表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

15.新たな発見

不定期で月曜日に更新予定で進めていきます。どうぞ、ゆっくりご覧になっていってください。


〜前回のあらすじ〜

まだわからないことが多いな

「さて自由の身とでもいおうか、この部屋から出て外でも見にいくかな」


 光へ飛び込むと、誰にも気づかれず動けることがわかった。当然スルスルっと行けるもんだと思っていた。あちこちに自由に行けるはずだった。だが部屋の扉をすり抜けようとしたその時



「バチバチッ」


 エネルギー体だからか痛みはない。ただ魔法でもかけられているかのようにこの部屋から出ることができない。何度繰り返しても扉の前でストップさせられていまう

 おそらく幽体離脱に近い現象なのだろう。もっと広範囲に動きたければ、より高次のエネルギー体を利用した体外離脱を試みなければならない。エネルギーの仕組みとしてそうなっている

 にしても、幽体離脱でももう少し動けるぞ。一体オレは何を利用した体外離脱をしたのだろう....



「どういうことだ」



 考えてもわからないから周りを見渡してみると、なんと僕の体から線が出ている。僕の体へ繋がっているのだ。そしてこれは、僕の現在の位置から伸びないようになっている



「なるほど」



 おそらく幽体離脱みたいになっているのは間違いないが、慣れないうちは体へ戻りにくくなるから、寝坊助対策のアラームみたいなもののようだ。こんなふうに安全装置が作動していたとは、思いもしなかった

 なんだろう、強敵に人質を取られたような気分だよ

 だがここで面白いことに



「あれ、いない、いない」



 僕を探して奴が慌てている。目の前に現れて「ここだよー」とおどけて言ってもわからない。本当に乖離してしまうんだな、これは

 叩いてもすり抜けても気づかない。体内に戻らないとわからない仕組みのようだ



「しょうがないから戻ってやるか」



 体内へ戻ると奴は驚く



「どこに行ってたんだよ!!!」


「いや、ちょっと部屋を作っててさ」


「部屋?!」


「そそ。DIYって聞いたことあるだろ? まぁそんなとこだ」


「まったく意味がわからない、なんだいそのDIYって」


「DIYを知らんのか。まぁあれだ、安く作ろうぜってことだよ」



 これ以上話すと話が長くなりそうだし、僕も体内へ戻ると意識が朦朧としてきて耐えられん。甘えて眠ることにした

 それに、この離脱の仕組みは緊急場面では良い働きをしそうだし、奴に知られたら勿体無いテクニックでもある。あえてここでは知らないふりをしておこう



 消えゆく意識の中でなんか聞こえる。空耳かもしれない。でも、



「... ... ッ...ト」



.......

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