18
《レベルが上がりました》
メタルスネークキングをアイテム袋に入れ終えた途端頭の中にレベルが上がったと響いた。
前までは何故か6レベルだったから今どれくらいになってるのだろうか。
ステータスを開いて見た。
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猫田 正木
Lv…18
HP…???
MP…???
【スキル】
超成長
フルコピー
召喚【最上】
ブラックと契約
Lv…2
《神スキル》
Lv…1“おすわり”
Lv…1“消えろ”
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「ふぁ!?」
え?何でLvが18なってるの?
しかもブラックとの絆レベルも上がってる。
「どうしましたマサキ殿?」
「え?…ああ、いやレベルが上がったみたいだ」
「おお!やはりメタルスネークキングを倒したからですね」
団長がうんうんと言ってるが…上がりすぎだろ。でもこれは言わない方が良いな。めっちゃ怪しまれるに決まってる。
「ま、まあまだまだレベル上げないといけないな」
ははは。と誤魔化す。
団長達は騙せてもリューネ達には騙せるか微妙だな。
しかし、タイミング良く魔法陣が現れた。
「良し!次の階から宝箱探すぞ!」
「そうですね。まだ見ぬお宝があると思うとワクワクしますね」
団長は妙に張り切る。
戦闘民族プラス海賊みたいな思考だな。
「行くわよ」
リューネが魔法陣に手を翳す。
慌てて俺は魔法陣に入る。
リューネが魔法陣に魔力を流すと魔法陣は輝きテレポートした。
テレポートした場所は…
「砂漠かよ!!」
見渡す限り砂。
相変わらずの晴天だが…
「暑い暑いぞー!」
急に暑くなったせいで汗が…
「ってあれ?汗かいてない?いや、それより暑くない…何で?」
暑い!と思ったが気のせいだった。
「風魔法で温度調整してるのよ」
「リューネおまえマジ神だわ」
暑くないのはリューネが魔法で温度を調整していたからか…。魔法マジパネェ。
「しかし、こう見渡して何もないと宝箱とかは砂の中にありそうですね」
団長が辺りを見渡し解析する。
確かになー。
本当に見渡す限り砂しかない。
「あ!リューネあの魔法つかえるんじゃないか?」
「あの魔法?」
「探知魔法だよ。宝箱とか見つけれないか?」
「ああ、なるほど」
そう言ってリューネは目を瞑る。
「マサキ殿。リューネ殿は探知魔法も使えるのですか?」
団長がこっそり聞いてくる。
「全魔法使えるってステータスに書いてあったろ?探知魔法も幻影魔法も使えるチートだよ」
「チート?よく分かりませんがやはり精霊王は凄いですね」
キラキラとした目でリューネを見る。
くそっ。こいつは女にしか興味が無かったんだったな。羨ましい。
「あったわ。後マサキそういう目で見ないでくれるかしら?色々勘違いしてるのは分かるわ」
「俺のことは良いよ。それより何処にあるんだ?」
「この先行った砂の中に一個あったわ。他はこのエリアには無いわね」
「うし!なら行きますか」
リューネが示した先に宝箱はある。
なら、さっさと行くに限る。
宝箱だけ見つけて戦わない。
これに限る。
宝箱の場所までひとっ飛びですぐ着いた。
しかし、宝箱はこの砂の中にあるのか…。
「リューネの魔法で砂退かしてくれない?」
「良いわよ~」
と、急に砂が上に上がり始めた。
そして幾らか砂を舞い上げてると宝箱の頭が見えた。
「お~まさしく宝箱や!」
埋もれていた宝箱をリューネの魔法で取り出した。
砂に埋まっていたせいか所々茶色いが銀色をした立派な宝箱や。
「よし開けよう!」
幸いに鍵は無く普通に開けれる。
ゆっくり開けると…
「なんじゃこりゃ」
中に入っていたのは黒いリストバンドだった。
それを取り出したら宝箱が淡い光を放ち消えていった。
「なんで宝箱消えたんだ?」
「中の宝を取られると消える仕組みになってます」
「ふ~ん。それよりこれ何だろうか?」
重さはあまり無く普通のリストバンドだ。
何か文字が書いてあるが何が書いてあるかさっぱりわからん。
「まさか…いや…。マサキ殿貸してもらっても良いですか?」
そう言われたので団長に渡した。
団長は渡されてマジマジとリストバンドを見てる。
つか、お金とか入っているもんだと思っていたからちょっとガッカリだ。
「やっぱり…。このアイテムは呪いを防ぐレアアイテムです」
「レアアイテムなのか?」
「呪いを跳ね返すアイテムは現在この世界では王達にしか持っていません。しかもこのアイテムは一番呪い耐性に強い黒色をしてます。王達からしたら喉から手が出る程欲しいアイテムです…ってマサキ殿何故そんなにガッカリした顔してるんですか?」
「俺からしたらいらないアイテムだった。それエミリアか団長にあげるわ」
