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「俺は何をやってるんだ?この世界に来て何故魔族とか魔物とか危険なモノと対峙してるんだ?俺は村人Bだぞ?無理するな俺!楽しろ俺!」


別に頭が狂ったわけじゃないよ?


帰ってきて泊まってる宿に戻り部屋に入りベットに腰掛けた瞬間寝てしまった。


起きて自分自身がした事に自分自身がビックリして頭を整理してたのさ!


「俺は暫くこのベットから離れない!むしろベットが離れるなって言ってるんだ!そうだ暫くはベットが俺のよ「何してるのマサキ?」ギョアアア!!」


1人でブツブツと正当化を言っていたら扉を開けリューネが入ってきた。


「何ビックリしてるの?今日どうする?」


「今日から俺は村人Bなのでベットから暫く離れるつもりはありません!」


そう言いギュッと布団に力を入れ外に行かないアピールをする。


だが


「意味わからないわ」


リューネの魔法により強制的にベットから離れる事になった。


しかも丁寧に俺がベットから離れたらベットの上はシワひとつないベットメイキングされてる。


「とりあえず着替えてきて朝食食べてから考えましょ」


リューネはそう言い部屋から出てった。


立ち尽くす俺。


だが諦めたわけじゃない。


ベットに戻り布団に入りもう一度頭の中を整理しよう。


そう思いベットに入ろうとした瞬間


「何故お前が俺のベットにいる?」


「リューネにマサキがベットに入らないように見張っとけと言われたからのぉ。朝食を食べないのは良くない」


ベットの上にはブラックがいた。


「主人である俺の命令だ!今すぐベットに…」


「マサキや。朝食食べに行くぞ」


この食いしん坊め!


ブラックにより強制的にベットから離れる事になった。


「さてさてどうしますかね」


朝食を食べ宿から出るといつも以上に活気がある。


そりゃあそうか。


朝食を食べてる時にリューネから聞いた話だと、魔物は全滅。


被害も重傷者はいたが死人は出なかったらしい。


それで、国あげてのパーチーを今日含めて1週間程するらしい。


大袈裟な…とか思ってたんだが魔族絡みで死者が1人も出なかった事が奇跡らしく王様が国民全員で祝杯をしよう的な事を言ったらしい。


それに伴い王宮もいつもは一般市民は入れないんだが1週間だけは入れるようにしたらしい。


王様太っ腹やな。


「今はクエストする冒険者もいないみたいだしギルドに行っても仕方ないわね」


「む?ならマサキよ。我に金をくれ。屋台巡りをしてくる」


ブラックさん。さっきまで朝食食べてたじゃないですか。しかも大量に。


でもお金を渡す。


ブラックは食べ物を食べているときは大人しいからね。


因みにお金はブラックに渡したお金含めまだ余裕はある。ブラックの食べる量が変わらなければね!


ブラックはお金を貰うと屋台の方に走り出した。


「リューネはどうする?なんなら一緒にブラックと行って屋台巡りしてこれば?その間俺は頭の中を整理しようと思います。なのでベットに…」


「私は良いわ。マサキの面倒見なきゃならないし」


「頼んでねー」


全くリューネはお節介さんなんだから!


