第十四話 時間制御
ソフィア視点。
残酷表現、強姦表現注意。
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家に着いたのは丁度空が赤く染まる頃になっていた。
最近は冷え込んできたので山に薪を取りにいってたのだがついでに山菜を採っていたら
思いのほか時間がかかってしまってこんな時間になってしまった。
街の方は雪雲が覆っているが山の麓の我が家の空は晴れていて綺麗な夕日が見えている。
――――バァーーーーーーン
「リオン~、アリシア~綺麗で可愛いお母さんのお帰りですよ~~~♪」
勢いよく開けた扉の向こうにいるであろう最愛の息子と娘に最高の笑顔で帰りを
伝えるが、扉の向こうには誰もいなかった。
「……あれ?いつもこの時間なら帰ってきているはずなのに珍しいわね」
最近は冷え込んできたから教会の授業が終わってから遊ばずにそのまま帰ってくる
ことが多かったのに。
昨日なんかお昼少し過ぎには帰ってきて暖炉に固まっていたのに。
市場にでも寄ってるのかしら?市場好きだからなぁ…あの二人。
最近は暗くなるのも早くなって夜に自宅までの山道を歩くのは危険だから明るいうちに
帰るようにと言い聞かせているから大丈夫だとは思うが少し心配に思い、とりあえず
取ってきた薪を暖炉の横に置いてランプと夜間野獣避けの銃とナイフをスカートの
ポケットに突っ込み家を出た。
ハーブ屋のリリアーヌさんが噂話で言ってたが最近魔物が出てきたなどとも聞く。
大方魔物というのはドラゴン的な何かを見間違えたとかそんなものだろうが危険には
変わりない。
やはり自分が迎えに行ったほうが安心感があるし。
ただ入れ違いになってしまう可能性も大きいけど…。
仕度を整え街へ向かおうと駆け出すと何やら山道から明かりがいくつか灯っている
ことに気が付いた。
何だろうとしばらく見ていると何人かの人影が見えることからどうやらあれは
松明の明かりのようだ。
――――めずらしいな?こんな山の奥のそれも日が沈みかけているこの時間に人が
来るのは。
住んでる自分がいうのもなんだがこの辺は小型とはいえドラゴンとか野獣が
そこいらじゅうにいる別名"獣の跋扈する山"だ。
そんな山のしかも野生動物が活動を始める危険な時間帯に人が来るなんて
今までなかった。
それどころか昼間ですら誰もこの辺に立ち寄った事がないけど。
一応家の扉に簡単な鍵をかけて松明の集団を無視してリオン達を迎えに山道を下ろうと
したが、はるか遠方にあった松明の群れが次第にこちらに近づいてくるのに気づく。
どうやら松明の集団の目的地はこちららしい。
しばらくすると松明の集団がやたらゴツイ男の5人集団ということが分かった。
「おいおい……あの餓鬼の話は本当だったなぁ!こんな所にいやがって
…街中探してもいないわけだぜ」
ケケケ…とよく漫画で見る下衆キャラがいうような喋り方で松明の一団からやたら
体格の大きい男が出てきて舐めるような目で私を見た。 気色わりぃ…。
「あの~貴方達何の用でしょうか?
申し訳ないんですがこちとら急いでるのでそこを退いてほしいのですが」
何かいつの間にやら松明の集団に囲まれてしまった…。しかも全員男。
さらに全員いやらしい笑いと舐めるような視線。さらにおまけで全員顔が不細工。
こんなおまけいらねぇよ…。美少女持って来い!美少女!……あ、私か。
「すまねぇな~姉ちゃん。俺達が用があるのはあんたなんだが?」
「セールスはお断りします。そして私は貴方達に用はありません。つーか早く街に
行きたいんだから退けよ!邪魔だ!帰れ!」
こいつらの舐めるような視線を受けてると背中が凍りつくような感じがして
気持ち悪いからさっさとこの視線から逃れたい。
というかさっきから私をとおせんぼするみたいに囲いやがって全然倉庫にいけない
……鬱陶しいなぁ。
「せーるす?ケッへッへッへ!姉ちゃんが用がなくても俺達はあるんだけどな?
