21.今後の目標
――眩しい太陽の光で目が覚める。
目を開けると、見覚えのない木の天上が見える。
寝ぼけた眼をこすり、上半身を起こす。
「――あ、ソースケおはよう!やっと起きたのね」
「シルフィ、おはよう。ここまで運んでくれたんだな。ここはどこだ?それにその姿はどうしたんだ?!」
「ここは城下町の民宿よ。『ショートトラベル』で町まで来て、『トランスフォーム』で私が人間に変身してここに宿泊したのよ」
「変身することもできるのか。それによく眠れたおかげで、身体の疲れや痛みが完全に取れてるよ。ありがとう」
「いやそりゃ2日間も寝た上に、私が定期的にハイヒールをかけたからよ。全然起きないから、そろそろ顔に水でもかけてあげようかと思ってたのに」
笑いながら微笑むシルフィは手のひらサイズの妖精から、俺と同じサイズの人間の姿になっている。
長い緑髪と白い肌はそのままに・・・出るところはでているというか・・・。
――白くて大きな横乳がくっきりで、目が釘付けになってしまう。
シルフィが歩くとともに、振動で大きなプリンが揺れている――。
見ているだけで疲れが取れそうな眼福を目の前に、視線をシルフィの顔に戻す。
「水かけられる前に起きられて良かったよ。それに非現実的なことが立て続けに起きて混乱していた頭もだいぶすっきりした」
お腹がすいた為、ステータス画面を開きお弁当を交換しながら話を続ける。
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ポイント101,280 ⇒ 101,270
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「これからのことで相談したい。俺はゴブリンから人間に戻りたいと考えてる。戻る方法は仙婆であれば知っているかもって言ってたよな?だから当分は、仙婆を探す旅をしようと思ってるんだ。探すにしても、あてがないと途方もないが、何か他に知ってることはないか?」
「仙婆に関する情報は私も無いのよ。ただ私が生まれるよりも、さらに前から婆さんをしていた仙人だから、何か知っているかもって考えている程度よ。期待はしないでね」
「シルフィがどれくらい前に生まれたかはわからんが、相当な婆さんなんだな。とりあえず聞き込みをしていくしかなさそうかな――」
「――そうだ!ソースケ。もしかしたら人間だけの国『ヒューマニア王国』にある『賢者の大図書館』なら手掛かりがつかめるかも。その図書館には本だけじゃなくて、『情報屋』が沢山集まることでも有名なのよ」
「名前からして、色んな情報がありそうな場所だな。よし。じゃあ準備ができたら、次はそこへ行こう。ここからどれくらいかかりそうなんだ?」
「そうね・・・。仮に寝ずに走り続けても、1週間くらいかかるわね。まあ戦闘訓練に丁度いいわ。善は急げよ。そのお弁当食べて、もう1日くらい休んだら、出発しましょう♪」
***
こうして俺とシルフィの冒険は始まった。
少し前まではブラック企業の営業マンだった。
それが今やゴブリンになって、可愛い妖精と一緒にモンスターと戦っている。
この状況を元の世界の人間に説明したところで、一体だれが信じてくれるだろうか。
両親や友人、会社の同僚たちは皆どうしてるだろうか。
俺は本当にゴブリンから人間に戻ることはできるのだろうか。
考えるほど不安は尽きないが、一方でこの世界に期待をしている。
漫画で見た世界。スキル。モンスター。そして広大な土地。
見たこともない場所、獣人、魔人。知れば知るほどわくわくする。
普通なら絶望している状況だが、不思議と『なんとかなる』と思える。
不安と期待を胸に『ヒューマニア王国』へ駆け出す。
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名前 :ゴブリンX
ランク :G
装備 :使い古した服★1
シルフィの指輪★5
金砕棒★4
呪いのネックレス★5
スキル :『心眼』Lv9 ユニークスキル
『パリィ』★5 LvMAX
『ゴブリンパワー』LvMAX 種族特有スキル
(特定の条件を満たすと進化します)
『ファイナルブリッド』Lv1 ユニークスキル
『瞬歩』★5 Lv2
加護 :『革命者』
『黒虎の呪い』
『鬼神の右腕』
ポイント:101,270
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名前 :シルフィ
装備 :天使のワンピース
スキル:ハイヒール(体力を60%回復させる)
スキャン(敵の情報を読み取る)
アイテムボックス∞(あらゆる大きさの物を収納できる)
スロウ(敵のスピードを遅くする)
クリーン(体を清潔にする)
ショートトラベル(目視できる場所まで移動できる/1日1回まで)
トランスフォーム(対象の姿形を一定時間変えることができる)
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ヒューマニア王国編はほぼ書き終わっています。
ただ見直し等をする為1週間ほどお休みをいただきます。




