摂政戦記 0032話 会話
【筆者からの一言】
伏線の会話です。
明日、明後日、明々後日の話しで何の事かは判明しますが。
ただし、それだけでもありませんが。
1940年初頭 『日本 東京 陸軍参謀本部 参謀総長室』
「生産量は順調に上がっております。
このままで行きますと、年内に甲型の保有数は4万基を超え、乙型は1万基に達するかと」
「そうか。合わせれば5万か。
君の尽力には感謝している。
だが、以前にも言ったようにまだ足りん。更なる増産を頼みたい」
「承知致しております。今後も生産数を上げるべく努力致します」
「頼むぞ。ここだけの話しだが、恐らくは来年には君の作った物を実戦で使う事になるだろう」
「な、何と、そ、そこまで状況は深刻なのですか?」
「あぁ市井にいては分かりにくいだろうが、もう戦争への流れは止められん。故にだ、一つでも多く急いで生産して欲しいのだ。5万では全く足りん。その10倍、いや20倍は欲しい」
「20倍! 100万基でありますか」
「そうだ100万だ。それぐらいの数がなければ、あの国は倒せん」
「わ、わかりました。社に戻り次第、24時間体制で生産ができるように生産体制を見直します」
「うむ。無理は承知している。しかし、数は力だ。是非とも揃えねばならんのだ」
「わかりました。全力を尽くします。お任せ下さい閣下」
「うむ。頼むぞ」
【to be continued】
【筆者からの一言】
総長は、戦争への流れは止められん、と言っていますが嘘です。
止められるけど止める気が無いだけです。
それに加えて相手の危機感を煽って仕事を促進させる為にそう言っているだけです。
嘘も方便というやつですね。まったくあくどい総長です。
総長「それがどうした」
シュタタタタタタタ(筆者が逃亡する足音)