売れば高い金で買ってくれるんだろうが…俺はダンジョン産の宝箱から出る金が欲しいんだよ。
結局リストバンドはエミリアがつけることにした。
「もう行こう。宝箱無いみたいだし砂漠だし次のエリアへ」
「はいはい」
リューネの魔法でこのエリアを爆走する。
途中でっかいサソリやラグダみたいな魔物がいたが瞬殺で終わっていった。
「このエリアにはあるみたいね」
「マジか!?」
現在34階にてリューネが教えてくれた。
32階33階は宝箱は無く魔物しかいなかった。
「さっさと行こう!」
「はいはい。移動は私がしてるんだけどね」
リューネが速度を上げ宝箱がある場所に着いた。
「おいおいマジかよ…」
宝箱はポツンと砂の上にあったのだが…
「周りに蛇とかどんだけ守りが固いんだよ」
宝箱の周りには紫色をした、どう見ても毒を持ってますよ~っていう蛇がわんさかいる。
「マガラスヘビですか。噛まれたら死ぬって言われてる猛毒のヘビですね」
「やっぱり毒持ってたか。リューネの魔法で全滅させてから宝箱開けるしか無いか…」
まあリューネなら簡単だろうけど。
俺がリューネに頼もうとした時団長が
「ただあのヘビは焼けば毒は無くなるらしく肉は美味いらしいですよ」
って言うもんだからさ
「何?それは本当か?」
ブラックが反応するわけよ。
「おい、ブラック…」
「わかっておる。食べたければ自分で取れだろ?」
「分かってるならよろしい。で、どうすんだよ」
「簡単じゃ。こう…」
ブラックは右の掌に黒くて丸い塊を出した。
そして、それをヘビ達に向けて投げた。
黒い塊は地面に当たると爆散しヘビだけの所だけが黒い煙で覆われた。
数分後、黒い煙は消えヘビ達は動きを止めていた。
「さあ、マサキ。アイテム袋に入れるが良い!」
「なんで俺が入れなきゃいけないんだよ!?つか、何したんだ?」
恐る恐るヘビの元へ行って足でツンツンしてみたが動かない。
「即死させた」
「怖ぇな!?つか、そういうことするならちゃんと事前に話をしなさい!」
「ふん」
「ふん、じゃねぇよ!」
仕方なしにヘビを回収して宝箱を開けた。
今度は金貨がギッシリと入っており俺は全部いただいた。
35階、36階と宝箱は1つずつあり全て金貨が入っていた。
ぐふふ。これで俺はちょっとした金持ちや。楽して生きれるぞ。
そして現在踏破された中での最深部である37階である。
「砂漠なのは変わらないな」
見渡す限り砂。
オアシスとか無いのかね。
「つか、37階まで普通に来たがリューネの魔法やブラックのお陰で楽々来てるんだよな?」
「そうですね。本来魔物と戦闘も疲労しますし環境も変われば体調だって崩します。ここまで何事もなく来れたのは3人のおかげです」
団長は真っ直ぐ俺達を見る。
エミリアもこちらに尊敬の眼差しを向ける。
「俺は何もしてない。二人のおかげさ」
そう、二人のおかげだ。
まあ、嫌がっても無理矢理連れて来ただろうけど。
「褒め合いはそこまでにして先進むわよ」
「因みにここに宝箱は?」
そう聞くとリューネはニヤリとして
「あるわよ。連れて行こうか?」
「…なんかスッゲェ嫌な予感しかしないんだが」
リューネが笑う時、アレは何かしら悪いことを考えてる時だ。経験で分かる。
「良いから良いから。行くわよ」
リューネの魔法により移動を開始する。
目的地はすぐ近くだった。
「この下に宝箱はあるわ。今出すわ」
そう言って砂の中から宝箱を取り出す。
見た目は普通の宝箱だ。
「さ、マサキ開けてちょうだい」
「なんでニヤニヤしてんだよ。絶対あの宝箱何かあるだろ!?」
リューネが体を押し俺は宝箱の前に出た。
そしたら宝箱が急に黒い宝箱に変わり…
「グワァァァア!!」
俺に襲いかかって来た。
「やっぱりかァァォァァア!!」
宝箱の開ける場所が口となっておりそこには鋭い牙が何本も生えていた。
「喰われてたまるかァァォァァア!」
襲いかかってきた宝箱の魔物の攻撃を避け右足をフルスイングでぶつける。
宝箱は足に当たると勢いよく飛んでいき地面を何回か転がって動かなくなった。
俺はリューネの方見ると爆笑してた。
こいつ…。
「おい、分かってたな貴様」
リューネに近づき睨みつける。
「良かったわよあの慌てよう」
「そりゃあ慌てるわ!!つか、俺死んだらどうするつもりだったんだよ!?」
「ふふ」
「ふふ、じゃねぇー!!」
こいつに何を言っても無駄な様だな。
本当に心臓に悪い。
リューネから離れ動かない宝箱の形をした魔物に近づく。こいつアレだよな。ゲームでいうミミックみたいな魔物だよな。
一応アイテム袋に入れておいた。
「マサキの慌てっぷり最高だった」
「エミリアは本当俺に対して素を出しすぎだと思うんだが」
このS王女め。
「もう宝箱無いんだろ?ならこのエリア抜けようぜ」
