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第9話 初の依頼ですよぉ~

『ところで、文くん。

資料なんだけれど…』


あ、忘れてた。


「あ、忘れてた。」


心の声が漏れてしまうレベルで忘れていた。


『だよね。

とりあえず、精神なんだけれど身体に引っ張られることはあるよ。

でも、文くんは早すぎる。』


「そうなんだ。

翔琉すごいなぁ。」


翔琉って時々どこから仕入れたかわからない知識を持ってるんだよね。


『なんで、こうも早いのだろうね?』


「わかりません。」


そう会話してたら、早苗さんが『あっ!』と声を上げた。


『ごめんね、これから少し会議があるから切るね。』


「そうなんだ、ありがとう早苗さん。」


『じゃあ、ゲームをやる時にまた電話するね。』


「わかった。またね。」


『またね』


ーーーー


早苗さんとの通話は終わってボクは又、『SBO』にログインしていた。

今、ボクは表通りに戻って歩いている。

因みに、今のボクの服装は初心者装備に先ほどもらった紅龍の貫頭衣を身に着け顔や頭を隠している状態。

というのも、ロさんのお店にたどり着く前に表通りを歩いていたら、ボクの方に注目が集まっていて恥ずかしいやら、気まずさを感じていたからだ。


「とりあえず、適当にセンターの依頼を受けてみよう。

出きれば戦闘が出来るのが良いな。」


そう言い、張り出された依頼を見る。


センターの中は広く、人も多い。

もちろんこの建物は冒険者センターなので、冒険者ばかり。

しかし、何をしているかはかなり違う。

ボクのように依頼を受けるもの、逆に依頼を終え帰ってきたもの、冒険者登録をしに来たものなど様々だ。

NPCはセンター内に併設された酒場でお酒を飲んで騒いでいる。


「自由だなぁ。」


ボクは依頼を探しながらも周りの状況を見ていた。

そんな時ふと目に止まった依頼があった。


〜〜〜〜〜〜〜

討伐依頼

ゴブリンの群れ一つの討伐。


報酬

25フォル

〜〜〜〜〜〜〜


ゴブリンの討伐、見るからに初心者向けな依頼だ。


「これ受けよう。」


そうして、紙を持って依頼専用の受付の方に向かう。

3カ所ある依頼専用受付には多くの人が並んでおり、長い列になっていた。


前に見た、昔の空港の受付写真みたいに並んでるなぁ。


そう思いながら3カ所の中で一番短い列を選び、並ぶ。

…一番短いと言っても、三十人は並んでるが。

しかし、列は思っていたよりスムーズに進んでいく。

そうして十分後には自分の番になっていた。


「おまたせしましたぁ~、依頼受付窓口ですぅ~。

って、あなたは初めましてよねぇ~。

私は、ここの受付担当のレティよぉ~。

よろしくねぇ~。」


そう受付嬢…レティさんは言った。

何というか、おっとり系の人だ。


「ボクはセンって言います。

この依頼をお願いします。」


「センちゃんねぇ~。

はい~、お預かりしますぅ~。」


ボクも名乗り、依頼の紙をレティさんに出す。

レティさんはその紙に目を通す。


「依頼内容はぁ~ゴブリンの群れ一つの討伐でぇ~、報酬は15フォルのものねぇ~。

場所はぁ…あら、書いてないわぁ~。

困るわぁ~、こういう依頼は場所も書いてもらわないといけないのにぃ~。」


「そうなんですね。」


「センちゃんも依頼を出す時があれば、注意してねぇ~。」


「気を付けます。

にしても、依頼どうしよう。」


依頼についても教えてもらったが、この依頼は受けれそうになくなった。


「この依頼は受けれないけどぉ~、代わりにこの依頼を受けさせてあげるわぁ〜。」


そうして出された紙には新しい依頼が書いてあった。


〜〜〜〜〜〜〜

依頼内容

リトルホーンサウルス5匹の討伐


場所

リーンの森


報酬

20フォル及び、討伐した個体の素材

〜〜〜〜〜〜〜


「報酬金額は落ちちゃうけどぉ〜、その分素材が手に入るのよぉ〜。」


「そうなんですね。」


報酬金額が減るのは依頼者の方の都合もあるらしいのでべつに良い。

それよりも素材が得れるのは嬉しいことだ。


「この依頼受けます。」


「いいのぉ~?」


「はい。こっちの依頼でも最終的には一緒なので。

というか、こっちのほうが素材も手に入ってお得な気がしますし。」


「わかったわぁ~、気を付けて頑張ってきてねぇ~。」


「はい、ありがとうございます。」


そうして僕は列から離れ、そのままリーンの森に向かった。




リーンの森、そこは始まりの町『リーン』のすぐ近くにある森。

そこには基本的には弱いモンスターしか湧かない。

そう()()()()()

ーあとがきーーー

Xで言った通り今日中に出せました。

というか、始まりの街の名前初めて出した。(←おい!)

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