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『それでも私は話したい2』

「プロットはできてるから……あとは本文なんだよなぁ、3000字とか5000字でってお願いしても何故か1400字くらいにして書いてくるのなんなんだろ……あ!先輩!!」

「この喫茶店での待ち合わせっていい思い出ないからやめたいんだけど、何今日は、くだらない内容だったらすぐ帰るからね」

「なんだかんだ連絡したら来てくれるのって愛を感じます!先輩好きー!」

「うるさい、で?」

「あ、はい、実はプロットができましてそれを見てもらいたいなぁって」

「ふ〜ん、まぁいいけど、こっちとしては新しい句をいくつか見せてもらいたいんだけど」

「先輩、いいですか?今の時代は小説です、なろうです、カクヨムです!ここで当てて権利収入ウハウハが一番ライトノベルドリームがあるんです!そんなわけでこちらご覧ください」

「なんで私の知り合いってこんなんが多いのかしら」

「先輩!早く見てください、この膨大な書き込みを!!」

「ふーん、時代だなんだ言いながら手書きなのね、まぁ元々の書き方自体たくさんメモ書いてそこから構成する子だし……」

「どーですか?この重厚な話は」

「……これさ、前にやめろって言ったツノの話じゃないの?」

「??そうですけど?」

「やめろって言われて、今これ見せてくるの?」

「先輩、AIに書かせるのをやめろって言いましたよね。私しっかり書きました、自分で、手書きで!」

「このプロットを考えたのは誰」

「私です!私がこう言う設定で、こういう状況で、ラストはこうしたいんだが!と言った言葉を汲み取ってAIさ」

「お前はぁッッッ!!!」

「ヒィッ、机……こわれちゃう……」

「この拳でこいつが壊れたらお前のせいだから安心しろ」

「り、理不尽です!」

「いいかい!AIの手助けを借りるのはいいよ、誤字のチェックだとか、細かいところはさ!お前のは!プロット作成も結局AIがしてたら作者はAIになるんだよ!何度言ったらわかんの、なんなの?お前の脳みそポリフェノール摂りすぎてんの??」

「先輩が書かせるのやめろって言ったから、プロットをAIに作らせて、本文を私が書く気持ちを持った状態で先輩にプロット見せよう、とそんな心持ちなんですよ!」

「なによその曖昧な状態は!それで結局プロットOK出した後に、本文も実はAIでしたじゃ困るのよ!わかってんの?お前はそういうことしそうなんだよ!!」

「先輩はいつも否定ばかりして、何が楽しいんですか?もっと気持ちよく優雅に過ごす昼下がりーとか、のんべんだらりと生きてくださいよ……ん?ポリフェノールって目が良くなるもんのんですよ?あれあれ、先輩脳みそとか言ってださーい!まぁでも誰しも間違いはあります、ええ、私の寛大なAIが先輩を許せとの結論を出しました」

「ポリフェノールはシワをなくす効果もあるんだよバーカ!このつるんつるんの脳みそAI女が!もうお前に呼ばれても無視だ無視。はぁー……ったく、真面目な話。一度考えた設定を捨てたくない気持ちもわかるけど、それに拘ってたら何も進まないし、新しいものは生まれないんじゃない?お前は今結局一番何したいんだよ」


「……」


「黙っててもわからん。ハムスターみたいな顔もやめろ、殴りたくなる。前と同じ説教なんてしたくないし、会社近くの喫茶店で大声も出したくない」


「……」


「帰る」

「あの!!……」

「なんだよ」

「私、別れたくありません!!」

「は?」

「わだじぃ、先輩どぉわがれだくありまぜん!!」

「誤解を生むようなことを大きな声で泣きながらいうな黙れ!」

「捨でないでぇぇ……えぐ……」

「あーーーもう、わかったとりあえず今すぐは帰らないから、な?」

「ぐす……びす……ぶぎすぅ」

「本当昔から泣き虫なのは変わらないな、あと気持ち悪い泣き方も」

「ぜんばいがぁああ」

「そのまま今生の別れじゃないんだから泣きやめよ」

「えぇ、まだ会ってぐれるんですが」

「家隣だし、会わないようにするには引っ越すしかないだろ」

「引越し!?!どこに!?だれと!?私を置いてくんですね最悪だ死ぬう!!!」

「引越しするって言ってないだろ!とりあえず落ち着け!…………で?今、一番何がしたいのよ」


「あの……優しく聞いてください」


「は?」


「すっごく優しく聞いてくれないと、答えられないんです」

「なんだこいつ」

「ぐす……ぷきす……」

「はぁ……お前が今何をしたいのか教えておくれ?」

「名前で呼んでください」

「フジオ、お前が」

「下の名前で!!!」

「チッ、こいつマジでなんだ………………エコー、今一番何がしたいのか、教えてくれないか?」

「私、先輩とお話がしたいんです」

「あ??……いつもしてるじゃないか」

「先輩は文才のある人間に涎垂らしながら近づいて捕食する生物じゃないですか、私はずっと捕食されたままがいいんです」

「ん?つまり?」

「先輩といろんな会話するために、たくさん仕込みました!AIと会話して、色んな作戦を立てて」

「ということは?」

「こういう風に先輩と愛のあるやり取りをしたまま、空間切り取って時間停められないかなぁって」

「ん?じゃあ小説は?」

「エサです、先輩を釣る」

「じゃあ、私は?」

「フィッーーーーシュッッ!!!一本釣りでした、最高の時間をありがとうございます!!!!」

「……削ぐ」

「え?」

「お前の皮膚削いでツギハギ状の一枚皮作って、お前の頭全部覆ってから全てまつり縫いで縫い止めて窒息死させてやるから覚悟しろ」

「ぜ、、ぜんばい、ぐ、ぐび締まっでま、ず」

「意識ない方が痛みなく削げるから優しいな私は、優しい先輩、優先と呼ぶことを許してやるよ」

「あ、あ、あ、ぎ……ぶ──」


「あ、すみません!このテーブルのお会計お願いしますね」


「それとこいつ置いて行きます。いや、少し疲れて眠ってるんで、すみません、また来ますね、コーヒー美味しかったです、ああいつも大声出してすみません。はーい、それでは、また」

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