それに姉ちゃんが急ぐのって餓鬼がいつまでたっても帰ってこないことだろ?」
「なっ!??何故それを!!」
「クケケケ…あの餓鬼共なら丁重に預からせてもらってるぜ」
「あの子達に何しやがった!!」
「いやぁ~実はあの金髪の小僧から『僕のお母さんを可愛がってください~』
って頼まれてな~。
そのお願いを聞くために俺達はあんたを訪ねたんだが~」
こいつらの眼差しと物言いから多分一番の狙いは私だったのだろう。
何が目的かは…気味が悪いが凡そ予想はつく。
だがほとんど街に出ないうえに街に住んでいないから私の家や素性が分からない。
「最初はお宅の悪餓鬼なにも話してくれなくてねぇ~。
ちょぉ~っと躾てやったらペラペラと話してくれたよ~クケケケケケ」
そんな時、街で見かけたリオンたちを脅してなにか…暴力を振るうなり酷いことをして
家の場所を聞きだしたのか…!!
こいつら8歳の子供に…!!いや私の子供に手を出したのか……!!
ぶっ殺―――――
「前置きはここまでだ。餓鬼に手ぇ出されたくなかったら俺達に大人しく従いな」
―――――ガシッ
急にドスの聞いた声で語りかけると男の腕は私の胸を鷲づかみにして揉みしだき出した。
「…ちっ!そういうことかよ…!!」
―――くそっ!こいつリオンとアリシアを人質に私を強姦する腹か!!
今ヘラヘラ笑ってるこの下衆をスカートの中のナイフでバラバラに殺してやりたい
………が、それでは二人が監禁されている場所が分からないしこの人数相手じゃ
銃があっても捌ききれないし、しかもこいつの腕力強すぎて振りほどけない……!
男と女ではこうも力が違うのか!
「へへへへ……姉ちゃんなかなかいい体してるじゃねぇか。
ひゃははははは!この胸最高だぜ。」
――――こっちが人質とられて動けず相手が女一人なのをいいことにこの下衆……
確かアーグル…だっけ?が好き放題に私の胸を触って揉んでくる。
しかももう片方の手を私の腰に回して密着させてきてこいつの臭いゲロみたいな吐息の
臭いがして仕方がない…!!
というかテメェ俺だけのソフィアさんボディの胸に気安く触ってんじゃねぇよ!
大人しくしてれば調子に乗りやがって……!
「おいおい何だその反抗的な眼は…!餓鬼がどうなってもいいのかぁ!?あぁ!?」
怒りに任せて睨み返したら胸に凄まじい圧迫感を感じて―ビリビリィッ―と何かが千切れ
破られる音と共に張り倒された。
「このアマぁ……!調子に乗ってんじゃねぇぞ!!人が優しくしてやったらいい気に
なりやがって!!」
唾を撒き散らしながら怒鳴るとアーグルは外気に晒された私の乳房を引っつかみ
ちゅうちゅう吸い始めやがった。気持ち悪いからその口で吸うな!
「ちゅる…ちゅぱっ…おらぁ!どんどん気持ちよくなってきただろ!
俺には分かるぜお前の本心はもう疼いて疼いて堪らないってな!!」
―――誰が気持ちいいかバーカ!テメェさっきから強く揉みすぎて痛てぇんだよ!
何が疼くだ、気持ち悪さと吐き気とゲロ臭さしか感じねぇよ!
そう吐き散らしたかったがリオンとアリシアを人質にとられている以上下手に
動けない………!
胸に顔をうずめるアーグルを冷めたゴミでも見るような眼で睨んでいるとアーグルは
そんな私の顔を見てゆっくりと顔を上げ渇いた破裂音と共に頬に痛みを感じた。
「…さっきいったはずだ…その眼をやめろってな……このアマぁ…。
もういい、やさしくするのはここまでだぁ!!お前を今から犯してやらぁ!!」
吼えながらアーグルは私のスカートを捲くりあげ狂ったように中の下着を強引に掴み
引っ張り千切ろうとする。
「今すぐその生意気な口が二度ときけないようにお前の腹んなかに俺の餓鬼孕ませて
やるぜぇぇぇ!!テメェなかなかいい顔してるからどんな餓鬼が生まれるか楽しみだぜ!!」
――――こいつ今なんていった?孕ませる…だぁ!?
