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三十一から三十五
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春霞 西白雪の 川辺りへ 若の木ゆらし 死に身縋るは
はるがすみ にししらゆきの かわべり(へ わかのきゆらし しにみすがるは)
32
完璧な 世にも似たるか 満ち足りた 魑魅カルタにも 二夜なき変化
かんぺきな よにもにたるか みちたり(た ちみかるたにも によなきへんか)
33
薬飲み 主去った日だ 年の瀬の 此土旅立つさ 死ぬ身のリスク
くすりのみ ぬしさつたひだ としのせ(の しどたびだつさ しぬみのりすく)
34
鳴る神の 声のみ聞きし 問いかけが 愛しき君の エゴの実刈るな
なるかみの こえのみききし といかけ(が いとしききみの えごのみかるな)
35
悔い残し 涙流るる 過去厭い 焦がるる彼方 孤児の逝く
くいのこし なみだながるる かこいと(い こがるるかなた みなしごのいく)