やる事ない俺達は暇だったので王宮に行ってみる事にした。


「王宮に来てみたが…」


何この人集り。


王宮に近づくにつれて人が多くなり王宮の近くにはギッシリと並んでる。


「リューネ帰ろう。王宮自体あんまり興味なかった事に今気付いた」


「そうね。魔法で全員飛ばせば入れるのだけど」


「そういう怖い発言はやめて!?今日は昨日頑張ったからゆっくりしよう。そうゆっくりしよう」


「またマサキは…ん?」


リューネがちょっと呆れた顔をしてだが急に王宮から見て左の方を見た。


「どうした?ブラックがまたなんか変なことしてるのか?」


「ブラックじゃないわ。これは…私達を呼んでるみたいね。行きましょうか」


「誰に?あのーリューネさん?話無視しないでもらえます?リューネさーん!」


リューネに引っ張られながら人混みから抜ける。


入ってくのは特に目立った場所では無くこの国の住民が住んでいる家が並んでいる住宅街に入って行く。


「やっぱり来てくれましたか」


住宅街を歩いていくと日本で言う空き地的な場所に辿り着いた。


勿論土管とか無いがスペースが空いており切られた木が並べられている。


その木にあの趣味悪い格好をしたケール団長がいた。


「あんだけ私達に向けて魔力を飛ばしていれば分かるわよ」


俺は分かりませんでした。


「で、団長さん何の用?俺達に構う必要があるんなら王宮で仕事した方が良いんじゃない?」


「実は君達に話がありまして…明日王宮で表彰を行う事が決定しました。そこで君達にも出て欲しいんだ」


「ケール団長だけで俺は良いと思います。というかめんどくさいのは嫌なので辞退したいです!」


その言葉に団長は苦笑いして


「正直なのは良い事だと思うよ。ただ申し訳ないんだが魔族を倒した冒険者様は強制参加なんだよ」


「良いか2人とも、絶対に騒動を起こさない事!約束な」


2人に向け真剣に注意をする。


昨日団長の話を聞きやる気を無くした俺らは(主に俺が)ブラックと合流して宿に戻った。


宿に戻ったのは夕方くらいだ。ブラックが「まだ食べたりん!」とか言い出し屋台巡りを結局付き合わされてしまった。


朝、団長曰く宿に馬車を向かわせるみたいな事を言われたので渋々起きて宿から出ると、そりゃあ立派な馬車がいました。


馬は全身白い毛で毛並みが整っておりいかにも貴族とかが愛用してそうな感じがする。


馬が引いてる台車も目立つ仕様になっており正直乗りたくない。


だが、そうも行かず執事的なお爺さんが扉を開けて入るよう促されたので中に入った。


で、リューネ達に注意をしてたんだ。


「2人とも返事は?」


「我はどうでも良いわ」


「そうね。何もなければ何もしないわ」


ふふ。と笑うリューネ。


やめなさい。フラグ回収なりそうじゃないか!


