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第3話 その2−3

コウ・ウエルズ。プロのハッカーであり中国の極秘捜索官。日本にいる南条 司の師匠でもあった。



ある日、彼は陸軍 三等兵サントスの依頼でサイバークロウのアジトへ行く。後の陸軍、海軍のセキュリティーを奪い取るサイバーテロ集団、サイバークロウ。




[さてと。アタシャー帰りますかね。お任せ下さいや。キム レイン様。必ずや陸軍セキュリティーにたどり着いて見せますから。1億香港ドルでしたな][左様。仕事次第では値上がりはするが。前払金だ…………ドスッ……]中身を見るコウ。[パラパラパラッ………クンクンッ……たまらんなー。ピン札の匂い。これで退けない訳ね。前もってあんたに借金をしてこの船に乗らせる。古い考えだな。マグロ漁船かなんかだろ?ココは][フン。如何様にも言え。公にしたら始末するだけだ][マアマア。熱くなるなって。キム様よー。良いじゃねーか?俺は好きだぜ。一本デカイ山を当ててやろうじゃねーのググイーッとデカイマグロをな。ンジャ]





[ウム。私だ奴の後を尾行しろ][たいした男に見えませんが][イヤ。キレル中国奴さ][かしこまりました]






キム レインは葉巻に火を灯した。





………コウ ウエルズ。義理と人情に厚い男よ。懐かしいな。昔の香港もそんな奴に溢れていた。金が無ければ助け合い、金持ちは世直しと称してばら蒔いていた。俺も若い頃は随分ご馳走になった。いつかこんな人に成りたいと想いを馳せたのだ。変わったのだよ。町は。機械に溢れ、それを扱える者が天下だと。変わったのだよ…………






次の日、コウはカフェでサントスと会った。




[オウ。義兄弟サントス。ヒットしたぞ。奴等、喰らいやがった。見てみろ。この前払金][で、コウさん。どう盗むんです?軍事機密なんて][アア。素性を隠していたな。実はコレだ][中国機密捜索官。マサカッ][連絡は取ってるよ。国家主席に。ダミーを用意する。マグロに似せた赤身のいいやつ。そいつを喰らう。まあ情報料だ。この金は取っときなよ。サントス][機密捜索官?そうか。どうりで話が早いと思ったぜ。だが………邪魔者が][左、30度に二人。後ろ45度に一人か。三人だな。とりあえず裏路地にでも誘うか?][行きましょうか?中国の軍事機密を盗む輩をしばきに]サントスは札束を1つ受け取り、後を突き返した。[オヤジ!店じまいだ。仕事の時間だぜ。裏口借りるよ。サアサア、コウさん。こちらへ]サントスはカフェの裏口に入る。





[ココは?][カフェとは名ばかりでね。武器庫ですわ。どうぞお好きな物を][オマエたちは?][香港治安維持隊。通称、特警です。お使い下さい]




この特警が後の反乱軍になる。






続く

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