公衆便所の壁にある落書きにも劣る文章

異世界転生を好きになるのは。

本能的な死への恐怖が関わっているのかもしれない。

異世界転生は、基本的に死ぬところから始まり別の世界で新たな生を謳歌する物語である。

おそらく、我々は異世界転生の作品を読むことで、死と生について考えて、転生に憧れを持っているのではないだろうか。

まるで、神を信仰して死への恐怖を払拭するかのように、我々は異世界転生を読んで死への恐怖を払拭しているのかもしれない。

そして、我々はそれに気づかないままで、それに似たジャンルの作品を探して、読んでいるのではないだろうか。