戦争を生き抜き平和を求めて…。~沖縄の傷跡~
久しぶりに書きました。今回は私が実際に体験した事を書きたいと思います。これを読んで少しでも誰かのためになれば幸いです。
それではどうぞ。
二日目の夜に行われた現地のおばあちゃんによる平和講和。私はこの話を聞いて戦争時代はとても残酷な頃だったということがひしひしと伝わってきた。仮にこのおばあちゃんをミラさんとする。
ミラさんの話によると、小学生は身体が小さいという理由で排水溝の中など狭い場所で働かされたそうです。人々は平和に暮らしていたはずなのに、米軍と日本軍の戦争によって大きな被害を受けました。校舎にまで軍隊が押し寄せ、無理やり基地にしました。学生たちは襲撃から身を守るためにガマと呼ばれる防空壕に逃げましたが、その道中次から次へと仲間を失い、泣く泣く逃げ切った時には気づけばその人数は半分くらいになっていたそうです。ガマの中は暗くただ闇が広がっているだけでした。ろうそくの灯だけが頼りになり、中はとても蒸し暑かったと聞きます。
私は実際に轟壕と呼ばれるガマの中に入りました。ミラさんの言われた通り、暗く、蒸し暑く、例えるならサウナの中にいるようでもありました。話を元に戻しましょう。
中学生にもなると、男子の多くは軍隊に入れられ、女子は怪我人を看護するいわゆる看護師になりました。何日も風呂に入っていないため、ウジがわき、痛みに苦しむ姿を見ていられなかった。とミラさんは語ります。
また話はそれてしまいますが、事前学習で見た“GAMA ― 月桃の華”でその映像が流されましたが、思わず目をつむってしまうほど衝撃的なものだったのを今でも覚えています。また話を元に戻しましょう。
ミラさんは高校生になり、学徒看護隊(通称:ひめゆり部隊)に入りました。先にも書いたように、ミラさんは人々の苦しむ姿を見ていられなかったと語りました。
いくつかのガマは日本軍の隠れ家として利用されるようになり、ミラさん達一般人はそこから追い出されてしまったということもあったそうです。水もなく、食料にありつけず餓死してしまった人を片付けるのもガマの中にいる一般人の仕事でしたが、どうすることもできずにそのまま放っておくと腐臭がすごかったといいます。
水といえどもあるのは泥水でまともな水にありつけなかった時代……。それでもミラさんは美味しかったと涙を流し語りました。
米もガマの外に出ないと手に入れることができなかったために、危険ながらも外に出なくてはなりませんでした。相手はレーダーのような機械を持っているため、見つかれば攻撃されます。バラバラとそこらじゅうに米をこぼしながら無事ガマに戻ってきたときにはほとんど残っていなかったそうです。そのわずかな米も軍隊が九割ほど持って行ったので、餓死する人は多いというのですから、本当に酷い時代だったことが分かります。挙句の果てには――――。
「お前らの命を守ってやってるのに、これだけの米で足りると思うか? さっさと次を持ってこい」
そう言われて、また外へ放り出されてしまうこともあったそうです。
この軍人達は自己中心的で他人の事を全く考えない人たちだなと感じました。
戦争はいつ起きてもおかしくないこの時代。他国とぶつかることがあれば、ボタンひとつですぐにでも襲撃を受けてしまいます。それを起こさないためには我々が世界を変えていく必要があります。我々が感じた事や思いを次の世代へと受け継いで。いや、受け継がれていかなくてはならないのです。それができるのは沖縄の文化や歴史に触れた、まぎれもない我々なのです。誰が一番偉いということはないのです。人は皆平等なのです。これからも世界は平和でなくてはならないのです。
他国とぶつかることがあっても……。それでも戦争は二度と起こしてはならないものだと強く思っています。
戦争を起こす前に気付いてほしい……。ちょっとしたことでも戦争の火種になることもあるのです。互いに尊重し合って、決して憎まぬ事。それこそが第一に考えることではないでしょうか?
それを考えると範囲を小さくして、差別やいじめも同じことだとは思いませんか? やる方は冗談でもやられる方はとても辛いのです。とても落ち込むのです。それが死を選ばせてしまうこともあるのです。
そして何より、あなたは今、本当に誰かを憎んではいませんか? やられても憎むのではなく、まず相手がなぜこのような事をしてきたのかを考える力も必要だと思います。なかなかそれができないのは分かります。ですが、ちょっとその場で足を止めて考えてみてください。
悲しみ・憎しみ・苦しみはやがて大きく膨れ、人に誤った行動を取らせてしまうこともあるのだ。ということをできるだけ多くの人々に知ってほしいと思います。私も伝えていきたいと思います。
あなたを、嫌いになりたくないから……。
いかがでしたか?
みなさん「平和、平和」と言いますが、そこは本当に平和なのでしょうか?
少し周りに目を向けると、平和と呼べる状況でない事があるかと思います。
少しでも皆さんに知ってもらいたい。
それでは、またの機会にお会いしましょう。