表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

匂い ~1分で読めるショートショート~

作者: よつ葉あき


─────あ。


反射的に振り向いてしまった。

2人組の男性が歩いてるのが見える。


もしかして⋯⋯。


と思わず歩みを止め彼らを見続けていると横顔が見えた。


⋯⋯違った。



「ちょっと! 急に立ち止まってどうしたの?」



先に行ってしまった友人が、私が付いてきていない事に気付き大きめな声で言った。

私は駆け足で追いつくと「ごめん、なんでも無い」とまた友人と歩きはじめた。



もう顔も声も思い出せない───元カレ。


別に未練なんてないはずなのに、ふとした時にその匂いを感じると思い出してしまうのだ。


カレに柔軟剤、シャンプーを聞いて買ってもみたがどうも違う。

ほんと、なんの匂いなんだろ。



「この後、ファミレス行く?」

「あ、うん」



こんな会話で、私の中からまた──元カレは消えた。




おもしろいと思ったらブクマや下の⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎で評価していただけると励みになります。よろしくお願いします。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 日常のさりげないひとコマが切り取られていて素敵でした。  嗅覚って、視覚以上に人の記憶に貼り付いてしまいますよね。  ありがとうございました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