はぁ~、と溜息をつき何事もないことを祈るばかりだ。


そんなこんなで馬車は王宮に着いた。


執事さんが扉を開けてくれて外に出る。


「改めて近くで見るとデケェな」


昨日もそうだが遠目で見ても王宮はでかかった。


近くで見ると最早城だ。


なんでこんなに大きく作ったのかね。


掃除する時大変やろうが。


「では、こちらに」


執事さんの後を追って中に入る。


待合室でも連れて行ってくれるのかと思えば違った。


そのまま王の間に連れてかれるらしい。


目の前の扉は俺の身長の3倍はあろうかと思われる高さがあり横幅は5人並んで入る程度の広さがある。


執事さんに連れてかれるまま来たのだが、この扉に着くまでにあまり人を見かけなかった。


騎士団が何人か見廻りしているのは見たが他は一切見てない。


「ではマサキ様リューネ様ブラック様。扉が開きましたら中に入ってください」


そう言い執事さんは頭を下げ俺達から離れていった。


「あ、俺礼儀作法とか知らない。リューネ達は?」


「知るわけないじゃない。それにたかが一国の王に私が頭を下げなきゃいけないのよ」


「確かにな。我も人間に頭を下げるくらいなら滅ぼした方が良かろう」


「やめて!?そういうのは良いから本当に!」


不安要素しか無い2人にもう一度注意をしておく。


これは早めに終わらして王宮から出た方が良いな。


そんな事を思ってると目の前の扉が重々しくギーッと音をたてながら開いた。


執事さんのいう通りに中に入ると…


足元には赤いカーペットがひかれており、カーペットを辿っていくと階段があり階段の先には3人あきらかに高そうな椅子に座っている。


その3人を守るように騎士団が並んでいる。


俺達は赤いカーペットの上を歩いてく。


この王の間の広さは小学校にある体育館並みに広い。


赤いカーペットの左右には恐らくここの住民であろう人々がこの広い王の間を埋め尽くしている。


「そこまで!」


歩き続けると階段近くにいるいかにも大臣ポジションの太った人に止められた。


3人ーー椅子に座っている人物を改めて見る。


真ん中に座るは太った大臣とは違い見た感じそれなりに筋肉がついているだろう。


椅子に座る姿はまさに堂々としてる。


年はとっている顔をしているが目で人を殺せる…そんな威圧を感じる。


服装は赤と白をモチーフにしたいかにも王様が着る服を着てる。


髪はまるで王様の中の情熱を表したような赤い髪だ。


その王様の左ーー王妃様だろうか。


美魔女。


その言葉が似合う人だ。


王様も王妃様も年はとっているんだろうが王妃様はそれを感じさせない雰囲気と顔をしてる。


白のドレスを着ていて出てるところはブラック並だし引っ込んでるところは引っ込んでる。


しかし、椅子に座る姿は王様に劣らず堂々として油断すれば喰われそうだ。


腰まである青い髪は枝毛などなく綺麗に整えられてる。


そして最後。


王様の右側。


まだまだ若い。


王女様は青のドレスを着ていて、王妃様の血を引き継いでるのだろう。胸がでかい。


キリッとした目をしておりそこは王様と瓜二つだ。


王様はダンディなおじさまで王妃様は妖艶…うん。妖艶って言葉がピッタリだ。


でだ、王女様はどっちかと言うと可愛いとかいうより綺麗って言葉が似合う。


肩までしか無い青色の髪は光に照らされ、まるで雲ひとつない青空みたいだ。


「この度、魔物の襲来と魔族の討伐誠に感謝する!」


大臣がこの広場にいる人間全員に聞こえる程の大きな声で話し始めた。


「魔物討伐と魔族討伐。その働きを国からお礼として白金貨50枚に貴殿らにギルドからSランクの昇格を頂いた!」


その言葉に周りの…特に冒険者と思われる人々が驚愕してる。


EランクからSランクの格上げ。


魔物討伐より魔族討伐が主に関わってるな。


「では白金貨とギルドカードを…」


と、ここで俺は右手を上げる。


その行為に大臣は話をやめ周りにいる人達は一斉にこっちを見る。


「あの、話しても良いですか?」


「…なんだね。申し上げよ」


大臣があからさまに態度が変わる。


「その、あのですね。Sランクの昇格を辞退したいと思います」


その言葉を放った瞬間、静寂が訪れた。


そして…


「な、何を言ってるんだ?辞退?国からのお礼を断るだと!?」


大臣は顔を赤くし怒りを露わにする。


周りにいる人達も信じられない!みたいな顔をしてる。


「私達は別にSランクになるつもりでギルドカードを作った訳じゃないんで…。Eランクでも別に私達は良いんですよ」


嘘偽りは無い。


ステータスを毎回見せるのがめんどくさいからただ作っただけだしね。


「貴殿はどうしても受け取らないという事か?」


「はい」


「…意味が分からない。此方としては最大な謝礼をしているのだぞ?Sランクなぞ中々慣れない称号だぞ?それをいらないなど抜かす貴殿らは正直、頭がどうかと思うぞ」


おお。大臣顔を真っ赤にしながら酷いことをツラツラと言うな。


周りからも大臣の言葉に同意する意見がこっちに向かって言われてる。


「しかも、魔物討伐は俺達だけじゃなく騎士団や冒険者も頑張っていましたしそのお金も受け取るつもりはありません」


それを言った瞬間


「国のお礼を断るとか貴殿らは…」


大臣が完全にプッツンしてますわ。


しかし、その言葉の続きを言われることは無かった。


一斉に騎士団も含め地面に膝をつけた。


その行為が俺には意味が分からなかった。


全員が苦しそうな顔をしてる。


「人間よ。これ以上主人であるマサキを侮辱するなら国ごと潰すぞ」


ブラックが感情の無い声で言った。


俺の左斜め後ろにいるブラックがゆっくりと俺の横まで歩いてくる。


一歩一歩、歩くたび膝をついてる全員がなお苦しそうにする。


左横まで来たブラックは腕を組み


「我が主人の決定はいかなる理由があろうが絶対だ。馬鹿で鈍感でどうしようもない主人だがその主人が決めた話を無視して侮辱までするなら敵とみなす。覚悟いたせ」


広場全体にギシギシと何かが軋む音が聞こえる。


初めて見るブラックの姿。


今までは大食いで戦闘好きなどうしよもないブラックが俺が侮辱された、と思っての行動。


多分、怒りだ。


「ブラック…」


その言葉を続けようと思った時


「私のオモチャをいつまでも気持ち悪い顔で見るのは不愉快だわ」


俺の右斜め後ろから聞こえる声に遮られた。


ピキ


今度は何かが凍る音が広場全体に聞こえた。


よくよく見ると俺達以外の口から白い息が吐かれている。


リューネも俺の横まで歩いてくると


「私のオモチャは馬鹿で鈍感でこの世界に疎いとんだガラクタオモチャだけど、この世界にいるどんな生物より私の宝物よ。そのオモチャを汚い目で見るこの国の人間は死んじゃいな」


ふふ。といつもみたいな笑い方をしてるが目が笑っていない。


「リューネ…ブラック」


リューネとブラックとの付き合いは浅い。


だが、2人とも言葉はアレだが大切にしてもらってるんだな…。


だから、そんな2人に感動して一言だけ言おう。


「お前らの方が俺に侮辱の言葉言ってるじゃねぇか!!」

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