表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/39

ただ今草原

初投稿です。

つたない文と、誤字脱字が目立つかもしれませんが、寛容な心でご覧いただければと思います。

完結できるよう、気長に更新頑張ります!



皆様こんにちは。

いや、こんばわですか?いやいや、おはようございますでしょうか?


いえ、そんなことはどうでもいいのです。

何はともあれ、私が言いたいことは一つだけ。




……助けてください!




***************



それは昨日にさかのぼります。

私、斉藤まりあは短大を卒業して、激戦の就職活動の末もぎ取った初めての職場に向かうところでした。


今日から社会人と思うと、高揚感と緊張感が同時に襲ってきます。

うんうん、緊張のあまりおなかを壊すのも仕方のないことですね。


だがこれがいけなかったのでしょう。


急激なおなかの不調に駅のトイレに駆け込みました。

ええ、周りの目など気にする余裕はありませんでしたよ!

でも今はそれはいいのです。(いや、乙女としてはよくないけど!)


トイレを済まし、手を洗い、時計を見るとあら大変。

入社式の時間が迫っていました。

新入社員としては、30分前には到着をしておきたいところ!

大慌てでトイレを出てホームへ走りました。



……ですが、いつの間にか草原を走っていましたよ。



いや~、あれにはびっくりしました。

二十年生きた中で堂々第一位の驚きです。


遠足で母が作ったびっちり詰まった日の丸弁当を友人たちの前で開いたときよりもびっくりしました。

ちなみに友人全員かわいいキャラ弁でした。……うらやましい。



最初は、トイレでスカッとしたからそのせいで幻でも見ているのかと思いましたが、立ち止まって目を瞬かせても草原は消えませんでした……

それどころか、とてもさわやかな風と草の匂い付です。


頬を引っ張ろうとも、頭を殴ろうとも(痛かった)景色は変わらず。

座り込んで唖然としてしまいましたよ。


自分でもわかりませんが、1~2時間ぐらいそのままだったと思います。多分。

だって時計を確認したら、トイレを出た時のままで壊れてたので正確にはわかりません。









このままここいるのも仕方ないので、とりあえず歩きました。


日ごろの運動不足が恨めしい!

数時間歩いていると、スーツとヒールが私を苦しめました。

まぁ、ヒールはそうそうに折りましたけどね!


歩けども歩けども、草・草・草。

遠くに山は見えるのですが、そこまで歩いていく元気はありませんよ。


休憩を入れながら、夕方まで歩きました。

その日は日が暮れる前に木と岩があるところを見つけたので、その隙間に丸まって寝ました。

カバンの中にチョコで夕飯は我慢です。

でもたいへんムカついていたので、八つ当たりに寝床周りの草を抜いて紛らわせました。

苛立ちが収まるころには、ちょっとしたミステリーサークルができあがってしまった……




翌日、また歩きました。

とにかく人がいるところを探してさまよいました。

歩いて休憩、歩いて休憩を続けていて、三度目の休憩のときです。


何やら遠吠えと、走ってくる個体が数匹見えます。

隠れるところもないため、見守っていると、それは私のほうへと走ってきていました。


それでもぼぅっとしていた私がバカでした。

えぇえぇ、どうぞ罵ってください!

見事に囲まれましたよ。よだれタラタラな犬、いやオオカミ?に。




オーマイガ!




はい、ここで冒頭、今現在の私の状況です。



え~至急救援を求めます!




続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