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俺のツッコミは静かな広場に響き渡った。


「特にリューネ!オモチャってなんだよオモチャって!」


「オモチャはオモチャよ。それよりもどうする?滅ぼす?滅ぼすくらいならすぐに…」


「ストーップ!!物騒な事を言わないの!滅ぼす訳ないでしょ!?お前らの怒り…なのか分からないけどすっごい嬉しい。だけど、滅ぼすのはダメ!」


腕でバツ印を作り速攻否定する。


「あら、それは残念だわ」


「む?滅ぼさないのか?つまらん」


「つまらん。じゃねぇよ!!というか何をしたんだよこの空間は!?」


改めて全体を見渡すと、ほぼ全員が床に倒れてる。


中には気絶してる人もいる。


息は白く壁など凍っている所が多々ある。


「なに、圧をかけただけじゃ」


「私は部屋の温度を下げただけよ」


「やる事があまりにも単純なだけにビックリだよ。そこまでここの人達との“差”があるのかよ…」


だから、この空間でまともなのは俺達とーー


目の前の3人だけなんだから。


王様達は以前態度は変わらない。


いや、1人だけ


王女様はものすごーくびっくりしてる。


俺はリューネにこっそりと


「なあ、王様達はレベル高いのか?」


聞いた。


だが、リューネは


「そんな訳無いわよ。私達がワザとあこだけはなにもかからないようにしてるだけよ」


と、あっけらかんに言い放った。


「……お前らが凄い存在ってのを改めて教えられたよ。はぁ。悪いんだけど今この空間で行われてる異常を元に戻してくれ」


「あら?良いの?」


「うん。とりあえず話し合いを再開したいからお願いだ」


「は~い」


「仕方がないのぅ」


そう言ってリューネ達がしていた“攻撃”を解いてもらった。


広場に掛かっていた重圧は解かれ白い息を吐く人はいなくなった。


だが…


「立てないわなそりゃあ」


過半数が倒れたまま動こうとしない。


騎士団は立ち上がったが、まだ足元がおぼつかない。


「き、貴殿らは…」


と、声を発したのは大臣だ。


顔中あせだらけだ。


「いや~大丈夫ですか?」


手をモミモミしながら聞くが…


「大丈夫なわけないだろうがっ!!」


「ですよね~」


大臣は顔を真っ赤にして怒る。


「こんな状況にして貴殿らは何をしたいんだ!?国を滅ぼす、など言っていたが…そんな非道な行いをこの国でするのか!?」


「いや、しません!する訳ないでしょ!?」


「信じられるか!!」


参ったな。


話が一向に進まない。


「ナフル大臣。少し落ち着け」


興奮する大臣を止めたのは王様だ。


「し、しかし王よ…」


大臣が焦って王と話そうとするが、王は真っ直ぐ俺を見てる。


その行為に大臣も黙った。


「マサキ…とか言ったな。お主の意見だとお礼はいらないと申し上げたの?」


年相応の声をしているが、何故か聞きやすい。


「はい。たまたま私達がこの国いただけなので…」


神様からのお告げはあったけどね。


「ふむ。なら、マサキの意見を尊重しようじゃないか」


「王よ、何を!?」


大臣が王様の話に目ん玉開いてびっくりしてるよ。


「ナフル大臣よ。そういう事だ。あ、マサキ達を王の部屋に後から連れてくるように」


と、言って


「皆の衆よ!此度の式典はこれで終わりじゃ!楽しむように!」


その言葉でこの式典は終わりを迎えた。


「此方が王の部屋でございます」


朝いた執事さんに部屋まで連れてきてもらった。


あの後、王様達はいなくなり広場にいた王勢の人達は俺達からそそくさと逃げるようにいなくなった。


大臣は王の後を追うように走っていった。


なんか、展開が早すぎてどうすれば良いか分からず立ち止まっていたら執事さんが来て部屋まで連れてきてもらったわけだ。


コンコン


と、執事さんが扉を叩き


「入りたまえ」


王様の声が向こうから聞こえた。


執事さんは扉を開け俺達は部屋に入った。


「では、私はこれで」


執事さんが俺達が部屋に入った事を確認して去っていった。


「とりあえず座ってくれ」


王は高そうな5人くらい座れそうなソファの真ん中に座っており左横には王妃様。右横には王女様がいて王女様の後ろにケール団長が立っている。


俺達は王と反対のソファに座った。


や、柔らけぇ。


それに、この部屋スゲェな。


部屋自体俺の前住んでたアパートの部屋より広いし所々に高そうな鎧や剣に魔物の皮が敷き詰められている。


「この度は国を助けてくれて感謝してる」


と言い頭を下げる。


それに続いて王妃様や王女様にケール団長も頭を下げる。


「や、やめてくださいよ!王様達が頭を下げるほどでも…」


「この国…国民を多大な犠牲を出す案件だ。それを救ってくれた君達には本当に感謝しか無いんだ」


王様は頭を上げそう言ってまた下げる。


「そ、それよりも!なんで私達がここに呼ばれたのでしょうか?」


普通あこの式典で終わるはずなのに。


王様はガバッと頭を上げ、リューネとブラックを交互に見て


「お聞きしたい事がある。この二方は……“人間”では無いですよね?」


王からの発言に身体が一瞬強張ってしまった。


その様子を王は見逃さなかった。


「やはり…」


王は腕を組み何か納得した顔をしてる。


「ストップ!!」


俺の発言に王側サイドはびっくりする。


「リューネ、ブラック大丈夫。だから…」


その言葉にケール団長と王は固まる。


「こっちに戻ってきてくれ」


リューネとブラックは俺の横ーーから王側に移動しておりリューネは全員の首に鎌みたいな氷を出現させ、ブラックはあの腐食するオーラを纏い王を殺そうとしてた。


「ふん。命拾いしたな人間の王よ」


「本当、マサキは優しいわね」


氷を消し、オーラも消して口ではブツクサ言ってるが顔が無表情だ。


リューネ達が横に座り


「ーーという事であまり素性を探られるのは勘弁してください」


「…助けてくれて、ありがとう」


王はこれ以上追求はやめた。


「この歳になるまで命の危機を何回か味わった事があるが…初めて、初めて“死”を感じた」


「はい。私もマサキ殿が止めなければ死んだことさえ分からなかったです」


王とケール団長は冷や汗をかきながら此方を見て言ってくる。


「ま、まあ俺も流石に国を滅ぼした大犯罪者にはなりたくはありませんよ」


ははは。と苦笑いを浮かべ


「これ以上私達は貴方達に詳しい内容など一切聞きません。ギルドにも通達しておきます」


ケール団長はそう言ってくれた。


「助かります」


「あら?終わったかしら?」


リューネが暇そうに背伸びしながら眠たそうに聞く。


おい、さっきまでの雰囲気台無しやな。


「は、はい。これで…」


王が若干顔を引きつらせながら話そうとしたら


「で、本当に言いたいことはあるんじゃないの?」


その言葉に今度は王とケール団長、そして王女様が驚愕している。


王妃様は目を細め事態の成り行きを見守っている。


「何故、分かったのですか?」


団長がリューネの言葉を待つ。


「私はあなたより魔力に関しては優秀だからね」


ニコッと当然の様に答える。


そして、場が静かになった。


え?ごめん。俺全然分からん。


「なら、私達が頼みたいことはお分かりですね…」


王がリューネの顔を見て決心したように真っ直ぐ見る。


「そうです。私達が頼みたいのは…」


王はケール団長の方を向き


「ケールの“呪い”を解いてほしいのです」

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