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Hope World 〜願いが叶う世界〜  作者:
自覚~仲間探し編~
4/13

崩れてはいけないバランス

 翌日。


 綾乃はいつも通り、清美と一緒に歩いていた。


 綾乃の口が開き、


「そういえば、昨日北原が話してた伝説……」


「……?」


「あの伝説の続き、知ってるかもしれない……」


「『かもしれない』って、そんな曖昧に言われても……」


「小さい頃、何回も聞かされた話だから覚えてるはずなんだけど、なんか思い出そうとすると、頭が痛くなるんだよね……」


「……それ、なんかヤバイ病気なんじゃない?」


「うーん……」


 わかんないと心の中で呟いた綾乃であった。


 ―――


 授業中。


 おかしなことが起こった。


 ピタッと全てが止まったのだ。


 綾乃は驚き、周りを見渡すと、龍也と清美以外の全員の動きが止まった。


 人や動物以外の物音や風の音さえ聞こえない。


「どうなってるの……?」


 と綾乃は呟く。


「始まったな……」


 龍也は小声で言う。


「『始まった』って、何が?」


 清美は聞く。


「後で話す。

 それより、水澤!!

 お前、この前やったこと、覚えてるんだろうな!?」


「あぁ、覚えてるけど……」


 という、会話をしていると、突如、変な人の形をした物体が大量発生して、彼女たちに近づいてきた。


「なっ、何アレ!?」


 清美は騒ぎはじめた。


「後で話す!!

 いいから前にやったことをあいつらに向かってやれーーー!!」


 と言われると、清美は黙っていうこと聞き、親指を重ねて、目をつぶり、


ウォーター・(ウォール)!!」


 と叫んだ。


 そして、手から水が床に向かって噴き出し、その水は床を跳ね、壁のように綾乃たちを覆った。


 そして、人の形をした物体はその水に当たると、1人、また1人と消えていった。


「すっ……、凄いね、清美!!」


 綾乃は清美の力に驚いていた。


 ―――


「……っ!!」


 3人は同じタイミングで机から起き上がった。


 どうやら寝ていたらしい。


「おい、お前ら!!

 何回起こしたと思ってんだ!!

 特に、岡崎!!

 お前、最近俺に怒られてばっかりじゃないか!!」


「すっ……、すみません」


「ンア゛ァ゛、もういい!!

 とりあえず、俺の話を聞け!!」


 といい、授業は淡々と進んでいった。


 ―――


 放課後。


 今日は3人で帰った。


 清美は口を開いた。


「今日の授業中に起こったアレ、何?」


「……光と闇の力がバランスを崩すと、ああなるんだ」


「なんで?」


「言っただろ?

 ……『光と闇の力は強い』って。

 釣り合わないとこっちまで影響を及ぼす」


「じゃあ、あの人の形をした物体は何?」


「岡崎の様子を見ると、光の力は発動していない。

 おそらく、闇の力を持つ者の仕業だろう」


 その時、綾乃の心が揺さ振られた。


(まさか……優菜!?)


「ねぇ、今日みたいなことをなくすためには、どうすればいいの?」


 その後も清美の質問は続く。


「今、発動しているのは、闇の方だ。闇の力を持つ者の力を封印するか、それとも……」


 龍也は少しためらった。


「岡崎がいる時には言いたくなかったが、光と闇の力を持つ者同士がいなくなることだ」


「……!!」


 彼女は泣きそうになった。


「ごめん……急用を思い出したから……先に帰るね」


 といい、綾乃は走り去ってしまった。


 ―――


 家に着き、「ただいま」も言わず、自分の部屋に閉じこもり、号泣し始める綾乃であった。


やっとファンタジーっぽくなってきました。


今更ながらにこう思います。


小説を書くことって難しい!!

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