"俺"だけのものであるこのソフィアボディの胸を揉み、さらにはこんな下衆が汚すだと!?
「いいぞ!アーグル、やっちまえ!」
「ほら、後がつかえてんだ!早くやっちまってくれよアーグル!!」
「あの豚貴族にやるなんざもったいねぇ!俺達だけでしゃぶり尽くしてやろうぜ!!」
アーグルの叫びに外野の歓声を盛り上がりだす。
うるせぇ!近所迷惑だクソ共!………ご近所さんいなかった…。
ペッ……
「ふざけんじゃねぇよ下衆…テメェのガキ孕むくらいならうんこでも孕んだ方が
まだマシだぜーーーーーー!!!!」
俺にキスをしようと顔を近づけてきたアーグルに唾を吐き捨て出来るだけ醜くなるような
下劣な笑いで叫んでやった。
こんな醜い下衆の餓鬼が天使のようなリオンとアリシアの兄弟になると思うだけでゲロが
出そうだ。
「分かった……お前の態度はよ~~く分かった。全く俺様を敬わないその態度、
要するにあの二人の餓鬼を殺しても構わないんだな?」
―――――な……!
「ふざけんじゃねぇ!!あの二人には手を出さない約束だったじゃねぇか!!」
「ひゃはははは!そんな約束俺は知らねぇし元々お前を犯した後は餓鬼二人とも
奴隷として売る予定だったしなぁ!だが気が変わった、小僧の方はバラバラにして
豚の餌にでもしてやって小娘の方は幼女好みの貴族か河の近くの浮浪人にでも
奴隷として売りつけてやるか!ひゃははははははは!!」
アーグルの宣言に頭の中が真っ白になってひたすらリオンとアリシアの顔が浮かぶ…
『母さん!助けて!助けてーーーー!!』
『いやぁぁ!お母さん!お母さん!!』
アーグルに手足を切られ泣き叫び助けを求めるリオン―――――
豚みたいな貴族に泣き叫びながら犯されるアリシア―――――
それを笑いながら眺めるアーグル――――――
……殺してやる…
「おーーーーーい!アーグルさん大変だ!!」
「クケケケケケ!おい、この女、眼を見開いたまま何も反応しなくなったぜ?
今のう――――…何だぁカイロス……俺様は今お楽しみ中なんだよ…邪魔するなら」
「アーグルさん大変だ!街が……ヒーズ・タウンが白の国に攻め込まれたんだ!
それで貴族の豚がアーグルさんを連れてこいって…」
「何だと!?何であんなに均衡してた戦線がこんなところにまでなってんだよ!?」
…殺してやる…そのための力が欲しい……!!
リオンとアリシアを守り抜いて…このゴミ達をぶっ殺せる力が………!!
「クソ!あんな豚ほっときゃいいだろ!?それより俺は今忙しいんだよ!!」
「でもそういう訳には…」
「テメェ…殺されてぇのかぁ?あぁ!?」
こいつらを殺して……リオンとアリシアを助けられるのなら………何にだって
なってやる…!鬼にでも…悪魔でも……人殺しにでも………殺人鬼にでも……!!
『…何になってでも……』
…………え?
―――――――ドクン…………
『また…奪うの?私から……私に残ったたった二つのもの…』
―――――なんだ…これは……!?
『私の…大切なリオンとアリシアを……私のその希望すら貴方達は奪おうというの?』
―――――これ……俺の内から勝手に声が響いてきてる…!!
『奪わせない……奪わせるものですか…!そのためなら何だってする……
化物にだって何だってなって……!』
内から響く声とともに頭にマグマを流し込まれるような猛烈な暑さと痛さに襲われ―――――
―――――――ドクン…………
・
・
・
「っち!さっさとこのアマ犯して行くとするか……おら、起きろアマ!」
「…………」
「へ!この女ついに何も喋らなくなりましたぜ!アーグルさんさっさと
犯っちゃってくださいよ」
「……よかろう、やってみろ。
…このソフィアに対して!!」
「!?なにっ!?」
この下衆が…この私を犯すなどとのたまいやがって。
貴様らには最高の絶望を味あわせてやろう、ふははははははははははははははははは!!
