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ノルンが降りてきた目的

私はレクシィと別れ、彼女と放浪する同行者のセクリエトが部屋を借りている宿屋に赴いた。

「あいつとは意義ある話ぃ出来たかい、ノルン?」

「分かってる癖に……セクリエト、ロキの居所って知ってたりする?早急に会いたくて、あいつに……どう?」

「俺ぁ、神界(あっち)のあれこれはもう分りゃしねぇのよ。ノルン、俺ぁに聴くことじゃねぇぜ。昔の能力は皆無だァ、残ってたとしてもそういうのに長けたのじゃねぇしよぅ。あの混血(ハーフ)、今度は何をしでかしたんだァ?」

「あいつはいつでも何かしらの騒動を起こしてる。息子のしでかした件であいつが必要なの。あの御方の命令で……まったく、あいつは幾らか大人しくしていてほしいわぁ!」

「へぇ〜そう。大蛇(ヘビ)か?それとも(いぬころ)の方か?全智のジジィがか?」

「狼よ。審問會しんもんかいの統括者の方よ、グレッリグ。噂でも良いから、知らない?」

「審問會ぃ〜ッッ!?それもグレッリグが指揮権をかァ〜〜ッッッ!!クハハハハっっ、そりゃ〜ぁあ大事じゃねぇの!!狼がそんなことォするとはなぁ〜!アイツ、そんな面白ぇ話言わねぇでよォ〜ぅウ!」

セクリエトは驚いてから身体を揺らし、豪快に笑う。

「セクリエト……どうなのよ、あいつの噂とか?」

「そういや……どっかの組織がどっかに侵攻したとか騒いでるのは聴いたなぁ。巨人がどうとかってやつを……ロキかは知らねぇがな。あの門を通行した奴を調べりゃ楽に分かるだろうが、聴いてねぇのか?」

「彼処は下っ端に開示するようなとこじゃないから無理よ。グレッリグ様でも怪しいくらいって言うんだから。空振りでも仕方ない、さっきのことを思い出して教えなさい」

私はセクリエトの胸ぐらを掴み、彼の身体を揺らし、追及した。

「おいおい、乱暴はやめろって。思い出すから、少し待ってな。あぁ〜っと、そうだなぁ——」


私はセクリエトから聞き出した話を頼りに、宿屋を出て西へと歩き出した。



「グレッリグがねぇ。アイツめ、こんな面白ぇのを聞かせねぇとはなぁ……抜けてやがるぜ。ノルンに再会したら、続きを聴くか。下界も悪かねぇな……ロキとやり合いたいが、もう一発でも受けりゃ死ぬ身体だしなぁ。レクシィも敵わねぇなんて奴だしな。そろそろアレを手に入れて、ぶつけるのも悪かねぇだろ……下界では最強とされるアレらに支配される前に掌握してえなぁ!」

ノルンが出ていった部屋に残ったセクリエトは呟いて、街を出る支度に取りかかった。


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