プロローグ
とある平原にて争いが起きていた。いや、争いというよりも一方的な虐殺といった方が良い。
しかしそれももうすぐ終わる。
「ほれほれ、もっと早く対応しないとお主で最後じゃぞ?」
「クッ…」
そう口にするのは美しい銀髪をサイドテールでまとめ、紅のロングドレスを身につけた、この場にふさわしくない一人の少女。
しかしその手には紅の大鎌を持っている。
さらには、自由自在に動かして攻撃をするという見た目に似つかわしくないものだった。
相手にされている男は手にM4A1ライフルのを持ち、それで何とか反撃をしようと試みる。
しかし、それも叶わずどんどん切られて、最終的に首を取られてしまった。
「…もう少し耐えれると思ったが、そんなことなかったのぅ。」
そう言うと少女は残念そうにその男の死んだ場所を眺めた。
そこには、男だったものや血液はなかった。その代わりに赤いポリゴンが舞っている。
ここはフルダイブ型VRMMOゲーム【Sword&Bullet Online】の世界。
そしてこの少女は、このゲーム唯一にして最強の『刃の魔王』と呼ばれるのだった。
ーーーー
朝7時。
ピピピッピピピッピピピッ
携帯用VRデバイス【マスタースフィア】のアラーム音が鳴る。
「…朝か。起きないとなぁ。」
そう言い、僕、如月文は布団から起きる。
(朝はダルイなぁ。)
そうおもいつつ、とりあえず顔を洗いに行く。
洗面所につき鏡を見て、僕は驚きのあまり動きが固まった。
それは何故か。
鏡に映っていたのは《《銀髪の少女》》 だったからだ。
「…って、ええええええええええええ!?」
朝から叫んでしまった。
全然書いていないのに新しいシリーズを始めた、作者の家龍 トレノです。
プロローグが短い?
はい、ごめんなさい。
主人公の詳しい説明も何もしてません。
名前しか出てません。
説明を入れろ?
はい。
如月 文
高校受験が終わって合格した、まだぎりぎり中学生の男の娘…だった。
岐阜県某市在住。
趣味はゲーム。