↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スク水シーサー   作者: 健野屋文乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/17

悦 (・∀・)

スク水シーサー 15話ヽ(゜◇゜ )ノ




【円形競技場にて】(しー)





里亜紗(さーしゃ)程ではないけど、私はどちらかと言うと、


人見知りな方だ。




里亜紗(さーしゃ)が、課金して呼び込んだ、


初対面の二人の助っ人。



2人して、私が、憤怒しリリンと戦ってるって言うのに、


おっぱいや太ももを触ってくる。



リング上で、それも女同士&味方同士で、セクハラってどうなの?




・・・とか思ってると、今度はお尻を触られ、


そして、指で尾てい骨の先を突かれた。




ちょっと!




睨み付けようと力士のコスプレちゃんを見たら、


彼女はアイコンタクトで、里亜紗(さーしゃ)の方を見た。




里亜紗(さーしゃ)の方を見ると、彼我戦力差3:4で、


戦いの外に取り残され、


気まずい顔しながら立ち尽くしていた。




戦いの輪に入れず立ち尽くす、里亜紗(さーしゃ)。



子どもの頃の孤立しがちだった、


里亜紗(さーしゃ)を思い出して、


胸が締め付けられた。



私の大好きな、里亜紗(さーしゃ)



この力士のコスプレちゃんは、


私が愛する里亜紗(さーしゃ)を、


気にかけていてくれたんだ。



私は嬉しくなった。



力士のコスプレちゃんは、戦いの最中、


私の背中に自分の背中を合わせてきた。



力士のコスプレちゃんの太ももが、


私の太ももに触れた。


適度な弾力感と、しっとりお肌のその質感が、


気持ち良かった。



ただ気持ちが良いってだけじゃなく、肌が合った。


肌と肌が、通じ合い、お互いを心地良いと感じた。




「大丈夫だ、この子」


と思った瞬間、心の扉が開いた。




肌と肌の相性の良さを、


確認した私の心の門番が、


心の扉の鍵が開けたのかもしれない。



肌が合う程度で、人を信用しちゃう私。


自分でも安易だと思うけど、考えたところで、


人の本性なんて解らない。



それなら、私の心の門番の感性を信じる。

私の中の心の門番、無愛想で不器用だが、根は良い奴だし。





私の心の中にあった嬉しさが、


力士のコスプレちゃんに伝わり、


その嬉しさが通った道を通じて、


力士のコスプレちゃんと私は繋がった。



嬉しさが、二人の間に、秘密の神経回路を開通させた。



秘密の神経回路は、


力士のコスプレちゃんを通じて、


忍者のコスプレちゃんとも、繋がっており、


忍者のコスプレちゃんに視線を送ると、


彼女はニコリと笑った。




とても曖昧だけど、


力士のコスプレちゃんが何を考えている事が、


なんとなく解った。



テレパシーの様な奴じゃなく、


もっと曖昧な以心伝心。







そう、タイミングが合えば勝てる!




里亜紗(さーしゃ)の元へ引く私を、


援護するように忍者のコスプレちゃんが、


憤怒しリリンを忍術で引きとめた。



「忍法!生わさび!」



それを忍術と言えるのか疑問だったが、


鼻の穴に生わさびを詰め込まれ、


憤怒しリリンは悲鳴を上げた。



しかし、それも束の間・・・




「ふっ ふっ ふっ」




悲鳴は徐々に歓喜の叫びへと変わっていった。



「ふぉっ ふぉっ ふぉっ」



憤怒しリリンは、涙を流しながらも、満面の笑顔で立ち尽くしていた。



ちょっと怖い。




悦に入った憤怒しリリンは、



「私は・・・・・・私は・・・・・・私はー!


すべての生わさびを受け入れる者・・」


と。



なんのこっちゃ┐( ̄ヘ ̄)┌



生わさびを鼻の穴に詰められたまま、


憤怒しリリンは取ろうともしないので、


涙が滝のように流れ続けている




「私は・・・・


すべての痛みを受け入れる者・・・・・。


すべての悲しみを受け入れる者・・・。


すべての怒りを受け入れる者・・・・・。


すべての矛盾を受け入れる者!」



と、私たちと観客席に向かって言った。



その悦が、一部の観客に伝染し、


一部の観客たちは、


憤怒しリリンの台詞を復唱し始めた。



「すべての苦しみを受け入れる者!


すべての妬みを受け入れる者!


すべての報酬を受け入れ者!


すべての愛情を受け入れる者!」



復唱は絶叫に変わり、一部の観客から、


すべての観客へとその叫び声は広がった。







意味が解らない・・・・




・・・私は




「雰囲気だけで、叫んでんじゃねーよ!愚民ども」


と観客を罵り、ヒールレスラーとしての仕事をした。




観客席には、女子がひしめき合っていた。


もしこれが教室で、クラスの女子たちだったら、


絶対こんな事は言えないだろう。



私はなんて大胆な事してんだろう。


ふと我に返ると身震いがした (((( ;°Д°))))





憤怒しリリンが悦に入っている隙に、


私は、里亜紗(さーしゃ)の元へ走った。



静かに笑顔を零す里亜紗(さーしゃ)、愛おしいよー



私たちは、タイミングを見計らい、


隙を見せた憤怒しロゴスに、


ダブルドロップキックを、浴びせた。




リングに倒れ行く憤怒しロゴスを見た、


憤怒しリリンは激情した。




「私は、すべてを受け入れた・・・


だから・・・だから、私は力を手に入れた」




「思惟ちゃん、逃げろ!」


リングサイドで、赤備えが叫んだ。






憤怒しリリンのかかと落としが、


忍者のコスプレちゃんを蹴散らした。






つづく



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。