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とある天才の残念なお話  作者: 黒鯨
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僕の友達を紹介します。

5月の半ば高校生活が始まり約1ヶ月が過ぎようとしていた。オレの通っている神崎高校は、自宅から、自転車で20分程度の位置にある。そして、現時刻は7時45分。ホームルーム開始までのタイムリミットは、25分だ。


「あーあ。また遅刻だな。」


家をでて2秒で遅刻を確信した。グズ人間!「 天草 裕貴(あまくさ ひろき) 」である。


えっ?間に合うじゃん?って思った方甘いです。

コンビニに立ち寄る時間が計算されていない事にお気づきだろうか?

そして、本日は、月曜日!某少年誌の発売日である。もちろん、最寄りの、なんちゃらイレブンさんで、30分程かけて某少年誌を読破してお気に入りの菓子パンかじりながら、学校へ向かっていると、立て続けにメッセージが鳴り響いた!


ピロローン


「裕貴、学校こないのか?」


ピロローン


「裕くん体調悪いの?」


オレの唯一の友人である、親友の「 藤宮 誠( ふじみや まこと)」と幼馴染の「 高嶺 恋華( たかみね れんか)」からである。


どーせ今から、教室で顔を合わせるので未読のままスルーして、自転車をこいでいると、今度は、恋華から着信があった。


相変わらず過保護な幼馴染である。もう学校は、目の前なので、ガン無視して教室に入ると、1限目の科学の先生から、有難いお説教を頂戴した後に殺意ある眼差しを向けてきた!


うわーご立腹ですわ。着席してわずか5分で、1限目が終わり、休み時間になると同時に公開処刑が始まった。


「裕くんはさー!何でいっつも×2 返事しない訳?」


「私が心配してるの解んないのかな?」


「そもそも何で毎日毎日遅刻してくるの?」


などなど、ほっといたら無限に説教してくる有り様だ。


こういう時の対処法は、いたってシンプルである。親友のイケメンにアイコンタクトをとり援軍要請するのだ!


「まーまー恋華!ちゃんと学校来たんだから、多目にみてやろーぜ。」 「な?」


流石は、我が唯一の友にして、イケメンの誠大明神である。やかましい程に過保護な幼馴染もイケメンの言うことは、素直に聞くらしい。


「悪かったよ。明日からは、気を付けるから」


と恋華に社交辞令を言って、とりあえず落ち着いて頂こう。


「まぁー誠くんがそう言うならいいけど!さ!

じゃあー!お詫びに放課後付き合ってくれる?」


「ゴメン! 今日は、予定ある」


もちろん嘘である。


そして、なぜか当たり前の様に嘘が看破され、足をおもいっきり踏まれた後に、放課後に3人でファミレスに行くことが強制的に決定した。どうやら、帰宅部のオレに選択肢は、無いらしい。


それから、昼飯までの全授業を睡眠に費やして5時限目の体育を体調不良「仮病」で欠席した後で何故か怒り狂ってる幼馴染に、引きずられながらファミレスに向かったのだった。




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