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Hope World 〜願いが叶う世界〜  作者:
自覚~仲間探し編~
5/13

友達から仲間へ

 翌日。


 この日は休日だった。


 綾乃の家の前に清美と龍也がいた。


 清美がインターホンを押した。


『はーい』


「あっ、水澤です。綾乃に用があるんです」


『わかった。じゃあ、ちょっと待っててね』


「はーい」


 ―――


「綾乃ー、清美ちゃんが来たよー。出なくていいのー?」


「……清美が?」


「うん。『遊ぶ』んじゃなくて『用がある』んだって」


「『用』ねぇ……」


 綾乃はしばらく考えた。


「わかった。行くよ。母さん、清美たちに少し待ってもらうように伝えてくれない?」


 そうすると、母親はニッコリと笑顔で、「わかった。じゃあ、伝えておくね。早く準備しなさい」と言った。


 そう言われると、「はーい」と返事をし、部屋の中で着替えて、準備を済ませ、すぐに家を飛び出す綾乃であった。


 ―――


 家のドアを開け、「遅れてごめん」と綾乃は2人に謝った。


「別にいいよ。……それより、歩かない? ここで屯っているのも、迷惑だし」


 清美は話を切り替えた。


 ―――


「で? 今日は何をするの?」


 綾乃は龍也に聞く。


「最近、思うんだ。このまま3人でやっていっても埒が開かない。だから、仲間を増やそうと思う」


「……へぇ〜。で? 誰だか検討はついてるの?」


「あたしの幼なじみで、今、学校に行ってない――いわゆる不登校――の人がいるんだ」


「へぇ〜、それで?」


「今からその人の家に行く」


「あっ、そう」


「あっ、でも、北原は入っちゃダメ」


「何で?」


「あの人、男が嫌いだから」


「そっ、そうか。じゃあ、どうやって確かめるんだ?」


「見えるかどうかの確認でしょ? ……だったら、あたしにもできるよ」


 という会話をしながら、その人の家に向かった。


 ―――


 ピンポーン


 清美はインターホンを押すと、『はーい』という返事が返ってきた。


「あっ、清美です。風花(ふうか)に用があるんですが、上がってもいいですか?」


『あぁ、きよちゃん。どうぞ、上がって』


「あのー、1人、友達を連れて来ているんですが……」


『あぁ、いいよ。男じゃなければ』


「あぁ、大丈夫ですよ。女なんで」


 清美が苦笑すると、ドアが開き、


「いらっしゃい。さぁ、上がって」


「「おじゃましまーす」」


 2人は声を揃えて、颯爽と清美の幼なじみの部屋へ向かう。


 ドアの前に着き、清美はトントンとノックをした。


「清美だよー。友達を連れて来たんだけど、入っていい?」


「いいよー」


 その返事を聞き、清美はドアを開けた。


 ―――


「あっ、そうだ。綾乃、紹介するね。この人が幼なじみの草野(くさの)風花(ふうか)っていうんだ」


「風花です。よろしく」


「で、こっちがクラスメートの岡崎綾乃」


「綾乃です。よろしく」


 簡単に自己紹介を終えると、しばらく沈黙が続いた。


 風花が口を開けた。


「で? 用って何?」


「……あぁ、はい、いつものプリント」


 というと、清美はバッグから、5、6枚の紙を取り出し、風花に渡す。


「ありがとう」


 風花はお礼をした。


「どういたしまして。……あぁ、そうだ。そういえばねぇ、この前、駅でイヤリングを買ったんだー」


「へぇ〜、どんなやつ?」


「こんなやつー」


 清美は髪を耳にかけて見せびらかした。


「おぉー、いかにも清美って感じ」


(えっ、見えるの!?)


 と清美は一瞬驚いたが、


「なんかね、お年玉全然使ってなかったから奮発しちゃったんだ。残り3種類あるけど、どれがいい?」


 と言うと、清美はポケットから草の形をしたイヤリングと、炎の形をしたイヤリング、そして、稲妻の形をしたイヤリングを取り出した。


「えっ、くれるの!? じゃあ、…………これにしようかな」


 といい、草の形をしたイヤリングをとった。


「名前のまんまね」


 と綾乃がボソッと言う。


「いいじゃない。『読んで字のごとし』よ」


 そう風花は言うと、3人は笑い合った。


 ―――


 玄関前。


「じゃあ、また明日も来るから」


 清美はそういうと、


「「「バイバーイ」」」


 お互いに手を振って、3人は別れた。


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