「随分偉くなったじゃねぇかこのアマ!望みどおり犯して――――」
『加速・時間』
私が呪文を呟くと同時に世界はセピア色に包まれた。
セピアの世界ではさっきまで激しく興奮して自分のズボンのボタンを外そうとしてた
アーグルも、いやらしい目で私の犯される姿を見ていた男達も、何か途中で街が白の国に
襲われてるとか伝えにきたカイロスも、夜の暗闇を飛んでいたカラスも、
松明の揺れる炎も―――――――
何もかもが止まっていた。
…いや、正確には止まっておらず微々たる速度だが確かに動いている。
通常の10分の1くらいの速度で。
そんな世界で私だけが普段と同じ速さで動くことが出来る。
なぜなら私は世界の時間の倍速で動いているからだ。
「オラァ!!」
ほとんど静止してるのと同じアーグルの顔に振りほどいた拳を一発入れて歪ませ馬乗りに
されていた体制から抜け出す。
そして静かに乱れたスカートのポケットに突っ込んである刃渡り20センチの鈍く輝く
ナイフの柄を握り締め
「さて…さっきはよくも好き勝って人の胸を揉んだり吸ったり……
さらには私のリオンとアリシアを傷つけてくれたな…。
たっぷり利子つけて還させてもらうぜぇぇぇぇぇーーーーー!!」
アーグルのいやらしく笑った顔を引っ掴みリオン達を傷つけた憎しみを込めて躊躇いなく
ナイフを振り下ろした――――
―――――ブシュッ……
ナイフは肉が立たれた鈍い音を残してアーグルの顔に食いかかったが何かにつかえて
不気味な切れ後を残して切り裂いた。
こんなのじゃ足らない…
次はナイフを斜めに振り下ろして斬ったがまた骨みたいなのでつっかえる。
だから何度も押し込んで完全に両断した。
その後も何度も何度も斬りつけまくった。
「ふはははははははははははははは!!!楽しい!楽しすぎるぞ!
人を傷つけるとはこんなに爽快だったのか!!」
殺してやりたいと思った相手を一方的に殺すこの感覚!まさに快感を通り越して
俗に言う『最高にハイッ』てやつか。
―――ザァシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ
ザシュザシュザシュザシュ
…ザシャァァァン!!!
私はいつしか人を殺す快感に酔いしれ、囚われていた。
さて、ここまでバラバラに斬りつけたしそろそろ加速をやめるか。
というか斬りすぎて顔どころか頭までミンチ肉みたいに細切れだ。
もっともこんな下衆肉食いたいとは思えんがな。
『解除・時間』
私の呪文とともにセピアの世界は消えて元の松明の明かりのみの闇の世界に戻った。
それと同時に空を裂くカラスも松明の炎も、歓声を上げていた男達も元に戻った。
ただ一人を除いて――――
ブシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァー――――――――――――
セピアの世界が消えると同時に噴水のような液体の噴射音と共に先程までいやらしく
笑っていたアーグルの顔から血の噴水が上がりそこらに血を撒き散らしていた。
「いいぞアーグルさん!さっさと犯して……っ!?な、なんじゃこりゃぁ!!?」
「なんでアーグルさんの首から血が吹き上がってんだ!?」
「……う、うぷっ…!」
血を吹き上げるアーグルの姿に男達は何が起きたのか理解できず混乱したり、
あまりの惨状に吐き出す者もいる。
「そ、それに何でさっきまでアーグルさんの下にいたあの女が抜け出してるんだ!?」
「あの女がこれをやったのか!?」
「このアマァ!!」
私がアーグルを殺したと思った男達は腰の剣を引っつかみ私に構えようとする。
ほぅ、向かってくるとは驚いた。てっきりこのまま無様に逃げるものと思ってたが
…まぁいいだろう。
さっさと始末してやろう。
アレ(・・)は時を操るものだ。さっきみたいに私だけが加速することが出来たり
時を思いのまま操ることが出来る。
ならば、指定した一部のみ減速させることも可能なはず。
『減速・時間10倍減速』
故に指定した箇所のみの時も操れる。
指定はやつらの心臓。急激に心臓の動きが1/10になればほぼ心臓麻痺になったも同然。
これで血という汚物を出さない環境にやさしいスマートな殺人が可能になる。
…はずだったのだが、どういうわけか奴らの心臓は破裂音と共に爆発して大量の血を
撒き散らしてリオンたちの居場所を聞き出す用の一人を除いて皆死んでしまった……。
擬似心臓麻痺させるつもりだったんだけどどうしてこうなった……?
