ボス戦〜クラーク〜
システムメッセージ・・・ゲームを管理しているシステムが、送ってくるメッセージの事。主に、大会や、イベントのお知らせの時に送られてくる。
フレンドメッセージ・・・フレンド同士のプレイヤーが使う事の出来るメッセージ。
「スレイン、右脚を集中的に攻撃するぞ!」
「おうよ」
俺は、クラークの右脚を攻撃し、バランスを崩して、倒すことにした。
「アイク、お前も手伝え!」
「いや、アイクそのまま頭を」
「分かりました」
「ミズナ、ガジルとスレインに耐震魔法を」
「分かった」
「それにしても硬いな」
スレインの言う通りだ。何回攻撃してもいい手応えがない。諦めずに、右前脚を狙っていると、突然後ろから火の弾が飛んできた。その火の弾は、スレインに当たった。スレインが火の弾にあたり飛ばされた瞬間、スレインがさっきまでいた場所に巨大な棘みたいな物が刺さった。
「危なかった〜」
「ナイス!ミズナ」
クラークの尻尾攻撃の一つで棘みたいなになっている尻尾のウロコを飛ばしてくる。
しかし、この攻撃は遠距離でしか使ってこないはずだ。俺は、あたりをみまわした。
「いた!」
数メートル先に今倒しているクラークよりも、かなり小さいクラークが、こっちを狙って、尻尾のウロコを飛ばしてきた。
「危な!」
「スレイン、ミズナ、アイク、ミーナ急いで倒すぞ!」
「了解!」
「分かりました」
「おうよ」
「うん」
俺達は、それぞれ一斉に必殺技を使った。俺は、使える技の中で、最も与えるダメージが大きい「乱舞」を使った。乱舞は、最大レベルで、20連撃を放つ事が出来る。今の俺は、この技のレベルを上げることに徹してきたので、最大レベルに達している。しかし、クラークを倒せるかは、わからない。クラークは、モンスターの中で、一番防御力の高いモンスターだからだ。最後の一撃を放つ時は、クラークの体力は、あと数センチとなっていた。『頼む!倒れろ!』最後の一撃が、クラークの右脚にヒットした。運良く、クリティカルヒットした。俺は、素早くクラークの体力ゲージを見た。クラークの体力が0になった瞬間、そこに新しいクラークの体力ゲージが現れた。そして、今倒したクラークは、光の粒となり、消えた。
「よっしゃー!」
スレインが、叫んだ。
「スレイン、喜ぶのは、あとにしてくれ」
「あっ、ああ」
俺達は、もう1匹のクラークを倒しに行こうとした時、クラークに何発もの火、氷の弾が、襲った。しかも、すべてクラークの弱点で、ある頭にヒットした。そのため、クラークの体力ゲージがガクンと減っていった。
「強過ぎだろ」
スレインが、言った。俺は、弾の飛んできた方を見るととそこには、大勢のプレイヤーがいた。
「どうやら、パーティーのようね」
「俺達も、行くぞ!」
「おおー」
俺達は、クラークに攻撃を始めた。最大パーティー人数である、40人を超えると、システムメッセージが、送られてくる。このシステムメッセージが送られてくると、40人になるまで、その依頼は受けられない。なので、別々に受け、前半のパーティーと後半のパーティーに分かれ、前半のパーティーが、全滅した瞬間、隠れてた、後半のパーティーで攻撃をするという方法もあるが、どうやら今回は、40人に達していなかったらしく、魔弾で、攻撃しているパーティーと一緒に、もう1匹のクラークを倒す事に成功した。
クランメッセージ・・・クランの中で使えるメッセージ。これは、クランメンバー全員に送る奴なので、個人に送る時に使ってしまうと、クランメンバー全員にメッセージを読まれてしまう。
プレイヤーメッセージ・・・これは、最初から使えるメッセージ。相手の名前を知ってるなら送る事が出来る。フレンドや、クランに招待したい時に使う事もある。