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02.スキル確認













と、とりあえずスキルを確認したい。



半信半疑ながら『声』に言われた通り

心の中で『ステータスオープン』と唱える。



すると何も見えない中、

目の前に半透明のA3サイズほどの板が出現する。



暗闇の中、ステータス画面は見えるが不思議なことに、周囲は相変わらず何も見えない。







◆――――――――――――◆

名前  :ゴブリンX

ランク :G

装備  :使い古した服★1


スキル :『心眼』Lv1 ユニークスキル

     『パリィ』★5 Lv1


加護  :―


ポイント:0

◆――――――――――――◆





ほんとに出てきたよ・・・。







漫画の世界かよ・・・。







ステータス画面の名前がゴブリンXとなっているが、

俺の名前は上田宗助(うえだ そうすけ)



この世界を作ったやつがいたら文句を言ってやりたい。



こんなミスをしようものなら池田部長から

原型をとどめないほどにボコボコにされているだろう。



「ううッ・・・」



池田部長のことを考えるだけで胃が痛くなる。



考えるのはやめよう。



というか、まずランクってなんだ?



映し出されているステータス画面のランクに触れてみる。



すると『強さを示す』と表示される。



ランクがGって強いのか弱いのかわからん。極真空手は小学生から社会人になるまでやっているがそこまで強くはない。



本当に何もかもが平均的な俺のことを考えるときっとランクGは弱い部類なんだろうな。



次に装備だが、使い古した服★1って、間違いなくレア度は低いのだろう。



続いてスキル。



『心眼』と『パリィ』だ。名前だけ見るとカッコいいがどんな内容なのか表示されていない。



ランクの時と同様に『心眼』の箇所に触れてみる。



――――――――――――

『心眼』

相手の動きが通常スピードの50%のスピードで見ることができる。また相手攻撃の軌道が可視化され、急所が光って見える。

――――――――――――




おお・・・。



なんかカッコいい!



これがゲームの世界だったらかなり強力なスキルだと思う。



使い方がわからないがモンスターと遭遇したときにわかるのだろうか。



続いて『パリィ』のスキルを表示させてみる。




――――――――――――

『パリィ』

タイミング良く攻撃を弾くとどんなに強力な攻撃も

ダメージ0で受け流すことができる。

――――――――――――



パリィは一時期通っていたボクシングのジムで、よく練習したな。



相手のパンチを最小限の手の力だけで払い、攻撃をかわす技術だ。



これはこれで使い勝手がよさそうな能力だけど

『炎魔法』とか『氷魔法』みたいなベタなものも使ってみたかっただけに少し残念だ。



自分のスキルがどれだけ強いのか、

良いのか悪いのかがわからない。



早くみんなに会って情報を集めたい。

会社のみんなは大丈夫なのだろうか。



池田部長や役員たちはどうでもいい。

というかこの際モンスターにでも食われてしまってほしいくらいだ。



とにかく後はここから脱出しなければ。









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