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虹の雫  作者: 編烏 誠
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わたし

更新が遅くなりました。………読者様も多くなり、嬉しいです。



まず前提として、ここは私の知っている世界(・・)ではない。つまり俗にいう異世界だろう。

それから、誰か別の人格を持っているわけでも他人の体を操っているわけでもないし、私の容姿はワタシのままだから、異世界ものの中ではいわゆる転移というやつだ。うん、何でこんなに詳しいのかって? そりゃ好きだからだよ。そういう物語がさ。

いやほんと凄い。こんなことある?って感じだ。


ただ物語の世界とは違って、私は神様に出会ったりしてないし、トラックに撥ねられてないし、死んでるわけじゃ無さそう。魔法陣の上に乗った記憶もないし、呼ばれたとかでも無いようだ。

………え、ほんと何で私こんなとこにいるの。



経験あるだろうか、椅子に座ってうたた寝してしまうと、落ちる夢を見てハッ!と目が覚めるやつ。ジャーキングとも言われるらしいそれのように、ハッとして目を覚ますと、この世界に落ちていた。


信じられるだろうか。起きるとともに、血走った目の巨人に追いかけられるなどと。いやいや、ほんと有り得ない。ほんっとうに有り得ない。恐怖以外の何者でも無い。

おかげで、何を疑問に思うでもなく、逃走してしまった。何を言ってるのかも分からない巨人に、剣を向けられながら追いかけられるって、そうそう経験しない。貴重な経験をありがとう。ってそうじゃない。アレは怖過ぎる。二度とお目にかかりたくない。あれはトラウマ。むり、死ぬ。


それよりも、だ。私はそう、説明した通りに、死んで転生してないし神にお目通りしてないし魔法陣に乗ってないし誰かに呼ばれてもない。つまり、小説風にいうなら “つみ” だ。生まれたてのヒヨコが親の庇護なくうろうろしているようなもの。

だって! 普通はあるでしょ、チートとか!仲間とか!お約束ってのが!


………ない? あ、そう、このまま野垂れ死ねと。


………何でこんな世界にいるのか分からないまま死ぬとか! 嫌だからね!!

私が何者であるか分かってもらってないまま死ぬとか! たった4ページで死ぬ主人公とか主人公じゃないから!?

………殺されてしまう前に説明しよう。


わたしは長谷川凛。飲食店の本社で会社員をしていた。仕事内容は良かったし、上司もよく聞く理不尽な人ではなく、同僚も面白い人が多かった。仕事に不満はなく、生活は充実していた。……年齢=恋人いない歴という典型的な喪女ではあったけれども。


そんな事はまぁ良い。とりあえず自己紹介は終わった。そして、どうしてかこの世界に来てしまった事も何となく整理はついた。次は、この状況をどうにかしよう。



今日は休んだ分、何稿か一気にあげようと思います。

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