セーブデータ 4
ルフト:シルヴィアが「独りは嫌だ」と自分と同じ存在を創ったことによって出来上がった存在。無々紫のデータを元に作られた。銀髪。碧眼
無々紫:そもそもの主人公。ルフトが創られたことによって自分の名前と存在意義をルフトに奪われる。黒髪。碧眼
シルヴィア:気がついたら存在していたという、どの世界からも切り離された存在。
サフィール:ヒロイン。ルフトと無々紫が入れ替わった時のゆがみで発生したバグによって「ヒロインなので絶対に死なない」はずが「ヒロインだが死んでしまう」という設定になってしまった。サフィールが死ぬと時間が巻き戻されるが、無々紫とシルヴィア、バグによってすべてを知っているシアン以外は気付かない。
シアン:ゆがみによるバグのせいで元の主人公である無々紫を覚えており、ルフトがコピーであることを知った上で二人とも助けたいと思っている。(シアンは全てを知って覚えているため、自分が王である魔界にサフィールを死なせないために攫った。)
色々な次元を渡っていたシルヴィアが辿り着いたのはゲームの世界。
そこはデータで形成されている世界で、全てが存在するが同時に存在しない世界だった。
ここなら自分と同じ存在が創れるのでは?そう考えたシルヴィアは一番不安定な存在(他のキャラクターと違ってプレイヤーによって行動が一番変化する)の「主人公」に目をつける。
その主人公を元にコピーを作ったシルヴィアだが、そのコピーは形だけで意思が存在しないことに気付く。
これではただの人形と同じだと、主人公とコピーを入れ替える。それによって「主人公」という立ち位置を得たコピーは「ルフト」として意志を得る。
代わりに主人公は全てを失い、シルヴィアによって与えられた「無々紫(名無し)」という名前で存在は保つが、プレイヤーに操作される世界と自由な世界の狭間に閉じ込められる。
シルヴィアは主人公を支え導く案内役のマスコットとしてルフトの傍にいることでルフトに完全な意思を植え付けさせようとする。
しかしその影響でゆがみも生じていた。
主要キャラ以外の意思を持たないはずのキャラまでもが意思を持つようになり、サフィールは不死のはずが死んでしまうようになる。しかもサフィールが死ぬ度に時間は巻き戻され、シアンと無々紫とシルヴィア以外の人物は気付かない上にその間の記憶は消えるというループ現象が起きる。