これは…たぶん急激に止まった心臓に血液がたまって破裂した…のだろうか?
始めてやってみたからよく分からん。
「ひぃぃぃぃ!?なんなんだ!なんなんだよこれは!!
これはあんたがやったことなのか!?」
「おっと、いつまでも思案してる場合じゃない。そこの貴様、死にたくなかったら
リオンとアリシアの居場所を教えろ。
はやくしねぇとあいつらみたいに心臓が爆発するかもなぁ」
にっこり微笑みながら素早くスカートから銃を取り出し渇いた破砕音と共に銃口から
火を噴き男の左足を撃ち抜いた。
相手はまだ無傷だから念のため動きを封じておく。警戒に越した事はないし。
「がぁぁっ!!やめろ、やめてくれ!いう、いうからぁぁぁ!!」
「早くしろ!」
チャキッ―――
「ひぃっ!西の…!街の西の倉庫街…!!」
再び破砕音と共に今度は右足を撃ち抜く。
「倉庫のどこだ。答えろ!」
「いだい!!やめてくれぇぇぇ!!たった一つだけ三角形屋根になってる倉庫の隣だよ!!
ほらいっただろ、もうやめてくれぇぇぇ!!」
叫ぶ男の声がうるさいが居場所を喋ってくれたのでとりあえず殺すのはやめよう。
…まぁ私が殺すのは、だがな。
碌な対策もしないでこの辺に血を撒き散らしながら倒れていたらドラゴンとか怪鳥とかが
喰らいに来るだろう。
リオンとアリシアをつれて帰ったときに餌に食いついているドラゴンを仕留めれば
今夜の晩御飯が豪勢になるし。実にクズの無駄遣いのない素晴らしい作戦だ。
それにしても街の西の倉庫街…今から全力で走っても確実に30分はかかる。
しかも街にあの忌々しい白の国とやらが戦争に来ているそうだしこれは急いだ方がいい。
「お、俺をこのまま置いていくのか!?助けてくれ!このままじゃ血が出まくって
死んじまう!!」
知るか。勝手に死んでいろこの下衆。
うるさい男は無視するとして…街まで30分かかるとはいっても私の"時間制御"で
加速すればどうってことない。半分の時間15分で到着するだろう。
そうだ、私は理解したのだ!力を、この体の真の力を!
あの内から響いてきた声と頭にマグマを流し込まれるような猛烈な痛さと共にこの体の力
"時間制御"について私は理解したのだ!
ただあの頭に直接叩きつけられたような情報から今の自分では時間加速と減速しか
使える気がしない。―――しかしそれは問題ない。
加速も減速も使い方次第では先程の擬似心臓麻痺(心臓爆発?)のようにとてつもない
武器になりうる。
この力さえあれば誰だろうと敵ではない!そう、この力はまさに世界を支配する力。
時間を思いのままに扱えるのだからまさに最強!!
ふはははははははははは!!世界よ!貴様は既に私のものなのだぁぁぁぁぁ!!
…と、いつまでも手に入れた力にふち震えて某無駄ぁ無駄ぁ!の人ごっこしてる場合じゃない。
私は倉庫に乾していた茶色のコートを引っ掴みアーグルに破り裂かれ肌蹴ていた胸を隠して
手早く装備品を整え戦場と化しているかもしれない街へ駆けていった。
調子が戻ったら書き直したいです…。
おもにソフィアの暴走が足りない気がする…
これ直すので2週間使っときながらイマイチな仕上がり…。
しかもやる気急降下状態…。
イラストはなかなかのできだと思うけど…。
こんな調子で本当に完結できるのか…?作者自身不安です。




