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心得
魔法使い。
それは掟に縛られし魔力持つものー。
のはずがこの魔法使いカナリンはかなり破天荒。
気に入った人間はいくらでも助けて、気に入らない人間には魔法を使って嫌がらせのし放題。
カナリンは木こりの男に会いに森に行った。「ヨサナーン」「なんだよ」
ヨサナーンは、木こりの仕事に忙しい。
「相変わらず、斧を振り下ろす姿がセクシーね」
「変態」
「カノコは元気?」
カノコとはヨサナーンが離婚したタケコとヨサナーンの間の子供だ。
「元気だ。もう帰ってくれ」
「じゃあ、ログハウスでカノコに勉強教えてあげるね」
「頼むからカノコの頭に魔法で社会科の暗記項目を覚えさせるのはやめてくれ」
「人助けよ」
「お前は人をだめにする」
みんなみんな魔法を使ってあげれば苦労しないー。
それはカナリンのポリシーみたいなもの。
悪い奴は嫌がらせ。いい奴にはとことん苦労を減らしてやる。
カナコは気立てもよくて優しくて、ヨサナーン似のすごくいい子。




