわ、とか言ってる。


「つか、倒したのか?」


「大丈夫よ。ほら」


リューネが指をさしたところをみるとスフィンクスは全体に焼きが入っており、絶命しかけてる。


「やはり…勝てないか」


スフィンクスは何処か満たされてる顔をしながらリューネの方を見る。


「まあまあ楽しかったわ。それより何か言いたいことあるんじゃないの?」


「ククク…そこまで分かっているとは流石だ」


全く話についていけないが今は黙っていよう。


「このダンジョンは50階が最深部だ。…そこにはある少女がいる」


スフィンクスは徐々に体が消えていく。


これは魔物が死ぬ時と似た症状だ。


「その少女を救ってほしい」


間違いなく俺を見て言ってくる。


「だってさマサキ」


「何で俺なんだよ…」


「リーダーだからよ。だから…」


リューネはスフィンクスの方に向き


「あなたが何でそう言う風に言うかは分かっているから安心してちょうだい」


「…クク。やはり化け物だな」


それを最後にスフィンクスは消えた。


…いや、意味わからんがな!


スフィンクスが消え、宝箱が現れた。


宝箱は金色で鍵はかかってない。


「何が入ってるかな?」


宝箱を開ける。


何が入ってたかと言うと…


「ナイフ?」


長さが10センチくらいの小さいナイフが入っていた。刃の方が黒くなっている。


「さあ、団長。これは何だ?」


博識の団長に聞こうとしたが団長は固まっていた。


「な、な、何でこれが!?」


「ん?」


「マサキ殿…それは空や海、大地、空間を切り開く…遥か昔神が作った神器の1つです。お伽話でしか聞いたことがありませんでしたが…」


「要は何でも切れるナイフで良いんだな?」


「合ってます!合ってますがなんか軽くないですか!?神器ですよ?これ1つで使い方次第で国を滅ぼせるんですよ!?悪い考えを「リューネ、これで料理も捗るんじゃないか?」何故そうなるんですか!!」


いや、ナイフだしね。


何でも切れるなら刃こぼれもなさそうだし料理に使えばピッタリじゃないか。


ということでアイテム袋に入れた。


「なあ、リューネさんや。スフィンクスが言ってたことって…」


ナイフをアイテム袋に仕舞い込み最後に話をしてた内容を聞いてみる。


「行けば分かるわ」


「行く前に知りたいんだよ!」


何事も事前に知っておけば心の準備とか出来るしね。


「少女がいるのよ」


「それはスフィンクスが言ってたから知ってる」


「それだけで充分よ。さっさと行くわよ」


スフィンクスを倒したことにより魔法陣が現れていた。それにリューネはいつも通り魔力を注入しようとしてる。


うん。つまりだ、教えてくれないってことね。


諦めよう。もう成り行きに任せよう。


全部リューネとブラックに任せよう。そうしよう。


俺は聞くのを諦めこのフロアから移動した。


目の前が暗くなり、すぐ明るくなった。


「ここが41階か…」


砂漠の次は何だと思う?


どうせ草原とか森林とか思ったでしょ?


残念。


「何でダンジョンに遺跡があんだよ」


正解は見渡す限り壊れた遺跡や銅像が埋め尽くしていた。


「団長これが何か分かるか?」


博識の団長に聞いたら


「ずっと昔に栄えてたアルカ国だわ」


答えたのは意外にもリューネだった。


リューネはそこにある遺跡の一部だと思わしき石を拾い上げ


「今の時代よりも魔法も機械も比べもにならないくらい…それはもう人間でありながら精霊並の魔法を使えたアルカ国は一瞬にして滅びた。そしてその国は消えたのよ。まさかこのダンジョンにあるとは流石に驚いたわ」


石を見つめ何処か遠い目をするリューネ。


こいつ何歳だ?


「マサキ今私に対して酷いこと思わなかった?」


「貴様、エスパーか!?」


「全くもう…」


リューネがジト目で見てくるのでハハハと笑いごまかす。


「さ、さあ行こうか!」


進もう!


そう、思った時目の端で動くものを捉えた。


そこを見ようとしたら、俺に対して氷の矢が飛んできた。


「うおっ!?」


その矢を普通に避ける。


矢が放たれた場所は俺の目の端で動いた何かから飛んできた。改めて見るとそこには人間ーーいや、“人間に見える機械”がいた。


「おいおい人間かと思ったら機械かよ」


「あら、よく分かったわね。アレはこの国にいた魔導機動兵器よ。魔力で動いているのよ。しかも空気中の魔力で動いているから外敵から攻撃しない限り半永久的に動くものよ」


「ただただ厄介な代物だな!?」


見た感じ男性っぽい機動人間はまた氷の矢を出現させた。数はざっと100。


それをこちらに放つ。


「無駄よ」


リューネがパチンと指を鳴らすと矢が消え、機械人間はガタンと倒れた。


「なあ、何したんだ?」


「外から魔力を取り入れてるならそれをさせないようにすれば簡単に壊れるのよ」


なるほど。


つか、こいつ何でこんなに知っているんだ?


昔、なんかあったのか?


…考えてもしょうがない。聞くのも藪だし教えてくれるまで待とう。


「リューネ、さっさと行こう。宝箱に注意しながらね」


「は~い」


リューネの魔法で浮き上がり進み始める。


進み始めて現在48階だ。


41階から47階までほとんどあの機械人間しか現れなかった。宝箱は無くただただ進んでいる。


48階は今までの風景がガラリと変わり何にもない。


洞窟では無く草原だ。


魔物もいない。


「俺からしたら楽で良いんだが、こんだけ何もいないとなると逆に怖いな」


「そうですね。広い草原で魔物がいない。しかも48階ですからね…」


団長も俺と同じ考えだったらしい。


エミリアは寝てる。


「あら?」


「どうした?」


「あこ」


リューネが指をさすところを見ると…


「え?」


遠くて見えずらいが、扉があった。


草原の真ん中に。


どう見ても怪しい。


扉の近くで降りた。


扉は普通の何処にでもある扉だ。


「行ってみるしかねぇよな」


あきらかに罠っぽいが行くしかないよな。


みんなの顔をみて俺は取手に手をかけ開けてみる。


「えぇ~。これは、予想してなかったわ」


中に入ると普通の部屋だった。


部屋の広さも泊まってた宿と同じくらいの広さ。


ベットがあり机がある。


ただ、窓は無い。


入ってきた扉の反対側にもう一個の扉があるくらいだ。


「で、これは見ろよって事だよな」


机の上には手帳らしきものが置いてあった。


ここにきて、見ないっていうのは無いな。


俺は手帳を持ち開いた。


「《この手帳を見てる者はこの部屋に辿り着いた勇敢な人間だと信じている。ここまで来た人間よ、ある人間…いや、ある機械人間を助けてほしい。扉の先に機械人間はいる。機械人間…いや彼女を助けてくれ》」


手帳にはそう書かれていた。


「彼女?機械人間?よくわかんねぇがこの扉の先がダンジョンの最後の部屋で間違い無いようだな」


「まさか私達がダンジョンの最深部まで来れるとは…全てマサキ殿達と会えたからですね」


「団長、それフラグだからな!」


「行きましょうか」


「リューネはもうちょっと…こう、なんか感情を…」


リューネは扉を開けた。


話を最後まで聞こうぜ?

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