逆転の鍵 o(^-^)o
『スク水シーサー』 3話ヽ(゜◇゜ )ノ
【円形競技場にて】(思惟)
控えめに生きてきたのに、なぜ
こんなところにいるんだろう?
進学校に通う普通の女子高生だったのに・・・
リングサイドに、私よりずっと控えめな、
タッグマッチの相方、そして、無二の親友の
里亜紗が、見えた。
シーサーの覆面にスク水の格好。
紺色の水着に、引きこもりだった少女ゆえの、
ほとんど日に焼けてない白く透明な肌が冴える。
その透明感が、私に罪悪感を感じさた。
私が巻き込まなければ、
彼女は普通の日常を過ごしていたはずだ。
その里亜紗ちゃんが・・・
ん?
あれ?
スマホいじってる?
私、ボッコボコにやられてるのに・・・
ん?!えっ?!
まさか、私の無二の親友は、
親友の私が・・いや里亜紗自身も、
退学の危機に瀕しているのに
リングサイドでスマホをいじっている。
「えーーーーーー」(ノ゜ο゜)ノ
私は目を疑った。
タッグの相方の私が意識が朦朧としているのに、
リングサイドでスマホ?!
「里亜紗・・・・ちゃん」
私の問いかけに、里亜紗が、冷静に答えた。
「ちょっと待っててね。今、課金してるところだから」
「課金って・・・ネットゲーム中?試合中だよ!」
「えっ?シーは課金とか嫌な方?無課金派?」
「無課金派・・・って違う!そんな場合じゃ!」
「無課金派か、シーらしいね。でもね。
ゲーム内のルール上、課金はなんの問題もなんだよ」
「今は、課金問題を話してる場合じゃなくてね」
「迷うよね。無課金を貫いている人がいるのに、
うん、でも私は決めた課金するポチッ」o(^-^)o
里亜紗は、にっこりと課金した。
するとリングサイドに、
ラウンドガールがうどんを持って来た。
「うどんお持ちしました」
「おう!サンキュウ」
男前な女のレフリィーはそう言うと、
リング上でうどんを食べ始めた。
何が起こっているのか解らない観客達は、
リング上を凝視していた。
そこへ突然登場した女子ボクサーが、リングに上がり、
フンドシリリンの頭をぶん殴った。
「え?!」
フンドシリリンは驚き、フンドシリリンの相方・フンドシロゴスは叫んだ!
「おいレフリィー、部外者をリングに上げるなよ!」
「ワシが今、うどんを食べてるところでしょうが!」
「うどん食ってる場合か!仕事しろ!」
突然フンドシリリンが、
女子ボクサーにぶん殴られた結果、
私は解放され、里亜紗の居るリングサイドに逃げ込んだ。
「何が起こってんの?」
「課金だよ。ほらこのサイト・・・まさかとは思ったけど」
そのサイトには、課金メニューが載っていた。
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辺境伯杯女子タッグマッチ課金メニュー
・レフリーにうどん出前。
レフリーがうどんを食べてる時は、反則し放題
500コイン
・女子ボクサーの乱入お助け。
1500コイン
※女子ボクサー乱入は反則になるため、
レフリーの気をそらせるアイテムを同時にお使いください。
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「どこに逆転の鍵が隠されてるか解らないもんね
この状況から言って、このサイトを知ってるのは私たちだけよ。
ここの運営も面白いことするね」
里亜紗は、にっこりと言った。o(^-^)o
つづく