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欧州全一になりたいねん!5

2試合目スイス戦‥。

アイスランドに勝ててイケイケドンドンなキプロス代表。ピグマもなんかポジティブに、調子に乗りはじめてきた。

「よぉし!このまま全勝優勝するで!負けたらアカンで!」

「あー‥早く優勝してピグマのそのおめでたい肉をゆっくりと削ぎ落としたいッスねェ~。」

ガラ恵はピグマを痛め付けたくてウズウズしていた。

スイス代表‥

デクルティンス

ベアヴァルト

シュミットハルター

カパウル

キプロス代表‥

ガラ恵

ガラ妃

ガラシャ

ガラーネ

スイス先攻‥。

デクルティンスが慎重にボールを運び、ベアヴァルトにパス。

ベアヴァルト、タメを作る。キプロス勢、詰め寄る!

「ガラーネ、もっと寄せろや!!」

ピグマがピッチサイドで絶叫するが、彼女は適当に流した。

ベアヴァルト、カパウルに預ける。

カパウルが上がってきたのデクルティンスへパス。

そこへガラ恵、猛ダッシュ。

豪快なスライディングタックルでボールを刈り取る。

「はい没収ゥ!」

ガラ恵は笑顔でボールをかっさらい、即座にカウンターへ。

ガラ妃が静かに前線へ走り出す。

ガラーネも遅れ気味に追いかける。

ピグマはベンチではしゃぐ。

「いける顔面破壊や!」

ガラ恵、ピグマを無視しゴール前、ガラ妃へ絶妙なラストパス。

ガラ妃、シュミットハルターと1vs1。浮かしエラシコからの左足で右上隅にシュート。

ゴールネットが震える。


先制キプロス、1-0。


ピグマは飛び跳ねた。

「よっしゃあああ!スイスよええええ!」

ガラ妃の派手かつ冷静沈着な一撃により、先制点を奪ったキプロス代表。

ピグマはニヤニヤが止まらない。

「オレの指導力、世界一ィ!」

スイス反撃開始‥。

デクルティンス、鋭いドリブルで切り込む。

すかさずガラーネが飛び込むが、ルーレットでかわされる。

空振りガラーネ、自爆して転がる。

ピグマ、頭を抱える。

「なにやっとんねん‥一発屋はアカンよ。」

カパウルにボールが渡る。

キプロスゴール前、急接近!!

絶体絶命その瞬間、

観客席から大量のレーザーポインターが!

「うお?!」

コントロールをミスりボールは変な方向へ。スイスの攻撃、自然消滅。

ピグマ、歓喜のガッツポーズ。

「それや!ようやった!シモジモ共!たまには役に立つやんけ!」

そしてキプロス、再びボール支配。

ガラ恵がボールを奪い、前へ前へ。

ガラ恵、ガラ妃と浮き玉で空中ワンツー中央突破。

スイスの守備陣を完全に崩壊させる

そして

ゴール前、ガラ恵がシュート‥。シュミットハルターは左手を撃ち抜かれ骨折止めることが出来ない。


2-0


2-0でリードし、キプロス代表、ピグマはもう止まらない。

「今日もワイ、マジ天才!指導者の鑑!最高監督賞もらってもええやろこれ!」

そんなふうにわめきながら、

なんとベンチを飛び出してピッチ内を駆け回り始めた。

「もっといけー!ぶっ壊せー!顔面砕けー!」

観客席からもピグマコールが巻き起こる。

しかし、審判がなにやらモゾモゾしだしピグマにレッドカード。

退場処分。

「えっ、うそやん?」

キプロスベンチに戻った瞬間、ピグマは両手を頭に当て、がっくり崩れ落ちた。

「え!なんで?!世界が嫉妬してるんか!!」

そんなピグマを、ガラーヌは冷ややかな目で見つめた。

「……アホですねェ~。」

ガラ恵はむしろニヤニヤしていた。

「まあ、ピグマいなくても勝てるんスわ。」

ピグマ不在となったキプロス。

ベンチもピッチも、気が緩んでいる空気が漂った。

そんな隙をスイス代表は見逃さない

ベアヴァルトがゴリブル突破。

ガラーネ、またもや寄せが甘い。

カパウルにボールが渡り、スイス速攻。

ガラ妃、服が汚れない程度に守備。

「ぬるい守備だな!!」

ボールはデクルティンスへ、ゴール前へ侵入、シュート。

しかしわずかに左にそれる。

「おいィィィ!そこは決めろォォ!」

キレるカパウル。

スイスのミスで助かった‥。

ガラ恵とガラ妃がかろうじて連携しているものの、ガラーネの動きが不安定すぎる。

キプロスのゴールキック。

ガラシャ、相手ゴールラインを割るようなロングキック。

「なんだ。下手くそか」

シュミットハルターは安心しかけたが、ボールには強烈なバックスピンがかかっており着弾した瞬間ラインを割らずボールが戻ってきた。ボールをガラ恵が拾う。

「なんなんだよ!コイツら!」

絶望のスイス‥。

ガラ恵のフルパワーのインステップキック。シュミットハルターの右手の小指と中指を骨折させる。

悶絶してるシュミットハルターを横目にガラ恵、コロコロゴール。


3-0

試合終了

「キプロスってこんな強かったっけ‥」

スイスサポは納得いかないがどうしようもなかった。

この試合はスイス代表メンバーにとってフランス革命戦士からのフランス王護衛任務よりキツかったのであった。










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