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六から十
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川光り 土地住む兄も 若やかや 川面に浴むす 千鳥か鶸か
かわひかり とちすむあにも わかやか(や かわもにあむす ちどりかひわか)
7
蘇り 鎖す蔓は 異の墓場 野茨透かす 悟り絵か御世
よみがえり とざすかずらは いのはか(ば のいばらすかす さとりえかみよ)
8
邪教と魔 死の咲く村に 狐憑き 睨む草の路 惑う善き香具師
じゃきょうとま しのさくむらに きつね(つき にらむくさのじ まどうよきやし)
9
遠く波 筋兜に世 見た夜よ 民世に問ふか 沈み泣く音
とおくなみ すじかぶとによ みたよる(よ たみよにとふか しずみなくおと)
10
軽く問ひ 遂に儚く 訪れず 遠く半ばに 何時人来るか




