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はじまり
初めて物語を書きます。これが本当の処女作です。
本作に出会ってくださって有り難うございます。温かく見守っていただけると幸いです。
どうしよう。
どうしよう、どうしよう。
頭が思うように働かない。身体が言うことを聞いてくれない。
腕を振る、足を動かす。前に、前に。
どうして、なんで。
誰も答えをくれない。
なんでなの、どうして。思考がまとまらない。
「待てや、こんっの、ガキャァア!!」
「…っ!」
振り返らない、だってアレは恐ろしい。怖い。
本能が恐れている。
嫌だ、いやだイヤだ!!
なんで、なんでなの。
生理的な涙が目の端からこぼれているが、拭う暇はない。
逃げなきゃ、いやだ、どうして、なんで、逃げないと。
いやだっ!!
このまま連続投稿しようと思います。