「は~い」
リューネにそう言って次の階へ目指す。
☆☆☆☆☆
38階に来ているんだが今までと違うものがあった。
ピラミッドがある。
「宝箱はあの中ね」
「やっぱりそうだよな~」
ピラミッドは大きく実際地球のピラミッドより大きい…と思う。
中に入るための入り口があるが、正直罠しかないこの中に入るのは嫌なんだけど。
「ということで今回の宝箱は無視で!」
「えい」
リューネは魔法を使いピラミッドを消した。
「え?え?」
「どんなもんよ?」
「ドヤ顔がスッゲェむかつく。つか、セオリー無視してピラミッド壊滅させるとか目を疑ったよ!そりゃあ中に入りたくはなかったが壊すのは反則だわ!!」
ピラミッドの残骸が痛ましく見える。
このピラミッド作った人…御愁傷様です。
俺達はピラミッドまで行き何故か、何故か無事な宝箱を見つけた。なんで壊れてないんだよ。
宝箱は金色をしており初めて見る宝箱だ。
鍵がかかっていたが魔法によりぶっ壊し中を見て見る。
「なんだこれ?」
中には液体が入ったビンがビッシリと入っていた。
青色をした液体だ。
それに反応したのは団長だった。
「え?まさか…エリクサーですか!?」
「エリクサー?」
「死人も生き変えさせれる超レアアイテムです。病気は勿論完治させる昔々の古代アイテムです」
俺は団長がそういう知識を持っていることにビックリだよ。
しっかしエリクサーか。
キュポン
蓋を開け飲んでみる。
「あ、意外と美味いな。メロンの味がするわ」
「ななな何やってるんですかマサキ殿ォォォ!!!」
「え?いや、どういう味がするのかなぁって」
団長は俺が飲んだ事に顔を蒼白させ大声で怒ってきた。
「どういう味がするのかなぁって…じゃないですよ!エリクサーの価値を知ってますか!?一本あるだけで世界中から国の王達が大金をはたいて買うんですよ!?しかも古代アイテムですから製造する方法も「あ、リューネ、ブラック飲んでみる?」マサキ殿ォォォ!!!」
長い長い説明を聞き終える前にリューネとブラックにエリクサーを渡す。
二人とも飲んで
「うむ。まあまあだの」
「あら、魔力が回復したわ。もう一本飲もうかしら」
と、普通の感想を言った。
「リューネ殿!!そんなジュース感覚で飲まれては困りますって!あと、魔力が回復するのはこの世界に一本だけ生えている世界樹の果物を使っているからです。その世界樹もどこに生えているのか分からない「エミリアも飲んでみなよ」だからマサキ殿はいい加減にしてください!!!」
エミリアに一本渡す。
エミリアも普通に飲み干した。
「まあまあね」
「なんなのお前らの感想は」
「エミリア様まで何故普通に飲まれるのですか!?」
団長は色々と大変だな。
しかし、この場を収めるには団長を落ち着かせなきゃいけない。だから…
「まあまあ団長も飲んでみなよ。落ち着くと思うよ?」
「だからマサキ殿は何故そんなに簡単にエリクサーを飲ませようとするんですかー!!?」
もっと怒らせてしまった。
『製薬スキルを覚えました。超成長スキルにより製薬【最上】に成長しました』
久々に頭の中にスキル取得を覚えたアナウンスが鳴った。
「リューネってさ鑑定とか出来る?」
「私は使えないわね。鑑定は魔法じゃなくスキルだからね。まあ、ある程度なら分かるわよ」
「そっか…」
とりあえず、団長はおいといて
この空になったビンに…
「エリクサー!」
って言って作れたらな~とか思ってたらビンの中にエリクサーらしき液体が現れてあっという間に一杯になった。
「おお、出来た」
「まさかマサキ、スキル覚えたの?」
「覚えちゃったみたい。で、団長がうるさいからエリクサー作れるかな?って思ったら作れちゃった」
まあこれがエリクサーなのか分かんないけどさ。
「ちょっと貸して」
リューネに俺の作ったエリクサーらしき物を渡した。で、リューネはそれを飲んだ。
飲んだ直後リューネの体がキラキラと光だした。
「おい、大丈夫か?なんかキラキラしてるんだが…」
「これ、凄いわマサキ。飲んだエリクサーよりも性能上がってるわ。魔力が全回復したわ」
そう言い終えた時キラキラは消えていった。
「つまり、エリクサー出来てたって事だよな?」
「エリクサー改って言った方が良いわね。そのエリクサーよりも遥かに性能は上だわ」
そうリューネに言われたんで
「何故マサキ殿はこちらにドヤ顔をしてるんですか?」
「これでいくら飲んでも大丈夫だろ団長さん?」
ニヤニヤしながら団長により詰める。
「えっとなんだっけな?作れない古代アイテムだっけ?…ん?」
団長にもうこれでもかっていうくらいドヤ顔で迫る。
「ま、マサキ殿がオカシイって事か証明されましたね」
「俺を頭がオカシイ人間に認定すんな!」
まあ、とりあえずは喉乾いた時にエリクサーを飲もう。




