前書き
『王妃付き侍女ルッティの秘密の小部屋』は同じく『小説家になろう』様で投稿させて頂いている『愛していると言わない』の番外編になります。
本編設定が分からないと分かりにくい部分があると思うので、こちらに簡単に本編の基本設定を載せさせて頂きます。(本編を読んでからの方が楽しんで頂けると思います)
『王妃付き侍女ルッテイの秘密の小部屋』は、一応本編とリンクしている部分が多々ありますが、あまりに本編と雰囲気が違うので、こちらのノリを期待して本編を読まれるとがっかりしてしまうかもしれません。そこだけはご容赦頂きますようお願いいたします。(逆もしかりです)
また、本作は読めばわかると思いますが、腐女子による妄想がメインとなりますので、所謂ボーイズラブな表現があります。作者がそのあたり不勉強なので、あくまで風味ですが、ご不快感を与えてしまったら申し訳ありません。また、読まれてからの苦情は受け付けませんので、よろしくお願いいたします。
【世界設定】
世界の大半を【不入の荒れ地】と呼ばれる不毛の大地に覆われおり、人が住めるのは【永久の揺り籠】と【緑土】と呼ばれる場所に限られ、それぞれ前述に【神を信仰する陣営】と後述に【神を信仰しない陣営】という相対する陣営の人々が暮らしていた。
両陣営は昔は一つの大きな民族として神の御許【永久の揺り籠】で暮らしていたが、神に反旗を翻した人間たちがその場所を追われ、袂を分かつこととなって以来交わることがなく、戦争にこそ至っていないが互いに牽制しあいつつも、互いの領地が【不入の荒れ地】を挟んで離れていたこともあり、長きに渡り交流もなく時間が流れていた。
そんな中、神を信仰する陣営の世界王フィリー・ヴァトルが神を信仰しない陣営の女性アイルフィーダを王妃として娶ることとなる。
『愛していると言わない』はそんな二人の複雑な夫婦関係と複雑な色々をめぐる物語。
ちなみに『王妃付きルッティの秘密の小部屋』は時系列として二人が結婚する前から始まっています。