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十一から十五
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燃えさかり この薔薇指すか 尽きた詠 気づかずさらば 残り香さえも
もえさかり このばらさすか つきたう(た きづかずさらば のこりがさえも)
12
雪濁り 君探る夜に 戸惑いと 窓に寄る草 見切り湖に消ゆ
ゆきにごり きみさぐるよに とまどい(と まどによるくさ みきりこにきゆ)
13
香具師や 夜に馬蘇り ぬばたまの または塗絵か 見よ舞う如夜叉
やしやよに うまよみがえり ぬばたまの (またはぬりえか みよまうにょやしゃ)
14
瑞垣の 久しき時ゆ 見続けつ 罪行き時し 寂びの樹霞み
みずがきの ひさしきときゆ みつづけ(つ つみゆきときし さびのきかすみ)
15
「どんな娘か、確かめようと、つい寝るね」 いつ問う嫁が 「した過去、何度?」
どんなこか たしかめようと ついねる(ね いつとうよめが したかこなんど)




