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欧州全一になりたいねん!4

大会当日‥。

1試合目アイスランドとの試合。控え室の中ではピグマは絶望していたが、ガラ恵は楽しそうにしている。

「あー、ヴァイキングの足首はどんな壊れ方するんスかねェ~。」

ガラ恵のスパイクは内部にスライドハンマーが仕掛けられておりインパクトの瞬間にハンマーが移動し威力が増す‥はずの設計である。

「ククク‥let's rockッス‥!」

アイスランド代表

ヴェステイン

エイリーク

ヤラナキャソン

オドラニャソン

キプロス代表

ガラ恵

ガラ妃

ガラシャ

ガラーネ

「‥はぁーワイの夢は終わった。勝手にやっといてくれや」

ベンチのガラ矢はピグマの態度にイライラしている。

「この顔以外キモオタはほんまァ‥」

試合開始。キプロス先攻。センターサークルに立つガラ恵は、地面を見つめながら不敵に笑った。

「いけるっスね……これ、破壊っス。」

ガラーネからパスを受けたガラ恵はプレスを引き付けて地面を思い切り蹴った。

「うおっ!」

ヤラナキャソンとオドラニャソンはグラウンドの芝生と土の目潰しを食らった。

「開始5秒で芝に穴が空いたァー!ピッチが次の試合までに直せるのでしょうかァ!」

実況は見たこと無いプレーに興奮気味。

スルスルとペナ内へ‥

エイリークが死ぬ覚悟で射線上に入り守備する。

キーパーのヴェステインは頭の中で遺書を書き忘れたことを後悔していた。

ガラ恵の足が振り抜かれる。

ズドンッ!!!

音が違う。建設機械のそれだ。

蹴られたボールは超低空で直進し、エイリークの前足を払い、空中で一回転させながら吹き飛ばす。

「エイリークゥゥーーーッ!?いや、立った!立ちました!いや立ってないです!」

実況も何を言っているのか分からない。

こぼれ球を拾い、ガラ恵はもう一度右足を振り抜く。

構えるヴェステイン。だが彼の視界に、ボールはもう無かった。

ゴールネットを突き破る。観客席に飛んでいき数人のおっさんに直撃する。

「ふげぇぇぇえぇぇ……」

おっさんたちは医務室に連れていかれた。

ヴェステインは、天を仰いだ。


1-0。


「ふふん、まあ……想定通りっスね」

ガラ恵は何食わぬ顔でユニフォームの裾を整えながら、自陣へ戻っていく。

「こいつら……人間なのか?」

オドラニャソンは震えていた。

アイスランドのボールで再開‥

しかし、アイスランド側は明らかに動きが鈍い。恐怖という名の戦略的ディスアドバンテージ。

エイリークは足を引きずり、ヤラナキャソンはまだ目に入った芝をぬぐっている。

「クソッこれが……これがサッカーなのか!?」

パスミスを誘発し、ガラ妃がボールをカット。

サイドを駆け上がる。

オドラニャソンが飛び込むが、ガラ妃は地下迷宮でのガチムチスタン人からの逃走で脚力を鍛えられていた。オドラニャソンは速さが足りない。

そのままクロスを供給。

「ボクがいきます!」

ふわりと舞う。重力を感じさせぬ跳躍。これが四国のうどんの力か‥。ガラーネの何かが覚醒しかけている。

「う、美しい……ッ」

思わず動きを止めるアイスランド人たち。

そこへ‥ラボーナバイシクルシュート‥。


2-0。


「やばい、コイツらヤバすぎる……!」

ヴェステインの魂が抜けかけている。

もはやヴァイキングというより、精神を焼き尽くされた漁師たち。

トドメの一撃はキーパーのガラシャ。

「じゃ、うちんターンかな。」

キーパーなのに上がりはじめ激しいショルダーチャージをガラ恵と同時に仕掛けてオドラニャソンからボールを奪い取る。

アイスランド勢は審判に一応抗議するが‥

「その程度で倒れるなんて‥この軟弱者ッ!シミュレーションだなッ!」

そのまま流された。

ペナ内に入り、ホーカスポーカス、サンバフリックなど散々なめぷされ、最後はつまさキックで、ゴール右下隅へ突き刺した。


3-0。


試合終了の笛が鳴った。

観客は立ち上がり、拍手というより祈りのように手のひらを合わせている。キプロス代表はサッカーの神なのだと‥。

ピグマはベンチで腕を組みながら呟いた。

「……なんや、みんな楽しそうやな」

その隣でガラ矢が鼻を鳴らす。

「最初から信じとけや、王様」







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