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謝罪&7話 誰かに相談したい…

皆さんお久しぶりです。

筆者の家龍トレノです。

今回、一ヶ月以上も失踪してました。

申し訳ございません﹁(- -)﹁


今回より又投稿再開します。

「…ごめん、1回通話切らせて。」


『え、ちょっt』


一方的に通話を切ってから、ボクはついさっきの言葉を反芻する。


《お前の話し方、言ってしまえば女の子だぞ。》


この言葉が本当なのかが自分ではわからない。

でも、あの2人が。特に翔琉が気づいたのならそうなのだろう。


翔琉は昔から色々なことにいち早く気が付くことが多かった。

それで助けられたことも何度もある。

ただ、今回は認めたくないことを指摘された。


「…認めたくないけど、いつかは向かい合わないといけないことの一つだったんだろうなぁ…」


その一言とセットで大きなため息をした。

こういうのを詳しそうな人に聞きたい。


「…早苗さんに聞いてみたらどうだろう?」


しかし、あの人も忙しいかもしれない。

もしそうだったら、申し訳ないな。

でも、詳しそうな人はあの人ぐらいだし…


こんなことで悩んでいると、お腹からくぅ~と可愛らしい音がした。


「そういえば、お昼がまだだったや。

…冷めちゃってる。」


冷食のカルボナーラを暖めているのを忘れていることに気がついたボクは、またしても大きなため息をついたのだった。


ーーーー


冷えたカルボナーラを温め直し食べながら、ボクは先のことを改めて考えていた。


とりあえず、現状をまとめると…

・翔琉からボクの話し方が変化していることを指摘される

・紫音も変化していることを指摘

・誰か専門的なことを聞きたい。

の3つがメインかな。

専門的なこと、やっぱり早苗さんに聞かざるを得ないかなぁ。


「…電話してみようかな。」


そう思い、早苗さんの電話番号を表示する。

しかし、最後の一歩が踏み出せない。

性別が変わる以前は物事をスパッと決めれたのに、今はなぜか遠慮してしまう。


「これもこの体になったからかな。」


…やっぱり聞かないと分からないよね。


そう思い、やつとのことで通話ボタンをおした。


プルルルル


『もしもし。柊ですが。』


「もしもし、如月文です。」


『文くんでしたか、どうかなされました?』


いきなり本題について聞かれた。

この人はこういう人なんだろう、といま思った。


って、そうじゃなくて。


「あの、今ってお時間ありますか?」


『ありますが、何でしょう?』


「それが、その…」


ここでまた思い切って言い出せなくなってしまう。

本当にどうしようもない。

そうして黙ってしまった中で、早苗さんから話しかけてくれた。


『何か悩みが出来ましたか?』


これだけでも、ボクとしては話しやすくなった。


「実は、先ほど友人と通話をしてまして、そのときに話し方が変わったって言われたんです。」


『ほう。』


「それでその友人がなんか、精神は身体によっていくらしい、みたいなことを言いまして。」


『それが本当か気になったと。』


「はい。」


『そうですね…少し待っててください。

確認をしてみますので。』


早苗さんは電話の向こう側で何やらガサゴソと資料(?)を漁っているようだ。

時折、「あれ、ここじゃなかったっけ?」と声が聞こえる。

そうして、2、3分ほどして資料が見つかったらしく、「あった、あった」といった。


『おまたせしました。』


「いえ、そこまで長い時間ではなかったので、大丈夫ですよ。

それより、早苗さんって意外と普段の話し方は柔らかい雰囲気ですね。」


『聞こえてましたか。』


思ったことを言ったら早苗さんは少し恥ずかしそうな雰囲気で聞いてきた。


「ごめんなさい。」


『良いんですよ。私の不注意だったのですから。』


ボクは今、早苗さんとは少し距離があると感じてしまった。

もし、この距離が近づけば相談もしやすいだろうに。


「もし、」


『?』


「もしよければ、ボクと普段の話し方で接してくれませか?」


『…はい?』

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