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この世の悪は、誰だ  作者: SLS AMG GT3
1/2

この世界と 仕事

キィィィン キィィィィィン


剣とナイフのぶつかる音が聞こえてくる。


「クソっ 全員退却!

そいつから、離れろ!」


「・・・フンっ」


黒ずくめの男は、つまらなさそうに夜の闇に消えて言った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






きりたに ひょうま

俺は、 斬谷 彪馬。

世界中の人が俺に、ある仕事を依頼する。

その仕事とは 暗殺だ。時に、王様を殺してくれだの貴族を殺してくれだのと言われる。

今、俺がいるこの世界では、魔法が使える。

この世界には、幾つかの種類の魔法が確認されている。

1. 身体強化魔法

これは、文字どうりに、体の一部分を強化する魔法だ。


2. 詠唱魔法

これも文字どうりに、詠唱して発動させる魔法だ。


3.印手魔法

これは手で、決まった形を作ると、発動出来る。


この三つのどれかで、それぞれに攻撃系 防御系 回復系 支援系 製造系の五つの種類がある。

そして属性だ。

火 水 土 聖 闇 無 の六種類がある。


この世界の生物は、人間 エルフ ドワーフ 魔族 神族と分けられる。

ちなみに、俺は魔族だ。

この五つの種族は、基本的にはほとんど同じだ。何が違うというと、体格だけだ。



この世界では、俺がいるこの星にも、似たような星があると言われている。

この星よりも発展しているようだ。


コン コン ガチャ


おっと、お客さんだ。


「殺して欲しい奴がいる。」


「なら、この紙に必要なことをかけ。」


俺は、やって来た老人男性を見て言った。


それからしばらくすると。


「これでいいか?」


「・・・ああ」


ふむ。こいつは、ダリルシファーというらしい。殺して欲しい奴は、レノボイドとかいう

貴族だそうだ。期限は、明日中にとのこと。

理由は、娘が無理やり妻としていることのようだ。


「やって貰えるか?」


「準備して、すぐに殺ろう」


「・・ありがとう。・・・ありがとう」

男は、泣きながら帰って行った。


さて、まずは作戦プランを立てよう。

レノボイドさんの屋敷は、結構な数の兵がいるから、夜に襲撃だ。屋根に登って、窓を割ってベッドルームに侵入。女遊びしているところをすぐに殺して、以上終了と。

そうだ、娘を連れて帰らなきゃいけないんだった。


じゃあ、次に装備だ。

あいつのところにいこう。

俺は、事務所から出た。




〜スレッド武防具店〜

「おっ、仕事か?」


昔の仕事仲間のアルファスが聞いてくる。


「ああ、あの装備はあるか?」


「ちょっと待っててくれ」


しばらくすると、木箱をかかえたアルファスが戻ってきた。


「ほい、お待ち〜」


「サンキュー」


よし後は、夜になるまで待つだけだ。







現在時刻 23:45


さて、まずはステルスキルで、屋敷の壁まで

近ずく。死体を踏み台にして屋根に登る。

ゆっくり、ゆっくりと姿勢を低くして屋根の上を進む。


目標に近ずくに連れて、女の喘ぎ声が聞こえてくる。

窓まで来た。

ここからは、素早く行動しなければいけない。


バリィィィン 窓をわって、勢いよく目の前の男の首もとを、愛用のナイフで、掻っ切る。

「きぁぁ・うごゔぇ」


「叫ぶな。

おまえはダリルシファーの娘だな?」


コクッ コクッ


「よし。逃げるぞ。」


女を背負って来た道を戻る。


「どうした! 何があった!!」「主が殺られた!!」「ナニっ!!誰がやったんだ!!」「分からん!!」「いいから早く探せ!!」


背中の方から、兵士が重い鎧をガチャガチャ鳴らせて、慌ただしく走っている。


「・・・フンッ」


俺の笑い声が夜の闇に消えていった。

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